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M – パタンナーズライフ
>カテゴリー別アーカイブ: M
受講生の皆さんにアンケートを実施しました
皆さんこんにちは
東京は少しずつ桜も咲き始めていて、この時期が一番気持ち良いですね(^^♪
オペラでは現在来期に向けて、皆さんが快適に授業を受けられるように設備のメンテナンス等を行っております。
休講中の説明、申し込み受付時間については
東京アトリエは25~29日14:00~20:30の時間帯のみとなりますのでご注意ください
さて、オペラでは毎期パターンセミナーを受講されている生徒さんにアンケートを実施し、その方の希望やご経験になるべく合わせて授業を行うための指標にしています
そこで今回は、今期セミナーを受講された生徒さんのアンケートから見えてきた傾向や将来の志向などについてご紹介します。
主な年齢層
主な年齢層として、今期で言うと20代の方が全体の36%と比較的多いですが、毎期の傾向としては20代、30代、40代以降の生徒さんが同比率くらいの分布になります。
パターン経験について
生徒さんのなかには企業に勤めるパタンナー、あるいはスタイリストや縫製、お直し、その他アパレル業界で働かれている方も在籍されています。
また、専門学校を卒業されてからオペラに通い始める方、昔服作りを学んでいたが期間が空いてしまった方なども多くいらっしゃいます。
もちろん未経験の方も多く在籍しており、パターン経験に関しても生徒さんによって様々になります
受講動機
受講の理由については主に以下の3つの理由が挙げられます
・自分用、子供用の完成度の高い洋服を作りたい
・企業での業務に生かしたい
・就活、転職に向けて基礎を固めたい
興味のあるジャンル
生徒さんが製作したい、学びたいアイテムとしては、レディースのカジュアルウェアを希望する声が多く、現実的にニーズのある年齢層に向けた服作りを学びたいという現実感ある視点が印象的でした
また、男性の方はユニフォーム、ワークウェアなどを希望する方も一定数いらっしゃいました。
ちなみに、自宅で余った着物地をリメイクしたいという方もいらっしゃるため、オペラでは着物リメイクのデザインなどを取りそろえ、希望する方はそちらも講習に加えて学んでもらうことも可能です。着物リメイクな関しては近日中にブログにUPしますのでお楽しみに!
講習以外で興味のある内容
通常のパターン講習以外に興味のある内容については主に
・グレーディング
・検定対策
などが挙げられました。
オペラでは通常講習以外でも特別講習という一つの内容に特化した講習も行っており、そこではグレーディング講習や検定の模擬試験等も行っていますので、そちらに参加することで普段の講習に追加して知識を深めてもらうことが可能です!
自由記述
自由記述では「学習したことの応用方法」「個人ブランドを立ち上げるための知識が欲しい」といった声があり、今後の講習カリキュラムの充実に向けて貴重なヒントとなりました!
今回のアンケートから、実務経験者のスキルアップ志向と、未経験者の就職、自立への意欲が見えてきました。年齢、経験の幅が広いからこそ、互いに刺激し合いながら学べるのがオペラの大きな魅力でもあります
今後もこのような声を大切にしながら、より柔軟で実践的な学びの場づくりを進めていきます!
ではまた!
パンツの裏地について
皆さんこんにちは
3月2日の体験セミナー引き続き募集中です!
https://www.leopera.com/news/20250118/1086
東京校のみ開催でお電話でのご予約お願い致します!
TEL03-5473-1519 ル・オペラ東京校
あっという間に2月も終わりに差し掛かり、今期の授業も残り少なくなってきました。
今期入学された生徒さんから中々複雑な質問もされるようになり、こちらとしても勉強させられることが多いです(^^)/。あと一カ月弱、残りの課題も頑張りましょう!
さて、今回はパンツの裏の仕様についてご紹介したいと思います。1箇所だけ、というよりは見たことはあっても意外と仕様や意図が分からない箇所をピックアップしていきます!
①ベルト、持ち出し裏のスレキ
まず、持っているパンツを見ていると、裏面に裏地とスレキを使い分けているものがありました
特に、ドレスパンツなどの前明きの持ち出しの裏面、ベルトの裏面は薄い素材のものが多い印象です
これは単純に厚みを軽減するためでもありますが、コスト削減の目的もあるかと思います。またシャツをインすることが多いために、厚みを抑えつつ、かつ滑りの良さでシャツの収まりを良くすることも出来ます。逆にミリタリーやワークウェアなどの場合は裏面も表地のタフさが欲しいため、裏面も表地を使うことも多いです
また、ベルト裏によく使われているこのようなテープの付いた生地も、滑り止めとしての機能があり、シャツのズレ防止になります。これはフォーマルウェアだけでなくスポーツウェア(ゴルフウェアなど)などにも多く見られるほか、オーダーメイドのスラックスなどで高級感を出す目的で採用されることも多いそうです
ちなみに、ベルト裏のスレキはパンツ裏専用生地として売られています。裏付きの前明き、ウエスト周りの縫製はまた機会にご紹介します!
②ガゼットクロス
股ぐり部分にこのような丸いあて布が縫い付けられているものがあります。股ぐりは着用時に最も摩擦や負荷がかかるため、補強布を入れることで生地そのもののダメージを軽減します。また、これにより縫い目が裂けるのも防ぐことが出来ますし、肌へのあたりも軽減出来ます
これはスーツパンツに限らずミリタリーやスポーツウェアなど多くのアイテムに見られます
③前パンツのみに裏地
歩行時や座る動作により、パンツは着用していくうちに膝部分が伸びることが多いため、表地の摩擦を軽減するために前側のみに裏地が使われていることがよくあり、これにより膝の滑りを良くすることが出来ます
ちなみに、裏地の裾は断ち切りにされているものも多く、ヒートカットなどによりほつれを防止して、三つ折りなどによる余計な厚みを避けています
ここで、総裏、膝当て裏(前のみ膝丈まで)、半裏(前後共に膝丈まで)、裏なしが採用されるケースと、メリットデメリットについて説明していきます
総裏
総裏に限らず、裏地のメリットとしては
・防寒と耐久性に優れる
・摩擦によるダメージ防止
・シルエット保持
などがあるので、ウール素材のパンツや、礼服、タキシード、などは総裏仕様のことが多い印象です。
裏地が付くことのデメリットがあるとすれば、厚みが増す、通気性が悪くなる、コストがかかるくらいなので、高級なものほど総裏が多いですね
前のみ
今回のような前側のみひざ下まで使われるものは総裏よりも少しカジュアル向きなものが多いです
前部分のみに裏を付けることで膝の伸びを軽減するうえ、総裏よりも軽く、コストを抑えることが出来ます。
デメリットとしては後ろ側が摩擦に弱い生地の場合、毛玉などが出来やすくなります
前後両方
前だけでなく後ろのヒップ下から太もも辺りまで裏地が付いているものです
前のように膝丈くらいまで長くしないことで軽さをある程度確保しながら、ヒップ周りの摩擦を減らすことが出来ます。これにより機能性と軽量化のバランスを取っているとも言えます
裏なし
裏地なしのパンツは軽さやコスト面でのメリットが大きく、通気性を重視したいパンツ(など)に多く見られます
またチノパンやデニムなどはカジュアルなどカジュアルなどのように生地自体が丈夫なため裏地が不要となるものもありますし、ミリタリーやワークパンツなどは機能性、耐久性、実用性を最優先に作られているため、裏地が付かないのが一般的です
これらのアイテムは裏地があることで逆に表地の破れなどを補修しにくくなる、というデメリットもあります。乾きやすさや重量などを考えても、寒冷地用などでない限り裏地は付けないほうが良いとされているようです
裏なしのデメリットしては丈夫な生地とはいえ着用していくと膝部分が伸びてしまう点、裏なしのため落ち皺などが出来やすい、などがありますが、ミリタリーやワークウェアで見られるモールスキンやヘリンボーンなどは
・高密度で丈夫
・形状保持力が高い
などの特徴により影響を最小限にとどめます。そう考えると、よく考えられて作られているなと感心しますね(^^)/
ここで、膝部分が伸びたパンツのアイロンによる修正をご紹介します
履いていくとこのような膝部分で溜まったような皺が目立ってきます
これは膝の地の目が歪むことで起きるため、アイロンである程度歪みを修正することが出来ます。まず、正面に蒸気を当てながら浮いた分をつぶすイメージでプレスします。この時に浮き分を逃がさないように意識しましょう
これだけでも浮きはある程度軽減できますが、脇から見ると赤丸の部分がまだ前に出ているのが分かります。そこで、膝部分が凹むようにくせ取りを行うことで、脇から見て不格好に見える膝の膨らみもなくすことが出来ます
くせ取りは製作の段階でのみ行うと思われる方もいらっしゃいますが、既製品であってもくせ取りを行うことで、体型に合った形に調整することが出来ます。特にウールなどは熱と蒸気により繊維の結びつきを一時的に緩め、冷やすことで形が固定される熱可塑性という性質が強いため、より効果は期待できます
参考までに、以下の動画でパンツのくせ取り、既製品のアイロン掛けについて紹介していますので、良ければご覧ください↓
ここまでパンツの裏面について幅広く説明しました。調べてみて裏地の付き方一つ取ってもバリエーションがあり、しかもその用途あるいは表地の種類に応じて選ぶことが大切であると改めて感じました
今回は浅く広い内容になったので、今後はアイテムごとの特徴や生地などについてご紹介できればと思います
ではまた!
フードが収納された衿
皆さんこんにちは
新年が始まったと思ったらあっという間に一月が終わろうとしています
今期入学された生徒さんも課題が進むごとに新しい発見があるようで、毎回新鮮な反応をしています
オペラの課題はアイテムが進むにつれて徐々にパターンの力が付くように設定されているので、進めてもらえると自然と自分で不具合を見つけられるようになったり、自分用の原型も作れ、既製服にはない着心地の服を作れるようになります!
3月2日(日曜日)から4月期入学生徒の募集スタートします。
また、
同日3月2日(日曜日)に行われる体験セミナーのご予約も受付中です!体験セミナーは東京校のみの開催で、お電話でのご予約お願い致します。
無料体験セミナーのご案内(東京アトリエのみ) | 東京・大阪の現役パタンナーによるアパレルパターン・ソーイング・洋裁教室・学校 (leopera.com)
東京校TEL03-5473-1519
今回はよく見るけれど意外と仕様が分からない、フードが収納された衿についてご紹介します!
元々はミリタリーに見られる仕様で、現在はアウトドアやスポーツウェアなど、多くのジャンルで採用されています
縫い方自体は意外と簡単です!
表衿と裏衿を中縫いしたら、ポケット口に平行なステッチを入れ、ファスナー位置に矢羽状に切込みを入れます
裏から切り込んだ縫代をプレスしてから表に返します。出来上がった窓にファスナーを縫い付けていきます
このタイミングで綾テープやマジックテープが付いたりしますが、今回は割愛しますが、他にもドローコードやスナップボタンなどを付けてみても良いかもしれません(^^)/
また、フードインカラーは収納時の見た目と展開時の実用性を兼ねたいアイテムなので、ムシ隠しにしたり止水ファスナーなどにしても良いかと思います(^^♪
ファスナーが付いたらフードを差し込み、フード表面と表衿裏面を合わせて縫います
基本的には縫い方は以上になりますが、ここで起きやすい不具合としては、フード収納時、またはフード展開時において、衿が後ろに引かれてしまう不具合です
この時、考えられる原因をいくつか挙げてみます
・衿ぐりが広く作られている
フードを収納すると衿が膨らみネックに近くなるため、製品を見ていても衿ぐりが広く設定されているものが多く、それが衿が抜ける原因になっていると言えます
・フードの素材が重すぎる
フードの素材や厚みが重く、衿の構造がその重さを支えられないため、なるべく軽量なもの(ナイロン、ポリエステルタフタなど)にするのがオススメです!
また、フードの大きさを小さくすることも、場合によっては必要かと思います
特にミリタリー物のフードはヘルメットの上から被る想定で設計されていることが多いので、サイズの見直しは効果的な場合が多いです
ちなみに今回はウールの衿に対しフードはポリエステルタフタを使用したことで、そこまで厚みは出ませんでした
ここで、見かけたことのある衿とフードの素材の組み合わせを表にしてみましたので、ご参照ください(^^)/
・収納に問題がある
収納方法が適切でないため、内部で重さに偏りが生まれて衿が抜けてしまうケースもあります。ちなみに、後ろに抜けた写真はフードを一箇所に偏らせてしまい込んだものになります。この場合はフードの折り目状にステッチを入れるなどして対応しても良いと思います
・衿の構造がフードの重さに対応していない
衿側の幅や強度に問題がある場合もあります。内側で厚くなりすぎる場合は衿幅を考え直す必要があります。固めの接着芯を使用したり、デザイン上許されるのであれば補強のためのステッチを入れることで強度になり、膨らみを抑えることができます!
また、重さという意味ではミリタリーのように前身頃のポケットを多めに付けることで後ろに引かれるのを防ぐ役割もありそうな気がします
他にも
・フードの形状が抜けやすく出来ているため付け線側を修正する
・衿ぐりのカーブに問題がないか確認する
・衿自体をもう少し畳み、首に近づける
など、パターンの観点からも見直す場合もありますので、縫ってみて着用した際に窮屈に感じたり、後ろに引かれる感じがした場合は、素材選び、縫製、パターンそれぞれに立ち返ってチェックしてみてください!
ではまた!
子供服
皆さんこんにちは
あっという間に今年も残すところあと1週間となりました
世間的にはすっかりクリスマスムード一色ですね。
皆さんは世界には厳しい試験に合格しなければなれない公認サンタクロースがいることを知っていますか?
彼らは総勢120名で、試験はサンタクロースらしい体型(調べたところ120kg以上)や煙突を昇るための身体能力を求められるそうで、ひょっとしたら子供の頃に来たサンタクロースも公認サンタだと思うと夢がありますね(^^♪
クリスマスが終われば今年はもう終わりです。気持ちよく来年を迎えられるように掃除等々準備したいと思います!
さて、姪っ子用の子供服を製作しましたのでご紹介します!
まず、子供服を作る上で重要なポイントは体型的な特徴です!
子供服は大人の服を小型化だと思う方もいるようですが、実は全く違います!
まず、子供の体型の大きな特徴として
・お腹が飛び出ている
・頭が大きい
・足が短い
などが挙げられ、このポイントを処理する必要があります
まず、子供用の原型は身頃に対して衿ぐりが広く作られます。これは、頭が大きいので衿ぐりが狭いと頭を通せないためです
そのため、衿を付けたときに首から離れて衿が抜けるという不具合が起きやすくなります
子供服の台衿やフードを確認したところ、抜けないように比較的畳むことでネックに近付けた形状のものが多かったです
上のフード付け線の高低差を多く付け過ぎるとフードを被らずに着用した時にフードが抜けて後ろに引かれてしまうので注意が必要です
子供服はこのような体型的な特徴だけでなく、安全面に配慮して作る必要があります
例えば幼稚園や学校ではフードの付いた洋服を禁止している所も多くあるそうです
そのため今回はフードはマジックテープで取り外しできる仕様にしようかと思います!
このように台衿が内側に付き、台衿とフードが止め付けられる仕様です
衿ぐりはリブで伸ばし付けしているため、多少首に沿った衿になっているので、内側にくる台衿もかなり畳み、このような反り上がった形状の台衿にしました
これにより、このようにシワが重なって衿でごわつくのを防ぐことが出来そうです
また、飛び出したお腹まわりがあるので身幅は多めに設定しています(^^♪
裾のリブはお腹を避けるようにローウエストで絞り、裾が遊具等で引っかからない様に伸ばす倍率を高めにしています
完成です(*’▽’)
今回はしませんでしたが、女の子用であればハイウエストでフレアやギャザーのデザインにすることでお腹のゆとりにしながら足を長くする効果もあるのでおすすめです!
今回は少し地味になり過ぎたかな、と反省です(-_-)
子供服は体型的な特徴をカバーしつつ最低限の安全性を確保したものである必要があり、そのデザインとパターンを考えるのが中々大変だなと感じました。
また、同じ年齢でも体型の特徴はかなり異なるので、一回着せてみて起きた不具合にどう対処するかは、普段の課題の基礎的な部分がきちんと理解できているかにかかるなと思います!
お子さんのいる方は是非お子さん用の洋服を作ってみてください!
ではまた!
カットソーの衿ぐり始末
皆さんこんにちは
あっという間に秋も終わり、いよいよ本格的な冬に差し掛かろうとしています
新規の生徒さんを見ているとかなり丁寧に作業される方が多く、トワルの修正や最終的な完成度も高いように感じます(^^♪
課題は少しずつ難しくなってゆきますが、この調子で取り組んでもらえると嬉しいです!
↑今年のパターン検定も残すところ3級の試験のみとなりました
受検される方もそうでない方も参考になる動画になっておりますので是非ご覧ください!
カットソーによくある衿ぐりの始末や、より簡単に縫う方法をご紹介します
今回はリブネックやフードなどのアイテムの衿ぐり始末を説明していきます!
まずよく見る仕様としては、共布をパイピングの要領で包んでいる縫い方です
リブの場合でもフードが付く場合でも、基本の縫い方は同じですが、前端の処理の仕方は見返しがある場合とない場合とで違います
まず、見返しがある場合は衿ぐり始末は前衿ぐりの途中(見返しとの切り替わり付近)で縫い止めているものが多いです
これは前端まで見返しと一緒に縫い付けると厚くなりすぎるためだと思われます。また、見返しと一緒にステッチを入れることで、見返しが伸び止めの役割をになっているとも言えそうです
フードの場合は倒した縫代とファスナーの間に挟みこんで縫い付け、見返しがない場合前端まで一緒に縫います
ここで、よく見かける縫い方を、直線ミシンのみで縫う方法をご紹介します
①共布を包んで縫い付ける場合
上図は共布を縫い付けた場合の断面図ですが、このようにくるんで縫い付ける仕様はどうしても分厚くなってしまうデメリットがあります(-_-)
また、場合によってはこのように表から見た時に衿ぐりが膨らんで見えることもあります
ここで、共布ではなくテープで縫い付ける方法をご紹介します(^^♪
このようなニット素材のテープが売られているので、これを共布の代用として縫います
伸縮性があり、薄い素材のものもあるので、衿伏せテープには最適です!
②テープを地縫いしてSTする場合
テープを縫い付ける仕様として多いのはテープ、フード(またはリブ)、身頃を地縫いし、その後テープを折り込んでSTで叩きつける仕様です
縫い方自体はほとんど変わらないのですが、裁ち端を折り込む必要がないので、一枚分厚みが減ります
ここで、さらに薄く仕上げたい時の縫い方として、以下のような仕様があります
③テープをそのままSTで叩きつける場合
テープを包まずに両端をステッチで止め付けるだけなので、最も厚みのない縫い方になります(^^♪
ここで、①、②、③の場合の衿ぐりの厚みを確認してみました。
①
②
③
同一の生地ではないので単純な比較は難しいですが、やはり①と③を比べるとかなり厚みに違いがあります(*_*)
③はかなり薄く仕上がるので厚手の生地を使う場合はおすすめですが、縫いズレしやすいので③の場合は洋裁用の両面テープなどを使うと綺麗に縫うことが出来きます
また、手元にテープなどがない場合は共布でなく薄い別生地を使って縫うこともおすすめです!
手作りで作る方は衿ぐりの始末をロックのみで終わってしまうことが多いようですが、テープ始末をすることで、後ろ衿ぐりの伸びを抑える効果だけでなく、見た目的にもロックを隠せたり、首回りの違和感を和らげることが出来ます
ぜひ参考にしていただき、ワンランク上の洋服を作ってもらえればと思います!
ではまた!
スウェット
皆さんこんにちは
すっかり寒くなりましたね!
10月期がスタートし、生徒さんは原型作りに苦労されているようですが、原理や立体の構造について説明するときちんと理解してくれて、鋭い質問をされる方もいらっしゃるので、このペースで集中して課題に取り組んでもらえると嬉しいです。
引き続き11月、12月入学の生徒さんも募集中ですので、ご興味のある方はお気軽に見学にお越しください!
↑パターン検定3級1型目の解説動画になります。
少しひねった問題も出題されるので、受検されない方も参考になると思います
是非ご覧ください!
さて、すっかり秋ということで、スウェットを作っているのですが下調べとして生地や縫い方については「パタンナーのたまご」で紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください
仮り縫いしてみて気づいて点としては
・衿ぐりが狭すぎる
・リブの倍率が少ないせいで首に沿わず浮いている
・身頃に対して袖幅が狭い
というところが気になりました(・・;)
リブの倍率は生地の相性があるので、縫ってみないとわかりませんが、衿ぐりが狭いのは仮縫いの前に気付けたなと思い、反省です(-_-;)
また、腕を下した時にSP辺りで尖ってしまったため、袖山を低くし、肩線との角度を浅くしていこうと思います
それに応じて、AHのラインも浅く引き直し、削ったAH寸法を取るために鎌底も少し下げていきます
修正した写真がこちらです
衿ぐりの広さ、身幅、袖幅共に、最初に比べるとバランスが良くなった気がします
また、いかり肩の自分にとっては
・衿ぐりを広げる
・肩先の尖りを抑える
などの修正で肩がごつく見えるのを軽減することが出来ました
また、デザインを大幅に変えたくなかったので今回はしませんでしたが、肩をもう少しドロップさせたり、ラグランにするなどの方法でもいかり肩が視覚的に目立たなく見せることができるかと思います!
ここで一つ気になる箇所を見つけました(・・;)
衿ぐりの倍率を変えたことで前側の浮きは抑えられたのですが、SNP辺りでまだ浮いていました(-_-;)
手持ちの既製品を確認したところ、前後で倍率を変えているものが多く、カーブが強い箇所では同じ倍率ではリブが立ちやすいため、縫う際は倍率を考えて試し縫いした上で縫製するのがおすすめです!
ちなみに衿ぐりは簡単にオーバーロックのみにしていますが、やはり衿ぐりの伸びが気になるので、今後作る際は後ろにテープを叩きつけて補強したり、場合によっては一周ステッチで止めようかなと思います
ステッチを入れることで伸び止めにもなりますし、リブが浮くの押さえることもできますが、糸が生地の伸びに耐え切れずにちぎれてしまうこともあるので、試し縫いして問題ないか確認してから縫いましょう!
カットソーはやはり伸ばし付けを綺麗に縫うのが難しく、何度かロックミシンの針を折ってしまいました。この辺は練習が必要ですね( ;∀;)
また、今後『パタンナーのたまご』でも紹介する予定ですが、衿ぐりのリブは生地の伸びやすさに応じて倍率も変えていく必要があるので、試し縫いをいかに丁寧に行うかが綺麗に縫うためのポイントです!
市場で売られるカットソーの多くは専用のミシンで縫われているため、手持ちのミシンでは縫えないと思う方が多いのですが、普通のミシンでも縫えるアイテムも多いですし、家庭用ミシンだけで(ジグザグミシンなど)縫えるものもあるので、ぜひ秋冬物を作ってみてもらえたらと思います!
ではまた!
2024PM検定3級②
皆さんこんにちは
突然秋がやって来ましたね。最近は着る服がなくて悩んでいますが、東京の人はちゃんと季節にあった服装ができて凄いなぁと常々感じます。
取り残されないように季節感を心掛けたいと思います!
10月~の生徒さんを募集中ですので
まだ空き席もありますので、検討されている方はお早めにご連絡ください
また
授業見学もできますのでお気軽にお越しください!
11月30日に行われるパターン検定3級の2型目をご説明します
出願期間は10月8日(火)までになりますので、受検を検討されている方はお早めにお申し込みください!
では早速ですが2型目のデザインがこちらです。
プリンセスラインという縦の切替のブラウスです。
身頃はまるでジャケットのような形で、前後のダーツとフレアのバランスを取るのが大変でした。
以下が寸法です↓
着丈 = 56cm
肩幅 = 40cm
バスト = 97cm
裾回り = 100.6cm
袖丈 = 19cm
袖幅 = 35.9cm
袖口 = 34.7cm
袖山 = 13.9cm
以上になります。ボディはキプリス9ARになります。
パターンです↓
ウエストダーツは、後ろの切替3.7cm、脇で2.0cm、前のダーツで1.3cmです。
数字はあくまで参考値になるので、一度トワルを組んでみて自分の形を見つけるのをおすすめします。
サイドネックは0.4cm、肩のダーツではダーツ先を1.2cm脇側へ移動し、そこから0.6cm開いて設定しています。
これらの寸法を一定にしておくと、アームホールの寸法も一定に保つことができ、同じ袖を付ける事が出来ます。
前身頃です↓
前身頃のバストダーツは3度ほど残しています。
ボタンは11.5mmで間隔は9.0cm、前下がりは0.5cで設定していますが、この辺りのバランスも一度トワルを組んでみて微調整してみてもいいかもしれません。
袖です↓
袖のイセ量は合計18mmで、袖山の高さは、13.9cmです
袖付けは焦って付けると吊ったりしわができたりし易いので、時間配分を考えながら余裕をもって臨めるように練習しておきましょう!
衿です↓
衿腰は1.0cm、衿幅は6.4cmに設定していますが、組んでみて外周りが足りなくなったり余ったりする場合は、前と後ろの円を変えて修正しながら、自分のラインを見つけて本番で失敗しないように練習しましょう!
トワルです↓
衿先は浮きやすいので、縫い代はしっかりプレスしましょう。
袖山のイセはピン打ちで見た目の印象が格段に変わるので、衿と袖は特に練習してほしいところです!
また、今回は身頃がほとんど2級のようなデザインで裁断、ピン打ちに時間がかかると思うので、以前解説した1型目と時間配分を比較して、どちらも余裕を持って対応できるように練習しておきましょう(^^♪
実技試験は3時間半です。
作図1時間半、トレースからトワル組みまで一時間、提出パターン抜き出して記号記入で30分、これで見直し時間に30分使えます!
完成パターンです↓
地の目、わのマーク、CF、CB、見返し線、合印、イセマーク、パーツ名称、ダーツの倒し方向、ステッチなどの必要と思われる記号は忘れず記入して下さい。
工業用パターンです↓
本番までまだ2カ月あるので、余裕を持って練習すれば十分間に合いますが、筆記試験も同日に行われるので、実技とバランスよく練習しておきましょう(^^)/
ではまた!
カテゴリー: M, パターンメーキング検定関連
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2024PM検定3級①
皆さん、こんにちは
暑い日が続いていますが、ここ数日やや涼しい日が続いている気がするのは気のせいでしょうか、、
異常な暑さのせいでもわからなくなってきましたが、もうすぐ秋が来ると思い、あと少しの辛抱と思い頑張りましょう!
9月1日の体験セミナーが近づいてきました。少しずつご予約頂いています!
体験セミナーは午前の部と午後の部があります。ご予約はお電話でご確認いただければと思います!
なお東京校のみの開催なので直接↓までお電話下さい!
ルオペラ東京校 TEL 03-5473-1519
また
引き続き見授業見学も可能ですのでご興味のある方はお気軽にお越しください!
さて、11月30日に行われるパターン検定3級の1型目をご説明します
ちなみに、出願期間は9月9日(月)~10月8日(火)になりますので、受検を検討されている方はお早めにお申し込みください
では早速ですが1型目のデザインがこちらです。
台衿付きシャツカラーの半袖ブラウスです
ダーツは前AHのみで、後ろはヨーク切替というデザインです。
ヨークの幅や前のバストダーツ先の位置取りが難しかったです。
以下が寸法です↓
着丈 = 56cm
肩幅 = 40cm
バスト = 97cm
裾回り = 103.6cm
袖丈 = 19cm
袖幅 = 35.7cm
袖口 = 34.7cm
袖山 = 13.9cm
以上になります。ボディはキプリス9ARになります。
パターンです↓
SNPは、0.4cm削り、FNPは1.2cm下げました。
ウエストダーツ量は脇で1cm取り、前下がりは0.5cm付けています。
前の裾で開く分量は2.3cmに設定していますが、一度トワルを組んでみて前後のフレアバランスを確認してみることをおすすめします(^o^)
前身頃です↓
前身頃のバストダーツは3度ほど残し、ダーツ先を2.0cm上げています。
後ろのダーツはヨークに移動するために1.3cm上げ、0.4cm取っています
上げたバストダーツ先での飛び出しを防ぐため、今回は裾で出す分量を多めに取り、また、裾全体のフレアバランスを考慮し、脇でも少し出しています。
このようにバストダーツの位置が原型から離れると処理する分量もそれに応じて変える必要があるので、特に裾のバランスは注意しながら練習しておきましょう!
袖です↓
袖のイセ量は合計18mmで、袖山の高さは、13.8cmです
これもあくまで参考値になります。本番で組んだ際に袖にしわができたり吊ったりする場合はその場で修正できるように、事前に練習しておきましょう(^^♪
衿です↓
今回は台衿付きのため時間がかかるかと思うので、試験前にデザイン画をイメージしながら何度も練習し、基準となる衿腰、衿幅、外回りの幅の寸法をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
完成トワルです↓
実技試験の試験時間は3時間半です。
作図に1時間半、トワル組みまで1時間、提出パターンを抜き出して記号記入で30分
このペースで進めることができれば見直しに30分使えます
練習する際も作図、トワル、パターン抜き出しをそれぞれ分けて練習するよりも、全行程をまとめて練習することで時間配分や苦手な箇所にも気付けると思うので練習の段階から本番を意識して臨みましょう!
完成パターンです↓
地の目、わのマーク、CF、CB、見返し線、合印、イセマーク、パーツ名称、ダーツの倒し方向、ステッチなどの必要と思われる記号は忘れず記入して下さい。
工業用パターンです↓
提出は縫代なしのパターンになりますが、参考までに工業用パターンも紹介します。
試験本番まであと3カ月あるので、今から練習すれば筆記試験、実技試験ともに十分に間に合います。
受検を考えている方は余裕を持って勉強していきましょう!
2型目のデザインもこちらのブログにて近日投稿しますので、是非参考にしてみて下さい(*’▽’)
ではまた!
カテゴリー: M, パターンメーキング検定関連
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柄合わせについて②ジャケット
皆さん、こんにちは
今期の授業も残り二カ月余りとなりました。すさまじい暑さが続いていますが、体調に気を付けて残りの授業を頑張りましょう(^^♪
9月1日(日曜日)から10月期入学生徒の募集が開始します!
また
同日に行われる体験セミナーのご予約も受付中です
体験セミナーは東京校のみの開催で、お電話でのご予約お願い致します。
東京校 TEL03-5473-1519
こちらも席が埋まりやすいので、お早目にお電話でのご予約お願い致します!!
少しでも興味のある方はお気軽に授業見学にお越し下さい!
以前半袖シャツの柄合わせについてお話しました
今回はジャケットに焦点を当てて、また柄も縦柄と横柄がある場合についてご紹介していきます!
前回もお話しましたが、縦と横で柄の基本線を決めることから始めます
ただ、ここでの決め方が仕上がりに直結してくるので、優先していくラインから見ていきます
①前後身頃
まず縦方向の柄ですが、ジャケットは前中心、後ろ中心の順に合わせ、それからポケットなどを合わせ、横方向の柄はWL、HLの順に合わせます
ジャケットの場合、後ろに背削りがあることが多いですが、チェック柄であればこのような合わせ方をするのが一般的です、また、脇線も同じく傾斜している場合が多いので最低でも高さを合わせたいところです!
他のアイテムでも共通して言えることですが、基準線はそのアイテムが視覚的にどこが一番目立つか、という意識で良いかと思います。人の視線は体の真ん中に集まりやすいので、ジャケットの場合であれば横柄はHLよりもWLを優先していきます
また、丈や身幅のバランスも柄によっては錯覚を起こし、シーチングのトワルで見たときより崩れて見えることもあるので、その場合はパターンの段階に立ち返って考える必要があるので、柄合わせは裁断時だけでなく、製図の段階から意識しておくことが大切です
②衿
衿の柄の合わせ方は主に次の2通りが一般的です。
前側の見え方を優先するのか、後ろ側を優先するかという考えも重要ですが、衿は横地やバイアスで裁断することも多いので、柄によっては無理に合わせずに仮で衿を付けて判断しても良いでしょう
③袖
袖の横柄はいせ分量含めた高さと身頃AHの高さを合わせます。
合わせる高さもAHの高さの真ん中あたり、肩先から一つ目の合印を目安に合わせると、視覚的にも袖の柄が合っているように見えます。
④肩線
肩線は肩傾斜が前後で違ったりいせが入っていることが多いので柄によっては合わせることが不可能な場合もあります。ただ、ストライプ等の場合はこのように合わせることで繋がりよく見せることも出来ます
今回はジャケットの柄合わせについてご紹介しましたが、生地によっては地の目と柄が一致していないものや、柄自体の歪みが激しいものもあるため、その場合はパーツを敢えてバイアスで取ったりして意識的に柄を合わせないという選択をするのもアリかと思います。
ただ以前も話しましたが、一点物で作る場合は量産と比べて柄合わせした服を作りやすいので是非自分で作るときは参考にしてみて下さい(*’▽’)
ではまた!
ボディ検証②
皆さん、こんにちは!
今週いよいよ梅雨入りの発表がされるとニュースで見ました。
あっという間に六月も終わりますね、、、
生徒さんとも課題についてのお話だけではない様々な話題も増え、とても有意義な時間を過ごせているなと感じます
最初のうちは飲み込まなければいけない課題の内容も理解できるようになれば少しずつ楽しくなってきます。この調子で暑さに負けず技術向上を目指しましょう!
パターン検定2級の参考動画をUPしているので、受検を考えられている方だけでなく、ジャケットのパターンやトワル作りに自信がない方も是非ご覧いただければと思います
パターン技術検定2級①合格解説動画はこちらから
前回9ARと10missの形状の特徴をお話ししました
今回は実際に授業で作るストレート原型においてその特徴がどのように影響しているのかに重点を絞ってご紹介したいと思います(^o^)
まず、肩甲骨あたりでの背幅にはそれぞれ寸法の違いがありました
9ARは10missに比べ凹凸の形状が強めであるため幅は〇>△となります
サイズとしてはそれぞれのバスト寸法は同じですが、ボディのAHまでの幅は変わってくるのでそれぞれの原型を作る際は注意が必要です(^^♪
次に、9ARのボディは腰が沿っている反身体であることが分かります
反身体は文字通り体が後ろ側に沿っているということなので、言い換えると
後ろはウエストから上側にかけての凹凸が強く、前は弱い
ということになります
そのため、オペラで使ってもらっているのはストレート原型ですが、タイト原型を作る場合は9ARは10missに比べ
後ろのウエストダーツの分量が多く、前のウエストダーツの分量が少なくなります
ここで、背幅が9ARのほうが広いという話に戻りますが、9ARの背中の形状というのは反身体であることと深く関わりあっているようです
調べてみると現代の女性は昔に比べデスクワークが多いため、猫背になりやすいそうです
猫背になると肩も巻き肩になります。
また、猫背になるとそれに伴う肩こりを解消させるために背中を反らそうとする力が働き、その結果反身体になっていくと言われています
そのため、9ARの背中の凹凸やその他の特徴も現代人の体型を色濃く反映したものであるかもしれません
最後に今回比較したそれぞれのボディのサイズを見ていきます
9ARと10miss、サイズ自体でもそれなりの違いをありますが、数字だけでは見えてこない形状の違い、それに伴った背幅やダーツ分量の違いはやはり原型を作る技術があってこそ気付くポイントだなあと感じました
オペラの授業では実際に9ARボディの原型を作ってもらっていますが、原理や人の身体の形状を学んでもらうことでその方に合ったオリジナルの原型を作れるようにもなります
自分の身体に合った、着心地の良い服作りを目指していきましょう(*’▽’)
ではまた!