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2016 年 12月 27 日 – パタンナーズライフ

様々なお直し②

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

もう年末かあと思うと本当に一年一年早いなあと思います。

今年は本当に色々ありましたよね…そのせいで早く感じるのでしょうか?

 

さてさて、今回は前回終わりに言ってましたパンツのウエスト寸法出しです。

今回のパンツは後ろ中心で寸法だしをしたいと思います。

 

事例②パンツのウェスト寸出し

パンツのウエストがきつくなったから大きくしてくれーというのはよく聞く話です。

ただ脇で足したりするとシルエットが大きく変わったりするのでそこに拘りがある方は慎重にならざるおえないですね。

 

ただ、良いパンツはそういう事を想定して、後ろ中心の縫い代を多めにとっているところがあります。値段のはってるものはけっこう多いです。

 

今回はこのチノパンです。

 

二本ありますが、右ははすでに一度お直しされてるので、やるとしたらギリギリでした、本来は左くらいの縫い代がついています。

 

ここで構造の説明。

こういう見返し(裏ベルト)の背中心にも縫い目が入ってる場合、解くのは

見返しを止めている一部と背中心だけでいいです。なぜなら…

つながっているからです!

変にベルトを外して寸法を合わせる必要はないです。

本当にスグできますし、素人の方でもやりやすいように最初から配慮して縫ってあります。

あとは大きくしたい寸法分縫い代を伸ばして縫うだけですが、自然と元のまたグリ線とつながるように気を付けてぬいましょう。

慣れてない方は先にチャコでガイドラインのように線を引いた方が綺麗に縫えると思います。

少し長めに地縫い線を重ねておかないと強度的に心配でしたので私は10センチくらい重ねました。

 

縫えたらしっかり割って、ベルトのステッチなどを入れ直します。

はい、完成ですね。短時間でできました。

長年使ってきたパンツですとこのように前の地縫い線のスレがやはり目立ちます。

使っていく分にはさほど気にならないとおもいますが、どうしても気になる方は染色で染め直しなどを行うくらいしか対応できないのかなと思います。

染色ペンなどで合う色があればそれを使うのもいいかもしれません。

※発色を試すときは、あまり布や見えない縫い代などに縫って確認したほうがいいとおもいます。

自分で混色できるやつもあるので是非探してみてください。

 

今回は以上になります。

次回は同じ直しでもシルエットなど根本的に直す場合は、というケースでやっていきたいとおもいます。お楽しみに

 

今年も本校、本ブログ共にお世話になりました!

また来年もよろしくお願いいたします。

 

 

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