パターンに対するル・オペラ的なアプローチの1例
パターンに対するル・オペラ的なアプローチの1例
一般的には後脇の切り替え線で発生した寸法差を下図の右側のように処理していることが多く有ります。
しかし切り替え線を単純化して取り直し、さらに前身頃とつなげて見るとすでに前後のバストラインの高さがそろっていないことが判ります。
1度原型を、紙で作って袖を付けてみてください。綺麗にできましたか?
次にサイズを変えて作ってみてください。どうですか?タックなどの展開方法は適当でしょうか原型そのままでも、綺麗に付かない場合もあります。
さらには、サイズを変えて同じ手法ですると歪がなく綺麗にできている物はほとんど皆無です!その上でタック等の展開をしても歪が重なっていくばかりで、綺麗なシルエットにはなりません。実際の生地には風合いがあるので、紙のようには行きませんが、少なくとも考え方として成立していない物が、生地に置き換えたからと言って、うまく行くとは思えません。
それがさまざまなパターン理論の限界です。