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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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toukyou-opera – パタンナーズライフ
作成者別アーカイブ: toukyou-opera
少しの工夫で綺麗に仕上がる!パイピング始末動画 ダウンは作れるか?③
コロナのオミクロン株が広がっていて、在宅の方も増えていますね・・・
教室では、そんなときの為の復習動画があります!
見るだけで理解力がアップする動画です!(おおげさではないですよ )
是非入学してその効力に驚いて下さい
引き続き体験セミナー2/27(日)に募集中です!
東京校のみの開催で、お電話のみでのご予約になります!
お電話お待ちしております!
東京校 03-5473-1519
↑また新しい動画です!今回はちょっとの工夫で綺麗に出来るパイピング始末です!
少しマニアックな部分もありますが、縫った事がある方は疑問に思う部分かと思います!
是非一度ご覧ください!
では、
部分的に縫わないと分からない所が多々あったので、ひとまず腰ポケットです!
まあ大変でした
ディテールもそうですが、生地の枚数が多い多い・・・細かい所で、どこまでステッチが入っているかなど、縫製しながら確認してみました。縫うタイミングによってはステッチの入れ方は変わりますからね!縫製は大事!
ちなみにダウンと思っていたところは中綿でした・・この中綿、薄ーい不織布のようなものでサンドされていたので、3層構造になってました。相当暖かいと思います。
さあ、ではパターンです!
なんのこっちゃ分からないと思います 文字を出来るだけ入れてみましたが、余計分かりにくい!だからといって断面で書いてもゴチャ付く!
という事でパターンのほうはさらっと見といてもらって↓縫製に行きましょう!
裁断した状態です!もう枚数にうんざりしますね笑
特にメインのポケットなんか枚数4枚ですよ笑
外側に近いパーツは裏地を間に1枚入れていました。
表フラップもそうです。外周に捨てミシンで仮止めしてありました。
中綿と裏地は縫いにくい・・・
表ポケットは、上から表地・裏地・中綿で仮止めしておきます。
マチになる角の部分を中縫いします。表は3枚一緒に。裏は1枚で縫います。
その後、つまみのコバステッチを入れます。・・・これが結構難しい・・・1.5mm幅でコバステッチを入れましたが。角がやや噛んでしまって・・・1mmのコバステッチじゃないと角部分は難しいと思います。
裏をセットして外周に捨てミシンです。(捨てミシンだらけですね・・・ )
ポケット口側を三つ折りしてステッチを入れます。綿があるので、プレスがほとんど効かずやりにくいのですが、なんとか潰しながらステッチを入れました。あとはロックをかけてほつれ止めをしておきます。
ここまででの反省点は、捨てミシンをかけるたびにアイロンをかけて縮みを戻さないとかなり縮んでしまう事です。もちろん縫いズレもかなり発生しやすいので、本番では押さえ金や縫い方でズレないように工夫しようと思います。(表がちょっと高密度の生地で、裏地が薄すぎた・・・)
フラップ裏に先にDカン通しのタブを付けておきます。本番ではすでにDカンは通している状態です。
裏フラップと中ポケットを地縫いしてコバステッチをかけておきます。
・・・・長くなってきましたので、次回にしますが、結構苦労しました・・・
では!マニアックですが、お付き合いお願い致します!
簡単縫製!コンシールファスナー静止画動画 ダウンはつくれるか?②
こんにちは
コロナですが、また一気に増えてきましたね・・・
机や、共有部分の消毒など徹底して行い、マスク着用など基本的な事を守りながら開校しております。
見学をご希望の方は必ずマスクの着用をお願いしておりますのでよろしくお願いします!
2/27(日)に東京校のみで、10時~と13時~で体験セミナーを行う予定ですので、ご希望の方は是非ご参加下さい!
お電話でのご予約となりますので、下記東京校までお願いします
ルオペラ東京校 ℡03-54731519
動画も引き続きYouTubeで更新しておりますので是非ご覧ください↓
簡単に縫製できるコンシールファスナーの縫い方の動画です。
切り込みなしで出来るので慣れない方もプロの方も見て頂ければと思います!
個人的には大好きな仕様です
では前回ダウンを解き始めたところでした。
どんでん口がすごく分かりにくいところにありましたね。
ちなみにMA-1というミリタリーのブルゾンは腰のポケットの中がどんでん口になっている事が多いです。どんでん口を探すのも服の楽しみの1つですね (マニアック)
開いてみるとこんな感じでした↓
裏地は2枚で間にダウンがパンパンに詰め込まれております。
中を解くとさすがにダウンが散らばっていました。ステッチを入れた穴から出てきてしまっています。が、そこまでダウンは出ていませんでした。
ダウンの作り方は各ブランドでかなりの違いがあります。
圧着だったりでシームを無くしてダウンの吹き出しを防いだり色々です。
コチラはどんな仕様になっているでしょうか?
↓ダウンが幾分か無くなってしまいましたが 中の構造を解いて調べてみました。
こういう作り方をしていました。↓
生地は裏にコーティングのようなものがありましたが、かなり高密度で、薄い生地です。横にステッチが入っています。
ダウンを入れる際によく間にステッチが横に入っているものを見るものが多いのですが、なぜ横か考えてみた事はあるでしょうか?
そうです。ステッチがなく大きな袋状のものにダウンを入れると全て下に溜まってしまうのです。
それを防ぐために、ステッチで「部屋」を作ってあげて部屋ごとにダウンを詰め込んでいきます。YouTubeでもダウンを入れている工場さんの様子を見ることができますね
こちらのブランドはメッシュ状の生地を間に入れていました。メッシュ状になっていてダウンが引っかかる事でステッチからの吹き出しを防いでいました
さらに厚みが出る事を考慮して幅広のメッシュ生地にしていました。
いやあ、よく考えますね・・・
おそらくもう少し少ないダウンを入れる場合はこの幅も減らすのでしょう。
ばらさねば絶対分からないところですね。
ダウンのお部屋に感動したあとは他の部分も見ていきましょう
ダウンは裾端までパンパンに入っていました。裏地が噴き出てくる(裏地が見えてしまう現象)ので、見返しを付けて、さらに裏コバステッチを入れていました(ダウンの裾や袖口は大体入っています)
袖口のサムズホールは結構簡単な作りでした(この作り方に拘っているブランドもありますね)フリースなので暖かいですが、劣化しやすいのが気になります。
各ドローコードはトンネル布を使っていました。裏地側についていたり、表についていたりと場所によって変えていました。(ウエストのドローコードは表についてるものも多いですね)
腰ポケットのドローコードはポケットを取ると↑の写真のように出ていました。
手を出さなくてもポケット内で完結できる仕様です。これは色んなアウトドアブランドが採用している仕様です。もっと複雑な仕様もあります。
知らなかったのは前立て部分の表裏どちらにも裏地が入っていた事です。
表地・裏地・中綿・裏地・表地の計5枚です 絶対に風は通さないようにという意志を感じます
フード口までダウンが入っていましたが、柔らかく仕上げたかったのか、端がわの仕様になっていました。
裏ポケットは裏地に叩きつけられていて、口部分にはゴムが入っていました。
この服全体に言えますが、極力ボタンの仕様を避けているように思います。
ファスナーのスライダーにも全て引手が通っています。
これは「手袋をする」為、ボタンを留めるなどの複雑な指先の動きが出来ない事を想定したからかなと思います。確かに寒いと手袋外したくないですよね
ちなみに外したポケットはこんな感じです。
あとは↑裏地の各パーツにこんなテープが入っていました。
中綴じ用のテープ以外に多分パーツ認識用のテープかと思います。これだけパーツが多いと間違えそうですもんね・・ロックの糸も色を変えていたりと縫製時の工夫がかなり見られました!さすがのプロダクトです!
次は部分縫いをしてみたいと思います!
ではまた!
ミシンによる裏地付のファスナー縫い解説動画 ダウンは作れるか?①
あけましておめでとうございます!
今年も楽しく服を作る事が出来るよう頑張りますので、よろしくお願い致します!
年も明けて、2/27から4月期の受付開始もあります!
見学に是非お越し頂いて雰囲気を味わって下さい!お待ちしています!
今回の動画は「裏付きファスナー」の作り方です!かなり内容濃いめです!(ちょっと濃くし過ぎた )パターンの引き方や、縫い方を忘れた方にオススメです!是非チャンネル登録もお願いします!
やりたかった事が年を越してしまいましたが、始めたいと思います!
↓
「ダウン」です
ダウンを自分で縫ってみたかったので、やってみようと思います すごく大変そうですけど・・ でも自分では出来ないと思わずにチャレンジする事が大事ですよね。失敗したらしたで、いい経験になるので頑張ってみようと思います!
せっかくなら自分が着用してどうなるか確認したく、本気仕様のものをやってみます!極寒地用で日本では完全にオーバースペックです
ほぼ布団と同じくらいの厚みですね!
着心地は基本ダウンが入っていると身体の隙間を埋めてくれるので重さは分散されて軽いです。着心地の悪いダウンってあんまりないのはこれが原因かなと思います。
フードは隙間が出来てはいけないので、不快感を感じないぐらいにコンパクトになっています。ファスナーを閉めた状態でフードの着脱が出来るのもポイント高いです!
袖は運動量が絶対に必要なものなので、ほぼ真横まで上げることが出来ます。
鎌底にはマチが付いているのでここからさらに上げる事が出来ます。
リュックなど鞄を持った状態でも上げやすいですね
フードをしてみると↑こんな感じです。首を回しても引っ張られるところはないのです。
ただ横が一切見えないので歩くのは危ないです
ひらくとこんな感じです。開くと結構涼しいので衿ぐりは十分に広くゆとりは入っています。
↑ここまでの環境に身を置くことはまあないでしょう笑
ボディに着せるとこんな感じでした。ディティール満載です!ファスナーポケットもしっかり奥まで閉められるように切替にわざわざ隙間を開けています。
胸や腰ポケットにもダウンが外側に入っています。
ポケット外側にダウンが入っていると手を入れた時に外気を感じないので、かなり温かいです。1枚で出来てるポケットは今の時期よくわかると思いますが、寒いですよね
腰ポケットはサイドからのハンドウォーマー付きです。手の甲側にはフリースが使われているので温かいです
生地はナイロンで薄手のものが使われています。そうするとファスナーの上げ下げの際生地を噛んでしまうので、噛み防止にステッチが縦にたくさん入っています。
手は親指を入れる用の穴もわざわざつくっているので、手の甲まで温かいです。
裾やウエストのドローコードはポケットの中から調節できるようになっているので、手を外に出すことなく使えます。
中のポケットもこれでもかと言うくらいディティール満載です 8-Oマチ付きの裏ポケットはあまり見ないですね!
どこまで再現するかはわかりませんが、ひとまずばらしてどんな作りになっているか確認してみましょう!
どんでん口の位置は・・・
この位置でした!綺麗に縫われ過ぎて探すのが難しかったです!最後にコバステッチで止めている仕様ですね!
では次回ダウンの中身がどうなっているか見ていきましょう!
頑張ります
紳士パンツスラックスパターン動画 ファスナーについて③
今年最後です!
12/28~1/6まではお休みで、問い合わせや見学ができませんのでご注意下さい!
寒さもピークで年末年始らしくなりました。この時期になるともこもこのダウンの出番になりますが、一応ダウンも私は洗うようにしています。アウトドア系だと止水テープというのが縫い目の裏に貼ってあることが多いので、剥離してしまうかもしれないのであまりお勧めしないです 洗うときは洗ったダウンが下に集まらないように平干しにするようにしています。洗う場合はダメになるかもと覚悟の上でお願します
動画は今回「紳士パンツ」です!
これも無料で出してもいいのかという内容(ほとんど無料で出していいのかと思うものばかりですが )メンズのパンツは(トップスもそうですが)特にパターンの引き方が確立されていない分野です。まずその段階で貴重な資料ですし、引き方も全て理にかなっているのでパタンナーの方(もちろん趣味の方も)は必見です!是非見てみて下さい!
では、今年最後はしつこいようですが、「ファスナーポケット」です!
前回のファスナーポケットの改良版で
↑ステッチが0.5cmバージョンでファスナーの位置が縫い目に近いタイプです。
↑最大のデメリットはファスナーの引手がかなり見えてしまいます
あまり良くないかなと思いますが、引手があまり大きくないコンシールファスナーなどであれば良いかもしれません。使いどころは難しいですが、使う際は縫代幅とファスナーの位置をよく確認して上でステッチの幅を決めるようにしましょう!
そして・・プラスで↓このタイプのものもやってみました。
縫製している人からの質問があったのでやってみようと思います。
ファスナーポケットの中でもライダースによく見られる「両玉縁ファスナーポケット」です。
裏地があるタイプに使われるもので、袋縫い等は無しで極力薄く仕上げたい時に有効です。
ほんとはポールチェーンというタイプの引手が付いていますが、今回用意できなかったのでお許しを 最大の特徴は「袋布が向こう布と共通ではなく、控えている」です。
なんだそんな事、と思われるかもしれませんが、パタンナーの方は結構向こう布と袋布を共通でされる事が多いと聞きました。実際は工場さんが調整されているかもしれません。
縫い方を知らないのは良くないと思いますので、やってみようと思います!
では
↑パターンの土台はこんな感じです。ファスナーの位置は分かりやすくするため赤で表記しています。3か4号のテープ幅24mmファスナーを使う事が多いと思います。30mmはあまりないかなと思います。
なので表のステッチがファスナーをちゃんと貫通するように0.7cm×0.7cm幅の両玉縁にしました(0.8cmでもいいと思いますがちょっと狭いかもです)
パターンは袋布が玉縁の下端までで縫代が0.5cmです。口布は上下分けました(×2枚でもいいです)
縫製です。
裁断したら口布を2つ折りにして出来上がりに線を引いておきます(慣れている方は必要ないと思います)
口布を2つ折りの状態で叩きます。
Yの字に土台のみ切り込みを入れて
ひっくり返してアイロンで整えます。
私はこの段階で三角布を押さえています。
出来たらファスナーを裏側にセットします。
ファスナーのムシの中心が完全に口布の中心になるように見ながら口布上側に仮止めします。
下側が開いている状態です。
下側と袋布を0.5cmで地縫いします。
出来たら表から下側にコの字ステッチをいれます。
この時ムシの中心がきっちり合うように見ながら縫うようにします。(口が開かないように)
下側が縫えた状態です。
あとは向こう布を裏にセットして上側にコの字ステッチを入れて
向こう布と袋布に外周ステッチをいれて完成です!
比較的簡単に出来ます!こうする事で、かなり薄く仕上げることが出来ますから、レザーなどの厚みのものには有効かと思います。やり方はほんとに色々あると聞くので自分でやりやすいやり方を探してみて下さい!
口布は中縫い無しでも出来ますし、袋布の地縫いも無しで表からの貫通ステッチで出来ます。
ちなみに縫製の方からの質問では「1.0cm×1.0cmの両玉縁」の場合は2.4cmファスナーで出来るか?でした・・・・出来ないことないかも知れませんが、上下のファスナー端まで0.2cmはちょっと・・・
なんでもデザインとは考えずに「縫うことが出来るか?」を副資材ありきで考えるようにしましょうというお話でした!!
それではよいお年を!!今年も1年ありがとうございました!
年明けにはもう4月期の入学準備が始まります!またいつでも見学に来て下さい!
メンズトレンチコートパターン作製動画 ファスナーについて②
一気に寒くなってマフラーが欠かせなくなりましたね
そういえば最近ダウンのマフラー?よく見るようになりました。
着なくなったダウンを解体してマフラーにするのもいいかもしれませんね
そろそろ解体始めようかと思いますが、その方向もちょっと考えておこうと思います。
そしてホームページのニュースでもお伝えしていますが、2022年4月期の募集が2/27(日)に決定致しました
外出が出来なくなって久しいですが、その分おうちで何か趣味を始める方が多くなったと聞きます。「服を買う」だけでなく、「服をつくる」を将来の趣味に加えてもいいんじゃないかなと思います
やればやるほど発見があったり、達成感があったり、ものをつくる行為を生活の一部にすると毎日が楽しくなりますよ!
是非楽しい服づくりを一緒にしましょう!
また動画をUPしていますが、これは特に皆さん見たほうがいいと思います
メンズトレンチコートのパターンの引き方です!
かなり詳しいパターンの引き方を出しています!これを公開する学校はないんじゃないでしょうか?パターンを引いたことがある方なら永久保存版です!是非何度もみて下さいね!
ではでは、前回の続きでファスナーです!
そういえばまたファスナー問題の話聞きました・・結構縫っていないパタンナーの人が増えてるんですかね・・工場さんとの橋渡し的な役割のはずなんですが、、その話もまた。
今回はファスナーポケットです。↓仕上がりはこんな感じです。
パターンは↓コチラ
シーム利用のファスナーポケットですね。
アウトドア系やスポーツっぽいアイテムによくついているディティールです。
今回のポイントは「ファスナー位置の設定をどこにするか」です。
今回ファスナーの幅は3号の25㎜です。
では縫製してみます。
身頃をポケット口まで上下地縫いします。伸び止めは先に貼っています。
アイロンで割ります。
ファスナーを前身頃の裁ち端に合わせてセットし仮止めします。この時前身頃の縫い代幅は20㎜です。←ここ大事!
袋布を先ほど仮止めした部分に合わせて0.5cmで地縫いします。めくると右の画像のような状態になります。
表から0.5cmでコの字でポケット口を縫います(この時ファスナーと袋布は縫いません)
向こう布を後身頃裁ち端に合わせて0.3cで仮止めします。(ファスナーはまだ縫いません)30㎜幅の5号ファスナーだとここはファスナーも一緒に貫通できます。
表から後身頃側にファスナー貫通でコバステッチをいれます。(この時ファスナーが見えないよう注意します)
地縫いがない状態です。押さえ金を片押さえに変えるなどして地縫いをいれても大丈夫です。
↑こういう状態です。
あとは向こう布、袋布の上を地縫いして
裾の三つ折りに袋布を流し込んで、完成です。
ファスナーの持ち手がかなり厚みがあるので、少し開きますが、ファスナーを奥にしているのでそこまで目立ちません。
ファスナーの位置を奥のほうにしたかったのはこれのせいです。ファスナーの種類によってはこんな持ち手がすごく見えてしまったりするので、ファスナーの選び方には注意したほうがいいと思います!
あとは、このやり方はファスナーの裁ち端と縫代の裁ち端を合わせられるので比較的簡単に縫うことができます!
少々マニアックになってしまいましたが、パタンナーの方も出来ていない事をよく聞きます。ファスナーを使う場合は「縫い代設定とステッチ、ファスナー位置」を意識するようにしたほうがよいでしょう!
もしかしたら知らぬ間に工場さんが直してくれてるかもしれませんよ!
次回もまだファスナー続きます・・ ではまた!
手縫い動画② ファスナーについて①
今年もあと3週間程度ですね・・やり残した事は・・いっぱいありますね・・
なんとか年末までにやってみたいことがあります。一度ダウンをばらしてみたいのですが、なかなか羽毛が飛び散りそうで怖いです・・
出来ればそのダウンを再利用して新しく作ってみたいなと思っているのですが、中々大変そうで。やるときにはこちらでその様子も伝えていきたいなと思っています!
今年もあと少しですが、見学の方随時募集中です!27日の月曜日までは開校していますので(年始は7日から)少しでも興味があればお気軽にいらして下さい!雑談も交えながら、楽しく見学してもらえたらと思います!
休みは皆さんどこかに出かけるのでしょうか?私は今年もあまり出回らないと思いますが、そんな時に動画はいかがでしょうか?結構な数の動画をアップしていますので、時間が出来た時に一気に見てもらえたらなと思います!
今回も手縫いの動画です。
特に糸ループの作り方は他ではあまり見ないやり方をしているかなと思いますので、是非一度目を通してみて下さい!
では、今回はちょっとマニアック?当然といえば当然のお話を。
少し前に知り合いの縫製している人から、「パタンナーの人って縫ってない人が多いから、ファスナーと縫代の設定がちゃんと出来てなくてよく直してる」という事を聞きました。
よくある話ですが、実際ファスナーがからむと結構難しくなる事が多いです。
特に「ファスナーポケット」は各メーカー、ブランドいろんな仕様があるので複雑な所だと思います。
という事で今回から少しファスナーについてのお話を。
まずパターンを引くときに考えるのが
「縫いやすさ」または「縫うことが出来るか」です。
縫うことがそもそも難しい事ももちろんあります。
例えばファスナーのスライダーが押さえ金に当たって縫えないなど、設定をミスすると裁断し直しなんてこともあります 怖い!
あとは「裁ち端を合わせて縫う」が基本になりますが、ファスナーの場合はちょっとずらして縫わないといけない事もあります。ぎりぎり2㎜縫うとかはさすがにしんどいです・・・
なのでファスナーを扱う時は気を付けるようにしています。
まず簡単なところから
前開きがムシ隠しのファスナー明きの時(見返しありでステッチは貫通しない)です
すごい具体的だと思いますが、実際にあった話です。
パターンはこんなパターンだったそうです
まず↑このパターンが来たそうです。
ファスナーは5号でテープ幅は3㎝です。
まあ分かります。表のステッチを1㎝で見せたかったんでしょう。が、、見返しにステッチを入れなくなかったようで・・なんと見返しとファスナー端の距離が「3㎜」しかありません
厳しすぎませんか?
たぶん1㎝のステッチをデザイン的に優先したかったのでしょうが・・・
デザイン優先のせいで、「縫製のしやすさ」は考慮されていません・・
正解は↓
ステッチを0.7㎝でいいと思います・・
こうすれば・・
「裁ち端を合わせて全て縫える」です!これが言いたかった
そうです。ステッチの幅は決して自由に決めていいわけではなくて、ファスナーや生地、裏の仕様など色んな事が重なった結果「0.7㎝ステッチ」になると思います。
場合によって表のステッチの幅を減らしたりする事で問題が全て解決する事があります!
「こんな見た目にしたいから」ももちろん大事ですが、それが縫製のしにくさと天秤にかけた時に傾くのか考えて選ぶといいと思います!
ちなみに
3号ファスナーの場合(テープ幅24㎜程度)は
0.5㎝のステッチで・・
縫代は12㎜にすると裁ち端を合わせて↓簡単に縫えます!
これでファスナーと縫代、ステッチの関係の難しさ(めんどくささ?)は分かって頂けたかと思います・・・
次回
もっと面倒なファスナーポケットです・・・
お楽しみに!
タートルネック②
一気に寒くなってきましたね 季節的には寒い時期のほうが色んな服が着れて楽しいですね!
こういう時期になると購入するだけでなく、「服を作る」という選択肢があると将来もっと楽しくなると思います。子供に服を作ってあげたり、誰かにプレゼントしたり。それも貰う人がびっくりするぐらい完成度の高いものならもっと
来年の4月からは少し落ち着いて新しい事が始められるんじゃないでしょうか?
今から学校の様子を見に来て頂いてゆっくり考えてもらえば、と思いますので見学お待ちしています!!
本校は初心者の方ももちろん多くて大歓迎ですが、プロのパタンナーさんも通われています。
そういった方にも↓
こういったレベルの高い事もお伝え出来ますので、時代が変わりそうなこの時期にこそ、基本を勉強し直しませんか?基本が出来ていると、考え続ける事でアイデアが生まれる事があります!服の完成度を上げたいと思っている方はまず見学にいらして下さい!お待ちしてます!
ではでは、完成度を上げる1つが「生地とパターンがマッチする事です」特にカットソーは都度パターンを変更しないととんでもない目に合うことがあります。
それは・・「頭が入らない」です
これはもう服としては完全にアウトですね。
なのでタートルネックや、衿ぐりが伸びないようなものは特に注意をしましょう!
今回扱う生地は元型のものはかなり伸びる生地でした。
ですが、似た生地で縫ってみたところ、家庭用の縫製方法ではどうしても糸が切れてしまいます。なので少しだけ固めの生地で少し縫製の難易度を下げました
生地選びはほんとに難しいと思います。
少し固めの天竺で糸は細目でやや強撚糸です。
まずタートルネック部分が頭に入るはどうか確認してからにしました。
予想通り元の寸法では入りませんでしたので、そもそもの衿ぐりを少し大きくしておきました。このあたりが生地をどれにするかで変えないといけないところですね・・ もちろん縫い方(特殊ミシン)で上手くいく方法もあるでしょうが。
肩はウーリースピンを入れておきました。固めの生地といっても着たり洗濯したりを繰り返していると伸びてきますので。
ロックをかける時に一緒に入れます。
裾はジグザグ縫いが一番安定したので採用しました。
一応天地縫いをやってみたりしましたが、引っ張ると糸が切れてしまったりしたのでジグザグが一番しっくりきました。
あと山をちょっと低くしましたが、それでも縫い難くて山が若干泳ぎました・・難しい・・
縫製は他には特にお伝えする事はなかったので、完成したものがコチラ↓
ほとんど同じのように見えますが、後ろと裾回りに少しゆとりが生まれました。腕はかなり前に動かしやすいです
衿のシワ感はちょっと分かりにくかったですね 折り返すと綺麗におさまりました!
前のものと比べてもそこまで差はないかなと思います。
袖と身頃は前に振る設定にしたのでかなり動かしやすくなりました。生地が伸びにくいのでこれは必須でした。
上げやすさも少しだけ上げました。それでも結構高めの袖ですが・・
前に結構動かしやすいです。
結果のパターンは↓(点線が元のパターンです)
修正したのは主に後身頃の運動量です。縦横どちらも出してあげないとさすがに生地を固くするのでしんどそうだなと。布帛よりのパターンにするイメージです。
バスト自体も少し出して裾までゆとりを入れました。
衿ぐりは0.5cほど大きくして↓
衿の長さを確保しました。これでもそこまでゆとりがあるわけではないですが。
袖も少しだけ幅を増やして袖山のラインをちょっと緩くしています。
これでも縫うときにアームホールと差が多くて難しかったです
以上すこーしだけ変化させましたが、この修正をもししていなかったらものすごく着難い服が出来上がっていたと思います。そもそも首が入りません
生地に合わせてパターンを修正するのは必須です。色々試す事も必要ですし、体型に合わせて修正する能力も付くと思うので、皆さんも手持ちの服の形を変化させて練習しましょう!
ではまた次回!!
縫代の処理方法動画 タートルネック①
もうそろそろ師走に入りますが、今の内から片付け、掃除をしておかないと年末ずっと掃除という目に何年もあってきました
年末までは休みの日までは掃除三昧ですね 今年はカーテンを丸洗いしてからプレスする予定です
しかし今年は年末はどういう人の流れになるんでしょうか?なんとなく皆さん外出していいんじゃないだろうかという空気が出てきていますが、いつものように戻るといいですねえ・・
さて掃除の合間ににでも見て頂きたい動画です
簡単な縫代の処理方法を説明していますが、ちょっとしたテクニックも入れています。
「知ってるよー」という方も多いと思いますが、縫製の方法やクセは人によって違うものです。慣れてくるとその人のやり方になってきますが、それまではひたすら情報収集をして試してみるのが上達の道かなと思います。ぜひ皆さん参考にしてみて下さい!
では前回フリースを作成したので今度はインナーでちょっと作りたいものを
タートルネックのカットソーです
すいません(笑)ちょっと私が大きいので分かりにくいかもですが。
おなかの部分はベルトに当たってるということで(笑)
かなり小さかったので、さすがに大きくしようかなと思いまして・・
ストレッチがかなり効いてるニットなのでインナーとして着ようかなと思うのですが、生地はもう少し固めのほうが好みで、ちょっと袖がまた動かしにくいのとお腹の部分が引っかかるので(笑)修正して今年は乗り切ろうと思います!
袖はかなり袖山が高く、袖側がすっきりしています。ただ、腕はちょっと上げにくく裾が持ち上がってきます。
袖はほとんど振りがないので余計動かしにくいです。
衿ぐりはかなり綺麗に収まっているのでこのままでいいかなと思います。
横も結構綺麗です。衿ぐりまわりが綺麗なので買って調べてみようと思ったものです。ただ小さかったので買うのに躊躇しましたが・・
後ろも上手くいっています。
↓パターンはこんな感じでした。
肩線がかなり後ろに後退していました。
肩線が結構きつかったですが、ニットなので伸びてそこまで気にならなかったです。
修正しようと思う箇所は・・
・前でフレアを出す
・裾回りを大きく
・袖を前に振りやすく
・肩回りと首回りはそのまま生かす
・ネックの布が少し高すぎるので少し減らす
です!
あとは縫いながら生地によっては仕様面で変更するかもしれませんが今のところの方向性はこんな感じです!
さあお腹が引っかからない様に作れるでしょうか(笑)
ではまた次回!
ボタン付け動画 メンズフリースブルゾン③
いつの間にか11月に入り、あっという間に師走が近づいてきております・・
年々早く感じます・・今年やっておきたい事があるのですが、できるかなあ・・
10月から入学された方は少し慣れてきて、笑いながら楽しく作業をされています
たまにお喋り優先で手が止まっていますが
動画での復習システムを導入してからは皆さん、工業用パターンなど出来ることはお家に持って帰って動画を見ながら宿題でされる方が増えました!
なのでペースも以前より上がっている方が多いです。皆さんの役に立って本当に動画を作成して良かったなと思います
さらに授業以外でも大事なことはたくさんあります。
基本的な縫製の仕方や仕様だったり。これを動画で補うことが出来ているので、非常に効率よくお伝えできます!
生徒の皆さんはみんなチャンネル登録お願いします
「ボタン付け」もやりました!
簡単そうに見える「ボタン付け」も突き詰めると色んなやり方があります!
所謂「根」の部分の巻き方だったり、ちょっとボタンを傾斜させる人もいます。
とても細かい事かもしれませんが、こういう「気遣い」みたいなものが服にあると少し嬉しくなると思いますし、「わざわざ服を買わないで作る意味」が分かるような気がします
通常の学校では教えてくれないようなちょっとしたコツもあったりするので、是非見て下さいね
さてさて、寒くなってきたちょうどいい時期にフリース完成です!
間に合ってよかった・・
前回の緑のフリースのパターンです。
今回の黒のフリースのパターンです。
具体的な修正は
ざっくり説明すると、「より自分の体型の形した。袖を前に振った。切替の角をやめて、ラウンドした。」の3つです。
↑見比べると分かりやすいかなと思います。
前回問題だった、胸の縫い目が硬かったせいでボコっと飛び出た問題は解消できました。
袖を前に振る事で、袖の前の不必要なシワを消す事が出来た(横が分かりやすいですかね)
縫製の時、切り込みを入れないで作る事ができました。
ちょっとした事かもしれませんが、「自分のやりたい形にする」にはかなり考えないといけません。
毎回こういった修正をしてて思うのは「基礎が大事」です。
袖を後ろに振る事でどういう現象が起きるか?という基本が分かっていると、なぜ袖を振るのかも分かります。また、分かったつもりでも実際試してみると色んな発見があります。
是非皆さん時間があれば「失敗」しましょう。ちょっとの分量では分かりにくいことも大げさにすると気付けることがあります!
袖が随分落ち着きました。
前のシワも減って、すっきりしました。少し痩せて見える?
・・が・・
ああ・・最後の最後で気づいてしまいました・・・
ズレてる!
確認するのを忘れてた・・・・・縫い上がってみて気づきましたよ・・
お恥かしい・・ただ、この失敗を忘れないようにする為に、着て反省しようと思います笑
寒くなってきたので今年はこれをインナーに去年のコートを着て乗り切ろうと思います!!
ではまた次回!
2021年PM検定試験3級②解説動画 メンズフリースブルゾン②
こんにちは
いよいよ本格的に寒くなり(今年は秋がない )セーターを着ている人もちらほら。
ただ、昼が暑いので汗をかいて寒くなって風邪をひくパターンが多いです・・皆さんも気を付けましょう!
前回のパターン検定3級の2型目の解説の動画をアップしましたので参考にして下さい!
試験を受けない人も解説でタメになる事を説明していますし、デザイン画からパターンをイメージする練習になると思いますので是非見て下さい!
ではではフリースの続きです!
前回がこんなパターンを引いて・・
縫製しました!間違えるにしてもせっかくなので最後まで作って、ダメなところを実感しようと思います
衿ぐり先を割りにしたおかげで少し薄くできたのは良かったですが、フリースは縫いずれが激しいので難しかったですね・・・ ボア素材や毛足が長いものは苦手意識があるので・・むしろ頑張らないといけませんね!
出来あがりがコチラです!
ぱっと見ただけでは分かりにくいですが・・
後ろに比べると・・
袖が後ろ振りになっているのでここの前のシワが多い事が分かります。その分運動量になってはいますが、私の生活をする上でこのシワはいらないと思います
実は後ろ振りの袖を見たことがあって、それが「ハンティングジャケット」です。
多分銃を構える時に腕が後ろに振るのでそのような作りになっていたのかなと思うのですが、通常生活する上でそこまでの運動量はいらないですね。むしろ邪魔になってきます。
ただ「袖は前に振るもの」という考えを持つにはおおげさに失敗したものがあったほうがより分かるようになると思うのです。
プロの方は失敗をする時間もないと思いますが、時間が出来たら是非普段しない事もやってみて欲しいと思います 」
もう一つポイントが・・
ここの縫い目が集まって硬くなっているので、張りが出てしまっています。
かなり目立ちますし上胸巾が太く見えます。
縫い目をどこにするかで形(シルエット)は大きく変わります。
イメージとしては硬い骨組みがあるイメージでしょうか。
だから紙で作成しただけでは、思ってもみない形になる事が多く、生地の特性でも変化します。ステッチ1本でも硬くなりますしね。
だから「縫ってみよう」だと思います。
失敗は成功(完成度)の元!ひとまず縫ってみましょう!
縫製に関してはこの部分も角にしているせいで切込をいれないといけません。
表からステッチを入れるので、見えませんが、フリースで切込をいれるのは怖いですね・・・
逆にうまくいった点もあります。
ファスナーは硬いのでよくフルジップのものはここの部分が顎やのどに当たってしまうものが多いのですが、(もともとのベースのものは思いっきりあたってしまってすごく痛かったです。)この部分がくの字になりうまくいきました。結構パターンの方では大げさにしました。
そしてパターンを修正しました。
今度は袖を大きく前に振り・・
切替の位置、ラインも目立たないようにカーブさせ、縫製上でも切込を入れなくていいようにしました。
次回またどまた縫ってみてどんな形になるかお見せしたいと思いますので、イメージしてみて下さい!
何着フリースつくろうかな
カテゴリー: オシャクレ, パターンメーキング検定関連, 動画
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