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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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toukyou-opera – パタンナーズライフ
作成者別アーカイブ: toukyou-opera
「台衿と羽衿続きの」えり研究静止画動画 赤ちゃんパンツ②
すこしづつ暑くなってきましたね
今みなさんは買い物の主流はネットでしょうか?
私もネットで購入する事は多いですが、ほんとは買いに行って購入する方が好きですし、その時に得る情報や、発見の方が好きです。
ネットはネットで大事だと思いますが、完全にネットのみはやはり抵抗がありますね・・
昔古着屋に買い物をしにいって直接触ったり着たりした時の発見や面白さがどっかに残ってるんですかね。
かなり前ですが、そんな発見があった古着を動画で紹介したいと思います。↓
たぶん服に興味がある人でもそこまで気にしてないと思うマニアックなところです。
さすがに縫ってるところを外してまで確認するアパレル以外の人は少ないと思うので・・
パタンナーの方もほとんど知らないディティールもありますので一度見てみてください!
では、以前作成していた赤ちゃんパンツの続きです。
やっとかわいい感じの生地が見つかりました
↑こんな生地です。天竺でプリントがしてあるもので少し硬めです。
プリント系をやる時の注意点はプリントのせいで生地が硬くなることがあります。そのせいで思ったより伸びなかったりするので、気を付けましょう
↓パターンです。パンツは大きいので3枚になってしまいましたが、テープでくっつけて使って下さい。
印刷した時、ウエストを30mm幅で設定しているので、寸法がおかしい場合は103%のものを使って下さい。
でわ縫っていきましょう!
ひとまず裁断です↑脇無しの続きパンツです。縫製をするところが少ないのでラクに縫えます!
あとはウエストは別で接ぎました。中にゴムをいれようと思います。
生地が戻りやすいフライスとかにして、ゴム無しでもいいかなと思います。
その時はウエストもう少し小さく設定したほうがいいと思います。アレンジは生地によるかなあと思います。
裾も接ぎにしました。ロックして折り返してステッチでもいいと思いますが、接ぎを入れた方が、ジグザグミシンは使わなくてすみます。お家にあるミシンの種類によって変更してもらっていいと思います。
ポケット口は芯を貼っておきます。
ちょっとかわいさが欲しくて丸くしました。
裾、ウエストは筒にしておきます。これは、2本糸の普通のミシンで地縫いです。
生地の厚みが気になる人は↑のようにポケット口両端の縫い代をカットしておきましょう。
ポケット口縫い代上端にロックをかけて(生地によりますが、今回はそこまで伸びない生地だったのでかがり糸のみウーリー糸を使用しました)
外周にもロックをかけておきます。
先にポケット口にステッチをかけておいてから、アイロンで折ります。縫い代ちょっと折りにくいですが、縫い代をギョーザの皮みたいに均一に折りましょう
ポケットを叩きます。柄が気になったのでかなり合わせました
あとは、前後股ぐり、
股下の順に縫い。
ちなみに股ぐりは破けやすいので2本糸の普通のミシンで股ぐり部分のみ短い距離を中縫いしています。
裾を接ぎます。少し伸ばし縫いにしているので、ちょっと形はきゅっと絞った感じになります。
接ぎは斜めにしているので厚み軽減出来ています。
最後にウエストゴムです。
巾の狭いゴムを入れるので、先にゴムを↑写真のようにバッテンでステッチをいれて。
ウエストに入れて・・
一気にぐるっと接ぎます。
出来たら、中のゴムが動かないように最低でも1箇所くらいはステッチでおさえていたほうがいいかなと思います。
あとアレンジとしてはゴムとウエストの巾を一緒にしておいて(ゴムとウエスト同じ形)一緒にぐるっと縫うでもいいかもしれません。いろんなアレンジはあると思いますので色々試してほしいです。
完成です
いちおう80cmくらいの大きさのものですので、体型的に合う人は是非縫ってみて下さい
生地は出来れば、「縦横どちらにも伸びやすく、ある程度、厚めのもの」がオススメです。
特に縦にも少し伸びがある生地設定ですので、横だけだと運動量が足りず、後ろのウエストがちょっと下がるかもしれませんのでご注意を。
今回つくって、簡単に縫う方法とクオリティのバランスを考えましたが、色んな方法があります。
ミシンの種類があるなら、選択肢は増えます。参考のパターンを載せておくので、ぜひ色々ためしてみて下さい
スウェーデン軍50sジャケット➂
梅雨入りしたはずがあんまり雨が降らなくて、快適ではあります
ただ降らなかったら降らなかったでせっかく用意してた雨用品の出番がないというへんな悩み。水不足になっても困りますしね
緊急事態宣言も解除されてから見学者の方が少しづつ増えてきています。
ホームページやこちらのブログ、動画でももちろん雰囲気は伝わるかと思いますが、実際に来て頂いて質問、授業の仕方を見てもらうのが一番いいかなと思います。
気になった方はお気軽にお電話して頂いて空いた時間に見学是非どうぞ
↓ちょっとでも雰囲気が伝わるかなと思いますので是非見て下さい
部分縫いの裏地無しベンツの袋縫いです。
こちらのブログでも一度紹介していますが、簡単で綺麗な仕様です。
専門学校などではあまり教えてくれないような事で、実際の既製品で工夫されているなと思うものを研究、紹介しています。
パターンや縫製手順を説明したりちょっとした意味も伝えるように工夫してますので是非見てみて下さいね
ではでは前回のジャケットの最後です。
パターンを
全体のサイズ感は変更せずに体型のクセを加えて、全体的に少しカーブを押さえる。
という事をしてみました。ちなみに生地はツイルのコットンで、少し加工がしてて柔らかめになっています。元のサンプルに近いです。
結果はコチラ↓
うん結構うまくいきました。
袖の後ろはスッキリ。あまりひねりすぎていない、今売られている感じの袖に近くなりました。
前回失敗した内袖のねじれも、パターンと地の目を修正する事で横に入ったシワは消えてすっきりしています。ああ良かった
身頃側まで影響していた多すぎる袖の運動量を身頃にもってくる事も出来ました。
後ろ袖のぼこっと飛び出ている感じも少なくすることが出来ています。
後ろ身頃の逆三角形すぎる形もすっきりしました。(まあこれは生地が柔らかい事もありますが)
パターンはコチラ↓
点線が以前のデニムのものです。
①前のカーブがきつかったのでゆるく
➁前の衿ぐりが浮きすぎていたので少なくして前下がりをつけて
➂ウエスト絞りを少なく
④鎌底を下げて中にシャツなど着用できるように
⑤後ろ身頃アームホールを浅くして運動量確保
⑥後ろ肩イセ量多くして肩先後ろのアームの余りをフィットさせる
⑦袖は少し細く
大枠は上記のような修正をしました。
あまりバランスは変更したくなかったのですが、標準体型から私の体型に変化させると結構な修正になりました
袖はすっきりさせて身頃で運動量確保も結構バランスが難しかったです。
やってみて分かりましたが、昔の服(ヨーロッパの50sくらい)は袖側で運動量を異常にとるようです。どの服をみてもものすごく後ろが余っているのがほとんどです。
見た目の綺麗さよりも機能面を重視していたのかもしれません。(今の感覚とは美的感覚は違うと思うのでなんとも言えないですが)
あとはアームホールの傾斜がきついおかげで袖山があまり高くなくても袖側にシワが出にくいのはメリットかなと思いました。袖山のイセを入れるところがバイアスになっているのでイセは入れやすいですしね。
↓前回デニムで作製したものです。
全体的に少し丸い印象で身頃も絞っている感じはおさえています。
生地が柔らかいのもありますが、かなりイメージ違いますね。
衿はボタンをとめるとこんな感じです。後ろに若干ツキジワが出ていますがちょっと姿勢を変えると消えました。そこまで問題ないかなと思います。喉辺りの苦しさと浮きすぎている感じは修正出来ています。
実際衿を立てると消えました。
アームは若干の落ちシワが出ていますが、裏無しで見返しも何もないのでお許しを
アームに伸び止めの5mm幅くらいの綿テープとか付けてたほうがよかったかもです。
肩回りはシワ無くスッキリしています。全体に乗っかる感じがするので自分の体型に合ったものが出来たかなと思います。
袖はねじれが無くなり、スッキリしました。袖後ろの不必要な運動量は削り、身頃側でゆとりを入れています。
前端のラウンドはかなり抑えたのでそこまで泳いでいません。カジュアルだったらそこまで気にならないかなと思います。
因みにアームホールの傾斜はある程度生かしたかったので、広すぎた前天幅はダーツを取って処理しました。昔のパターン本やフランスの古着なんかでよくみられるやり方です。量が多いとダーツ先が飛び出て見えるし、内側過ぎると衿が返った時に見えるので、この辺りにちょっとだけとってみました。
縫製の仕様は昔何かでみたやり方で(どこかのハイブランドだったと思います)裏袖をアームホール縫代で中縫いにしました。
結構難易度高いです
「アームホール半分くらい地縫いしてから、袖口からアームホール引き出してきて残り半分を縫う」というかなり強引なやり方です。袖口が大きいメンズならではのやり方かなと思います。
ちなみにホールは練習中の手縫いです まだまだ練習が必要ですね
今の服とパターンが全然違うのでやはり新鮮です!
やってみて分かる事や、今の服のパターンがなぜその形になったのかを考えるいい機会でした。どちらがいい悪いというよりこのパターンの引き方を考える事がいろんな理解に繋がると信じて他にまた何か面白いものがあれば紹介したいと思います!
ではまた次回!!
部分縫い動画 シャツポケット(パッチポケット)、スウェーデン軍50sジャケット➁
梅雨入りしたかと思ったらそうではなかったようですね・・良く分からない今年の天気。
一番体調を崩しやすい時期なので皆さんもお気をつけ下さい・・
新規で入られた方も少しずつ慣れてきて線が綺麗になって細かなタッチでパターンを引けるようになってきました 最初は大変ですが、頑張りましょう
↓こういった動画も作製してみました。
部分縫いの動画です。
キレイに作るちょっとしたコツや工夫を説明しているので、是非一度見てやってみたいテクニックがあれば試してください
今後も動画は色々企画しているのでお楽しみにです!!
では、前回のスウェーデン軍50sのジャケットをさっそく作ってみました。
↑パターンはこんな感じでした。
特徴はやっぱり前身頃がカーブして前の天幅がすごく広いところ。昔のパターンの本にこんな感じのパターンが多く残っています。
袖が少し謎で内袖側の地の目がややバイアスでした・・左右同じ地の目だったのでわざとなのか?これはちょっと検討が必要なのでやってみることに。・・・これが後で痛い目を見る事に・・・
肘も異常に膨らんでますね。運動量にはなりますが・・
後ろ袖山のラインが緩くアームが余る原因になっていたのでこの辺りは少し減らしつつ運動量は他の所で確保したいと思います。
・・・で仮で縫ってみました
ああ!失敗・・・
内袖バイアスにするんじゃなかった・・・嫌な予感はしていたのですが・・・
袖がねじれて外袖側にシワが入ってしまいました・・ :-これは地の目読み間違えたんでしょうか・・
失敗してしまいましたが、生地をガッチガチにしたので不具合や変更したいところも見えやすくくなったので良かったです。まあなぜバイアスにしてはいけないか実証できたという事でお許しを・・
サイズ感は合っているのですが、体型に合っていません。あとこのパターンはやはりウール設定で作製されたものを無理やりコットンに置き換えて作られたものだと思いました。
首の後ろが当たって少し痛いです。
衿も開いた時チョット浮きすぎですね。
やっぱり気になる・・・。内袖側の地の目がバイアスになる事で下に落ちた時捻じれて外袖側に影響が出てしまっています。もちろんガチガチのデニムでステッチもダブルで入れてしまったせいもありますが・・
体型(私は猫背前肩なので)のせいで袖の振りが強くなりすぎているのが分かります。手の前に空間が空きすぎているのは合ってないせいですね。
衿の横のシワも首の後ろに圧迫感を感じ、前の衿ぐりが浮きすぎて、シワになっています。
アームの後ろ部分も多いですね。もう少し少なくしてスッキリさせたく思います。
実際に体型のせいと分かる様に思いっきり胸をはって(反身)みました
衿ぐりの浮きは少しおさまり、袖口の離れ方も改善しています。
なのでパターンとしては
全体のサイズ感は変更せずに体型のクセを加えて、全体的に少しカーブを押さえる。という事をやってみようと思います。
もちろん内袖の地の目は戻して・・・
因みに前のラウンドはやはりボタンを留めると端が波うちました
ここもちょっとおさえて目立たなくしようかな・・
結構難易度高いですががんばってやってみようと思います!
ではまた次回!
カーブ定規の使い方スカート編&ダーツ山作製動画、スウェーデン軍50sジャケット①
本格的に梅雨入りしましたが、微妙な天気が続きますね・・
雨と緊急事態で外に出られない状況ですので、↓の動画を見て復習をしてみて下さい
カーブ定規を使う箇所とダーツ山のお話です。
パターンを引いた事が無い方は定規のどこを使用すればいいのか分からないと思います。
そんな方に向けて作製しました。
ただ、使う箇所は個人差がありますのであくまで参考として、使い慣れてきたら自分の使いやすい箇所を覚えていくと良いと思います。
さて、今回はなかなか子供用のパンツの生地が見つからなくて、ちょっと別の事を差し込んでみようと思います。
ちょっとマニアックな路線を少し・・
スウェーデン軍の50年代頃のジャケットです
映画に出てきそうな雰囲気で、これくらい古いのは実はあまり持っていなくて形を見てみたかったので購入しました。好きかどうかで言うと微妙なところ・・・ 正直勉強用にって感じです。
袖が凄く振っています。それに合わせて肘の膨らみもすごい
振りが強いせいで後ろのアームあたりがものすごく余っています。
少し後ろから見るとすごく余っているのが分かります。運動量にはなりますが、ちょっと過剰な気がします
肩線は後ろに後退しているタイプですね。ヨーロッパ系の古着には結構多くみられる肩線ですね。ダーツ処理がしやすいとかイセが入れやすいなど諸説あります。
衿の後ろは凄い首にあたる感じになっています。実際着用すると少し首の後ろに当たります。
衿はなんと地衿も表衿もバイアス使いでした 今ではない生地の扱い方ですね。
衿は開いた時、衿ぐりにゆとりが多く生地が固いため結構立体的な形になっています。
ただ、縫製が雑すぎて左右対称になっていませんが、、、
衿を立たせるとこんな感じでした。バイアスでとっているからか、衿をたてた時の方が綺麗な気がします 首から綺麗に離れてアゴには当たらなさそうですね。
後ろから。衿ぐりが凄い登っています。。そのかわり肩先にかなり重さを感じます。
前端は古い年代のもの特有のラウンドカットでした。お腹あたりにゆとりが入るので好きですが、その分歪みは生じます。固い生地ならなおさらですね。
購入した際古着屋さんと話したのですが、もしかしたらテーラーが作った軍服なのかも?という話が出ました。普通はこんな生地のタグとかは付けないので・・・
ただ、文字も読めないので謎のままです
ポケットは謎の裏にでっかい当て布・・たしかにポケット口は開きにくくなりそうですが、そこまでいるんだろうか?
ディティール的に面白かったのが表衿の落としミシン。衿先が固すぎたのか外して縫っています。左右同じような外し方をしていたので狙っているものと思います。
これは使えそうなテクニックですね
で↓実際に着用した状態です。
一気に昔の古着着ています感がでました
後ろのアームが余りまくっていてきになりますね。
衿を立てた時の衿回りは結構好みでした。
だだし↑これはちょっと・・鎌底が上に設定されすぎているせいで、当たって引っ張られてタスキシワが出ています。体型に合っていないのもありますが、さすがに鎌底を上に設定しすぎじゃないかと・・筋肉質な人が着たらなおの事当たりそうです・・
このままカタチを調べて修正してもいいかなと思ったのですが、縫製が雑過ぎて、左右非対称だったので、まずそのまま一度サンプルを縫ってみることにします。
ではまた次回!
赤ちゃんスタイ➁
ついに梅雨入りしてしまいましたね・・
しかも過去一番早いとか・・じめじめした時期が長いのはちょっと面倒ですねえ
洗濯もの乾かなくて家のあらゆる箇所が洗濯もの干し化しております・・
乾燥機ある方がほんと羨ましい。
そんなわけで家から出る事がより少なくなると思いますので、これを機会に縫製してみるのはどうでしょうか?
前回お話した「ちょっと工夫されたスタイ」です。非常に簡単なつくりですが、意外に練習になる要素はあります。
では↓これです。
ふつうのスタイと違って、受け部分をプラス。縫製も少しし易くしました。
↑完成のパターンです。
パイピング布はパターンを付けていないので、生地の厚みによって調整してバイアステープを作りましょう。バイアステープは少し幅が狭くなるので少し太めにカットしておいた方が良いです。
↓パターンデータです。PDF化しましたので、是非プリントアウトしてくっつけて使って下さい!
↓プリンターによっては少し縮小しますので、103%拡大したものも用意しました。
出力してみて合う方を使って下さい
では縫製手順です。
まずバイアスのパイピングテープをカットし4つ折りします。
カットした生地のまわりに捨てミシンをかけます。
ずれないように5mm幅で粗めに縫います。
捨てミシンで固定した状態です。表と裏で縫いズレがないか確認しておきましょう。
パイピング布をステッチで挟みます。
縫う前にカーブの形にアイロンをかけておきましょう。この時カーブしている所は幅が少し狭くなりますから注意して下さい。
地縫いをすると逆に縫い難くなるので、挟みながら地縫い無しでステッチをいれた方が良いと思います。
この時上の部分はテープをそのまま断ち切りの状態にしておきます。
↑こんな感じで折り込んで、マジックテープを四角く縫って裁ち端を隠しましょう。
反対側は逆に折り込んで四角くマジックテープをたたき付けます。
最後に受け部分の角を袋縫いします。
あとはスナップを指定の位置に付けて・・
完成↓
保育園では頻繁に使うし、毎日使うので何枚あっても足りないかなと思います。(雨で乾きにくいし・・)
またプレゼント用に作ってみたりして下さい!キレイに出来たら手作りとは思われないかも!?
ではまた!!
「シャツワンピース」動画 赤ちゃんスタイ
引き続き空席があれば入学可能となっております。
授業は机の消毒、共有部分の消毒、マスク着用、手洗、換気を徹底して実施しています。見学可能です!来校される際はマスクの着用をお願いいたします。
さてGWがあけて、いよいよ梅雨に入りそうですね・・雨の日は生徒の皆さん、パターンを決して濡らさないように・・・ 昔雨で濡らしてせっかく引いたパターンが台無しになった記憶があります・・・
雨でまだ少し肌寒いので、上に羽織れるものがあるといいですよね ということで・・
またまた動画作製しました 今回は「ル・オペラに通うとこんな事が出来るようになりますよ~」というイメージ動画に近いものにしてみました。パターンを引いてるところや工業用パターンなんかはさらっと流しているので、気になった方は一時停止して 見て下さいね!
このシャツワンピースはかなりオススメ。開けて着てもいいし、閉めて着てもいいので、是非パターンを引いてみて下さい!
前回ちらっとスタイの話をしましたが、保育園では洗濯する事を考えるとかなりの枚数が必要で、何枚あっても困らないもの。買ってもいいかと思いますが、ソーイング経験者の方はせっかくなので、作ってみましょう!
では
↑寸法などをいくつか調べてみてひとまず作製してみました。
下側に子供が食べ物をぼろぼろこぼした時の「受け」を付けています。
↓ひとまず裁断して・・
裏は水を弾く生地を使っています。
機能面を考えるなら、表を防水生地にした方がいいと思います。
このカットは角を袋縫いするためのものです。
外周捨てミシンをかけて
パイピングして
角を袋縫いして、テープとスナップを付けるだけです。・・が結構難しい箇所があって・・・
ここです。・・・このカーブは難易度高すぎますね・・・アイロンで十分に形を作ってからじゃないといけないので、手間がかかりますし、縫製の時に結構裏側落としたりします。
なので、もう少し縫い易く、キレイにいくようにしました。
↓コレです。
↑「端を折り込んでテープに流し込む」コレだとパイピングの布をそこまでカーブさせなくて大丈夫で縫い易いです。凄く単純ではありますが、縫い易くていいかなと思います。
では、次回縫製手順とパターンを一緒に載せようと思います!
お楽しみに!
赤ちゃんパンツ①
4/28~5/5までお休みになりますので、お問合せ、見学希望の方、生徒さんはご注意下さい。
また、GW明けも空き席の申し込みが可能です、空席は直接各アトリエまで電話でご確認下さい。
さて、赤ちゃんのTシャツが少し落ち着いたので(もう長袖は暑い時期になってしまいましたが・・・ )今度はパンツを。
保育園に持参する着替えを出来る限り作ってみようと思って始めましたが、子供服の楽しさに目覚めてしまいました
小さいから早く出来るのも楽しくなるポイントでしょうか。
パンツもとりあえず仮縫いを大量にして、確認しています。
その際、
パンツに適した生地、縫製方法、パターン上で子供の身体のどこにゆとりを入れるか考えながら作っていきます。正直この過程が一番楽しく感じます
おおよそ、特徴が掴めたら、仮縫いをしていきます。
今回使ってみようと思った生地は所謂「ジャージ」です。
パンツをつくろう思った時に一番気になったのが「オムツが入って窮屈ではない事」でした。
子供の身体は大人より個人差がある様に感じたので、ある程度の着易さを考えるとトップスよりもより伸びやすい生地を扱うべきと思い選びました。
ポケットは機能面が全くないのですが、「可愛さ」から付けました 丸い感じの方がより子供らしいかなと思いカーブきつめです。
ただ・・・
生地にプレスがほとんど効かないので、捨てミシンをわざわざ入れて縫う事になりました・・結構手間ですね・・
厚み軽減はいつものように考えながら試しています。
今回は「前後の股グリの縫代を逆に倒す」を採用しました。昔のフランスのパンツで見た事ある仕様です。
ウエストも「途中から逆高」にわざとしてみたりと実験してみました。量産ならまずめんどくさくてやらない仕様でしょうね
ゴムは後入れで様子をみたいと思います。
貫通のステッチを入れてもいいかなと思いますが、ひとまず仮縫いでウエスト微調整するため口は開けたままにしておきます。
とりあえずの形ができた状態です。
思った以上に生地が伸びるので、ジグザグのステッチを入れて様子をみましたが、ステッチ自体が綺麗にいかないかも・・・
悪くはないんですが、見栄えがあまり良くないかも・・・うーん
ポケットは両方は意外に手間がかかるので、片側だけでもいいかも・・
という事で別のやり方も試す事にしました。
リブの仕様に変更してみました。
生地も洗いをかけた天竺を使って試すことに。結構伸びるのでパンツとしては穿きやすそうです。
接ぎ目はいつもの斜め接ぎにして厚み軽減です。
見栄えはこっちの方が好みなのと、ミシンを使い分けなくていいのは非常に楽でした。
これも沢山縫うつもりなのでこっちの方がいいかも・・本番は柄ものとかでカラフルにいきたいですね
という事で着せてみて確認してみようと思います!!
ちなみに同時進行で↓こんなものも作製しています
ではまた次回!
フード付ラグランスリーブ、コートパターン作成動画 赤ちゃんTシャツ➂
新しい生徒さんも入り、初心を思い出しながら楽しさを伝えるように授業を行っています
新しい方を見ていると初心を思い出します。すごく大事ですね・・
4月開始していますが、空き席の申し込み可能ですので、気になる方は是非各アトリエにお電話下さい!
さて、今回は↓こんな動画を作ってみました
「これ無料でいいのか?」というくらい価値がある動画になっていると思います。
特に、理論を少し説明したりしているので、通常の授業の感じが凄く伝わる動画になったと思います!是非見てル・オペラの授業を受けた時の雰囲気を感じて下さい!
では、子供服Tシャツの続きから、
前回
頭が入りにくい問題をどう解消するか考えていました。
頭は入り易くしたいが、衿ぐりは大きくしたくない。
子供服の衿ぐりまわりはこれに尽きると思いました。
そこで・・↓この仕様です。
?と思うと思いますので、先にパターンを↓
そうです。「衿ぐりを重ねる」という仕様です。
これを初めて見た時は「よく出来てるなー 」と思いました。
↑後ろはこんな感じです。
結果こんな↓状態になります。
そうです。ものすごく被りやすい上に着用すると首回りは収まるという仕様です!
何より良いのが「スナップなど副資材を使わない」です。
パターン的には複雑ではありますが、緩いカーブにしてあげれば、縫製はそこまで難しくはありません。
ただ、生地が柔らかいものでこんな↓縫い方をすると
結果ビロビロに伸びてしまうこともあるので、挟んだり、地縫いをするかどうかは生地に合わせて変えるようにした方が良いと思います。
あとは前と同じ縫い方で。
因みに↑袖口が物凄く小さいのでロックはかけにくいなと感じました。
量産を考えるなら
「袖口→袖下」の縫製手順のほうが楽に縫えると思います。ちょっと厚みが出てしまいますが・・・
↓出来上がり!!
ほぼ満足です!
ちょっと気になるとすれば、「袖口のリブ幅を太くして袖口寸法をもう少し小さくする」「衿ぐり自体をもう少し固くなる仕様に変えて伸びにくくする」「袖山を低くして運動量を上げる」・・・・・かなりありましたね
まあやればやるほど問題点と改善点が見える事はいい事ですし、そこが楽しいと思える箇所でもあるんですけどね!
ひとまずこれで生地を変えたりして何枚も作ってみたいと思います!
ようやく今度は別のアイテムにいけますね・・・
↓次回は「パンツ」です。
パンツは気になるところが多かったので早速何枚も試着用のサンプルを作っています!
ではまた次回!
2021年 4月 大阪クリエイティブホリデー
みなさま、こんにちは。
4月期も始まり、夜は肌寒い日もありますが、日中は暖かく過ごしやすい日が続いています!
そんな今月初旬に大阪で行われたクリエイティブホリデーの一部をご紹介致します
当日のスケジュールは午前中に『初回セミナー』と『レディスブラウスパターン』
午後からは『グレーディング』と『ジップアップパーカー』の講習でした。
*十分な換気とマスク着用、アルコールによる手指消毒でウイルス対策しています。
我々はジップアップパーカー担当でしたので、他の講習会の様子は見れませんでした(+_+)
という事で、ジップアップパーカー講習の様子をご紹介致します!!!
今回はパターンの説明ではなく、縫製です。
講習を受けたあとに実際に自分でも縫えるよう、作製キットも付いています!
毎回思うんですけど、これは本当にお得です!!!笑
パターン・作製キット(生地・リブ・ファスナー・紐・ホールに貼る芯・スピンテープ)・手順書・動画が付いて7くるので、ミシンと糸があれば帰ってすぐにでも作れます!
ただ、せっかく講習に参加して頂いたので、伸びる生地に対しての秘策や、縫製時のワンポイントテクニックなど他でも使えそうお話もございました(*^_^*)
みなさま、熱心にメモを取りながら説明を聞いてくれていました。
色んな糸の組合わせ例を見てもらったり、こういう生地にはこんな組み合わせが良いですよ~と言ったアドバイスもあり、為になったのではないかな?と思います(^_-)-☆
時間にも限りがございましたので、既に作って持って行ってたパーツ部分等、またブログ『パタンナーのたまご』で手順だけでも紹介しようかなと思っています!
http://blog.livedoor.jp/darger___217/
スタンディングでの受講になりましたが、皆様、お疲れ様でした。
東京校でも行っている講習ですので、予定は未定ですが東京の生徒さんで気になった方は是非一度ご参加下さい!
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: クリエイティブホリデー, O岩
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ジャケットトワール・縫代倒し・切り込み・着せ付け・ピン打ち 動画 赤ちゃんTシャツ②
4/5(月)から4月期が始まります!
まだ間に合いますので、一度お電話でご相談下さい
一緒にモノづくりならではの楽しみを発見しましょう!
そして今回は「これ無料?」というくらい内容濃いめの動画を ↓
ジャケットのトワール組みです!パターン検定を考えている方は↓の動画を一緒に見ると、よりイメージができると思いますので、こちらもご覧ください とても勉強になると思います!
では、赤ちゃんのTシャツの続きです。
前回のコレ↓
を着せたところ・・・
①衿ぐりがギリギリすぎる・・また、頭入りにくい問題です・・衿ぐりの仕様が挟み込みにしたせいで、固く仕上がってしまい、思った以上に伸びなくなってしまいました・・生地によってかなり仕様と衿ぐり寸法の調整が必要です・・
➁袖口も戻り難い仕様になっていたのでフィットしない状態になってしまいました・・衿ぐりと同じ現象ですね・・
➂左肩の開きの仕様が面倒なので縫製に時間がかかる・・
④生地が固くて動きにくそう・・
以上の事からまた仕様と生地を見直してみる事に・・ うーん難しい・・
という事で、生地はこちら↓
天竺ですが、前回より柔らかい生地にしました。袖口も若干小さくしてフィットさせようと思います。
衿ぐりと袖口を2つ折りのリブ仕様に。スタンダードな仕様に変更して「開き易く戻り易い」を目指したいと思います。
開きは作ると面倒(より簡単に縫える方法で量産したい)なので無くしました。
肩も型崩れ防止でウーリースピンを一緒に縫い込みました。一般的なやり方ですね
・・・とても普通なTシャツになりました・・まあ一度元に戻るのは大事です。
裾廻りは両面接着+ジグザグミシンのおかげで少し固めでキレイにいきました。ここは確定ですね。
袖口も前回よりはキュっと細くなってくれました。ただ、リブ幅が狭いせいで、戻り難いです。次は幅を広くしてもう少し袖口寸法を小さくしたいと思います。
問題のここです。若干衿ぐりを大きく設定しましたが、、
入らない事はないが、入れにくさを感じる。
衿ぐりを広くしたことで着ている時だらしなく見えてしまう・・・
これが赤ちゃんや子供服の一番の課題かなと思いました。
うーーんどっちも改善したい、、でも開きを作って仕様が複雑化するのは避けたい・・・
縫い目も固くしたくない・・・結構わがままですが、全部とりたい・・・
と悩んでいたところ、知り合いから「こんな仕様にしてみたら?」と救いの言葉が
次回「赤ちゃんならではの仕様」です!やってみてものすごく腑に落ちた仕様です!やってみないと分からないですね・・・
ではまた!