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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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toukyou-opera – パタンナーズライフ
作成者別アーカイブ: toukyou-opera
フランスワークパンツ➂
暑さでぐったりしている人が多いですね・・・
皆さんお盆中も体調管理気を付けて下さいね ちなみに新橋では日傘をさすサラリーマンの男性をちょこちょこ見ます
前回も紹介しましたが、お盆があけるとすぐに体験セミナーです!
一緒に楽しみましょう 皆さんご予約のお電話お待ちしております!!
↓体験セミナーの様子です
http://www.leopera.com/md/?p=5313
8月6日~18日まで夏季休暇の為、授業見学及び問い合わせが出来ませんのでご注意ください!
体験セミナーは東京校のみの開催となりますので、ご予約の際は下記東京校にご連絡お願い致します。
東京校 TEL:03-5473-1519
ではお盆前に終わらせておきたかったコイツです↓
脇のポケットですね。意外に難しかった~
ではでは・・
パターンです↓
ポイントは向こう布を挟む位置を7mm出したことですね・・・
袋布の下のカーブを7mm出したところで終わらせるのがポイントです。
まあちょっと分かりにくいので、写真多めで見ていきましょう。
パーツはこんな感じです。分かり易くするためチャコで線を引いています。
袋縫いする箇所の縫代は捌いています。
まずポケット口見返し、袋布、前パンツを地縫いして、見返し端も袋布にたたきます。
ココはすごく普通です。
アイロンで折って整えておきます。ポケット口のステッチはまだです。
角はこんな状態です。
ここです。
向こう布当て布と袋布で後ろパンツを挟みます。この時はまだ、向こう布当て布端は袋布にたたきつけていません。
で・・
ポケット口をアイロンで整えたら、向こう布当て布端に袋布貫通でたたきつけます。ここをあとで縫う事で後ろパンツを挟めます ややこし
あとはポケット口下を地縫いして
後ろパンツの縫代に切り込みを入れて、縫代を折り返します。
次に袋布下を袋縫いします。
因みに角はこんな風に縫うとゴミが溜まりにくいです。
最後にポケット口上は後ろパンツに乗せてステッチ。
ポケット口下は折り伏せ縫いのステッチを入れて完成です。
簡単な様に見えてややこしかった・・・
とくに縫製が非常に雑すぎて、無理やり縫っているようにしか見えなかったので、結構考えさせられました。仕様を考えるのは面白かったですね
このパンツはロックが1つも無かったので、ロックミシンが無い人にはいいかなと思いますが、難易度高すぎて正直進められません・・・ むしろロックが嫌い!っていう方は(特に男性)は是非挑戦してみて下さい!!
ではまた!!お盆あけに!
フランスワークパンツ➁
アッつくなりました
お盆に外出される方も多いでしょうが、熱中症にならないように本当に気を付けて下さい・・この時期はほんとに怖いですからね。昔部活でこの炎天下の中良くやってたなと思います・・・:-| 電車は逆に寒いので、こんどカーディガンでも作ろうかな・・・
では気を取り直して・・
体験セミナー募集しております!
http://www.leopera.com/news/20190714/1086
東京校のみの開催ですので、お間違いのないようご注意下さい。
ご予約の連絡先はこちら↓
東京校 TEL:03-5473-1519
前回の体験セミナーの様子です!↓
http://www.leopera.com/md/?p=5313
毎回体験された方は楽しそうにして頂けるので、見学に来られるよりもオススメです
お時間合えば是非お気軽にご参加下さい!!楽しくパターンを引きましょう!!
ではでは・・・
前回こういうパンツを調べてみました↓
全体的に大きすぎるので少し小さくして穿きたいと思います。
ディテールはある程度このサンプルに合わせますが、あまりにも汚いところは少しキレイになる様にかえようかな。ということで
で、、出来上がりがこちらです。
ある程度小さくなりまだ穿き易くなりました。
後ろもバックシンチを長くとって、後ろ中心にばかり集まり過ぎるギャザーを軽減しました。バックポケットを付けようか悩んだのですが、これだけギャザーあるとポケット口開いてしまうなと思い、やめておきました。
ただ・・これ後ろのギャザーの入り方がうまくいかないとものすごく「オムツ感」が出てしまいます・・・
絞る量が少なくなると一気にフラットなおしりになり、中心に集めると股グリに引き込まれるシワがでます。
脇側にギャザーを寄せると、なんというか、作為的なドレープが出て変ですね・・・
横から見た時も後ろ中心に集まり過ぎると、やはり「オムツ感」出ます・・・
おしりのふくらみは本当に難しいなと思いますが、膨らみが出る場所が少し変わるだけで、こんなにも印象が変わることはやってみて非常に面白かったです
シンチバックはちょっと調整する程度のものだったと思いますが、綺麗さの安定感を狙うなら、この仕様は正直どうなんだろうと思います。無理やり感のあるカジュアルさを感じますね
ただ、運動量はものすごく多いです。ワークウェアとしてはこれが適正なのかもしれません。
パターンはそこまでへんな形にはなっていませんでしたが、ミリタリーものの「ベイカーパンツ」というパターンに似ていました。(持っているものと比較してみたら特に後ろの脇のラインが似ていました。)
股グリの切替のパーツはホントに切り替えているだけで、、ダーツはとっていないようでした。調べてみると、生地用尺のためという人もいましたが、これだけ小さいパーツを接ぐだけでそこまで用尺減らせるのか?と疑問が残ります。持っている有名なクライマーパンツなら確実にマチの役割でしたが、これは謎です。ワークもので結構見る仕様なんですよね・・・
次回脇のポケットがものすごく複雑な縫い方になっていたので、ちょっと部分縫いでやってみようと思います。これ結構大変でした・・・
また次回!!
2019年パターンメーキング検定3級①
みなさま、こんにちは。O岩です。
体験セミナーの日程が決まりました!
8月25日(日)午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:00~15:00
お電話にて予約もできますので参加ご希望の方は東京校までお問合わせ下さい。
少し早いですが、12月7日(土)に行われる3級の試験の1型目をお届け致します。
早いに越した事はないと思いますので、たっぷり練習して余裕を持って本番に挑んで下さい!
出願期間は 2019年9月20日(金) ~ 10月24日(木) です。
3級の試験は今年から筆記も実技も同日に行われます。
少し先なので出願期間は忘れないように注意して下さい(^_-)
では、パターン検定3級の一つ目のブラウスです!
今回も動画を作製しましたので合わせてご覧下さいませ↓
デザイン画です↓
ステンカラーの半袖ブラウスです。
胸ポケットや切替等も無くシンプルなデザインです。
袖山は今年も高めです。
後ろはヨークです。こちらもタック等が無く、シンプルなデザインになってます。
寸法はコチラ↓
着丈 = 56.5cm
肩幅 = 40cm
バスト = 97cm
裾廻り = 102.8cm
袖丈 = 19cm
袖幅 = 31.8cm
袖口 = 30cm
袖山 = 14.1cm
以上になります。
ボディはキプリス9ARです。
パターンです↓
SNPは4mm削り、FNPは1.2cm程下げました。
ウエスト位置は原型より6cm上げた所に設定しています。脇のダーツ量は1.7cm取っています。
後身頃はのヨーク位置はBNPから11cmくらいの所に設定しています。
あくまでも目安の数字になりますのでダーツ量やヨークの位置等、トワルを組んで調整して下さい(^^)/
前見頃です↓
前身頃は裾で2.4cm程開いています。
前下がりは3mm付けて裾を繋げました。
釦は11.5cmでFNPから1cm程下がった位置に第一釦を決め、そこから9cm間隔で設定しています。
持ち出しは1.5cmで付けてます。
釦位置等も目安になりますのでトワルを組んで、自分で確認してから決めて下さい(^^)/
袖です↓
袖のイセの量は画像の通りです。
袖山は14.1cmですが組んでみて吊ったり、余ったりするようでしたら調整して下さい。
本番では突然の出来事にも対応出来ないといけません。
修正する練習もしておきましょう(^^♪
衿です↓
衿外周りのカーブの付け方、衿先のデザイン、早めに練習に取りかかると多くの余裕が出来るので、衿もたくさん練習して下さいね(゜゜)
完成トワルです↓
実技試験は3時間半です。
作図1時間半、写してトワル組みまで一時間、提出パターン抜き出して記号記入で30分、これで見直し時間に30分使えます!
どうでしょう?笑
急いでやれば良いってもんでもないので、スピードもそうですが精度も上げれるようにたくさんトワルも組んで下さい。
完成パターンです↓
地の目・わのマーク・CF・CB・見返し線・合印・イセマーク・パーツ名称・ダーツの倒し方向、ステッチ、必要と思われる記号は忘れずに記入して下さい。
後身頃はヨークとヨーク下は別パーツになるのでそれぞれに記号を入れましょう!
工業用パターンです↓
提出は縫い代なしのパターンになりますが、参考までに工業用パターンも一応。
ひつこいようですが、3級の試験は今から始めれば、かなり時間があります(^▽^)笑
心配な方は今すぐにでも練習を始めましょう!
では、また2型目の時にお会いしましょう。
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: パターンメーキング検定関連, 動画, O岩
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フランスワークパンツ①
こんにちは
いやな天気が続いてますが、意外に雨は降らないですね。涼しいのでいいのですが、急に暑くなると体調また壊しそうで怖いですね・・・ アパレルもセールが始まっていますが、夏物もあまり出ていないようで、何とも言えない気候ですね。
パターン検定試験も2級を受ける方はもうかなり練習しております。次回のブログでは3級の方も紹介できそうなのでお楽しみに 鋭意製作中です!
では間挟みまして、こんなものを↓
着古しているのはご容赦下さい・・
サイズは大きすぎるので、ほんの少し小さくするのと、丈を短く変えたいと思います :rol
お尻の下のドレープも多いので、少なくします
フランスのワークパンツらしいのですが、縫製が物凄く雑
糸調子も無茶苦茶でしたw
バックルは昔のタイプで、バックルの先が尖り過ぎて、直接布をぶち破るタイプですね 生地をダメにするヤツです
ハイウエストで穿くタイプで、後ろウエストは三角布が足され、サスペンダー用のボタンも付きます。
パターンはサスペンダータイプに多い、股上が深く、ワタリが太いタイプです。
形としてはツナギのパンツのイメージですね
このベルトも長さを変えるなど、デザインしてみようかな あと、バックポケット欲しい・・
前回もやった前開きです。これも持ち出しでパンツを挟むタイプでした。
年代と、国による気がしますね・・
持ち出しは今で言う天狗の代わりに幅が太くなっています。
かなり変わったところにホールが・・昔のフランスのパンツに多く見る気がします、この仕様。アメリカのワークパンツならホールとボタンは省略すると思いますが、わざわざボタンの個数が多くしてスラックスらしさが残っているのが面白いですね
また出ました、股グリの持ち出し裏布縫い代に流し込みw
そんなに中縫いしたいのかwそれより持ち出しと見返し(比翼布)の形と違う方が気になります。
股グリにはマチのようなものが付いてますが、形抜き出してみたところ特にマチとしての機能はありませんでした。ただ単純に切り替えているようです。
用尺の為や強度の為とか諸説ありますが、私としては謎の部分だなと思っています。
また中縫いwここがなかなか難しく、あまり綺麗ではない仕様になっています。これも何か気付くことがあるかも知れないので再現してみようと思います。
後ろが微妙に控えていますが、これは偶然ではなさそうです。結構ややこしいパターンになりそう・・・
これは直線なのかカーブなのか・・・昔の服はなんとも言えないラインしてますね・・・
ではまた次回!!
フライフロント②
本格的に梅雨に入り、以前作ったレインコートが大活躍!かと思いきや、ちょっと暑くて、今の時期はきつい・・・もう少し薄手で丈短いの作らないとダメですね・・・
生徒さんの中ではパターン検定2級の筆記試験もあり、本格的に実技に向けて練習しだしました。結果が出てから動いては遅いので、早めに練習しておきましょう。
動画もアップしておりますので、是非参考に見てみて下さい↓
では前回の続きです。
パンツの前明きですね。
前明きは本当に色んな種類があります。現代的なものはいかに効率良く縫うかに重点を置いていますし、昔のものはテーラー的な作りの名残が多く残っています。
↓1900年頃のパンツを資料用で購入しましたが、今と全然違います。前の股グリのカーブ凄いですね 有名ブランドでも見ますが、持ち出し裏のスレキがバイアスでした。角が丸いのは昔のものでちょこちょこ見ますね
てまつりがほとんどなので縫製手順はあまり気にしなくていいのはメリットですね。
調べてみると本当に沢山あるので見てみて下さい
では、最後短いですが、まとめです。
ウエストが謎仕様で・・・
なんとウエストとベルト表裏中縫い・・・ このパンツでしか見た事ないです・・・
知り合いの縫製してる人何人かに聞いたら、「やりたくない」と口を揃えて言われました なぜかというと・・・↓
そうです、上端を「綺麗にはみ出さないように折る」事をしないといけないので、正直かなりの精度が求められます。ちょっとでもはみ出たら裏見えますので・・・
この理由はベルトループを上下ベルトに流し込みたかったからかなと思いますが、それだけではない気もします・・なぜこんな事をしたかったのか、謎です・・・他のディティールの部分でも中縫いしている箇所が多かったです。そんなに中縫いしたいの?
ベルトが縫えたら持ち出しを挟んでステッチです。
最後に股グリを中縫いして(縫えるところまで縫っていました)表から貫通のステッチをかけて完成です。
裏の股グリ部分がしっかりするのと見た目キレイなのはかなり好みですが、結構ゴツイので厚手生地だと縫う事が難しいかもしれません。
↓最後にもう一度実物です。
ちなみに後ろパンツは縫い目ずらしの為に後ろ股グリ右高でした ミリタリーものでたまに見かけますね。
こんな風に、前明きだけでも多種多様の仕様があり、今の形になった歴史があると思います。使い方によってはすごく綺麗に(ロックを見せないで済む)できるのでオススメです!
ではまた次回に!
2019年パターンメーキング検定2級②
みなさま、こんにちは。
O岩です。
梅雨入りして、ジメジメしております。
パターン用紙やシーチングの縮み等、苦労するかと思いますが頑張って練習して下さい(^^)/
パターン検定試験、二つ目のジャケットです!
今回のジャケットのパターンを引いてる動画もございますので合わせてご覧ください↓
デザイン画はコチラです↓
4つの面のジャケット、プリンセスラインと呼ばれる4面体です。
衿も1型目のジャケットと似たような感じのベーシックな形ですが、4つボタンになります。
今回もバランスの取り方が難しかったです。
第一ボタンの位置で衿の印象は大きく変わります。
私も何度か修正したので、ここは確実に決めておきたい箇所です!
寸法はコチラ↓
着丈 = 56cm
肩幅 = 38cm
バスト = 94cm
ウエスト = 78.6cm
裾周り = 98cm
袖丈 = 58cm
袖幅 = 33.4cm
袖口 = 24cm
袖山 = 16.2cm
ボディは10missです。
会場によってボディは異なりますので注意して下さい。
※キプリス9ARが用意されていた場合は肩幅を少し出しておいた方が良いでしょう。
パターンはコチラです↓
ウエストダーツは、後中心1cm、後ろの切替4.2cm、脇で2.4cm、前の切替で1.9cmです。
こちらも参考の寸法になるので自分の数字を見つけて下さい(^^)/
サイドネックは1型目と同じで4mm削り、衿ぐりには8mm(約3度)程度逃がしています。
前展開の際には7度たたんでいるので計10度程たたみました。
衿腰2.5cm、衿幅4cm、衿の開きは20度くらいです。
ボタンは21mmです。
1型目とほぼ同じなのです!(^^)!
袖は上記イセ分量を配分しています。
こちらも1型目同様に、ピン打ちの練習は必須ですんでたくさん練習して下さい(^_-)-☆
袖下です。
当日、迷わないようにパターンを何度も引いて、作図を頭に叩き込んで挑んで下さい!
あ、本番は焦らないように落ち着いて引いて下さいね。笑
明きのボタンは18mmにしています。
トワルになります↓
シーチングへの写し、裁断、ピン打ち、目安の時間は1時間です。
袖口のボタンを付けるの忘れた~!という人が過去にいたので、お忘れのないようにお願いします(^▽^;)笑
完成パターンです↓
名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!
内袖は反転しての提出です。気を付けましょう。
工業用パターンです↓
実際の2級試験では縫代は必要ありませんが参考までに。
以上、2級の2型目(4面体)でした!
練習の数だけ余裕は持てると思います。笑
落ち着いて、作図し、落ち着いてトワルを組んで下さい!!!
ではまた3級のご案内で会いましょう(*^_^*)
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: パターンメーキング検定関連, 動画, O岩
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フライフロント①
天気が安定しませんね・・
雨が降ったり急に寒くなったり・・一番体調崩しやすい季節だと思うので、空調管理と着る服の調整にはお気を付け下さい・・
こんな時期の休みには↓を参考に家に籠ってイメージトレーニングをw
さて、続いて2、3級パターン検定の動画を作成中ですが、ちょっと間に部分縫いを。
パンツの前開き部分のボタン仕様のでちょっと面白いの見つけました
↓これです
右の持ち出しでパンツを挟み込んでいます。
普通はファスナーが付くのでこの仕様は無理で(ファスナーを折らないとダメになってしまうから)ボタンフライならではです。
40年代くらいのフランスのミリタリーパンツと店員さんは言ってました。
この年代のものはどれも股上が深い 結構好きです。
もひとつ変わっているのは、持ち出しと見返し端が後ろ股グリまで流し込まれていることです。かなりごつくなるので、現代ではあまり見ない仕様です。ほかにもところどころ「?」という仕様があり縫製の手順はかなりイレギュラーになりそうで、やってみることにしました。
この前開きの仕様ですが、ステッチが1本増えるだけでも、縫製手順が大きく変わったり、むしろ縫えないことも多々あるので、実際縫うべきだと思います。
・・やはり意外にややこしい・・・
パーツはこれだけあります。比翼布になるので、前見返し側3枚必要ですね。サンプルでスレキのものはチェックで分かり易くしておきました。
持ち出しと比翼布、見返しがややこしいのでいちおうパターンも↑
前パンツです。これは特にどうということはありません。
まず右パンツを挟む持ち出し(ボタン付いてる方です)の端を地縫いしてひっくり返します。
そのあと裏は地縫いするので、表だけ縫い代を折っておきます。
次がややこしい見返しと比翼布です。持ち出しと同じように比翼布の表と裏の端を地縫いしてひっくり返します。
次に比翼布と見返しの端を地縫いしてひっくり返します。
↑こんな状態になります。比翼布の裏は生地の厚みを減らすために控えました。
出来たらこのタイミングでボタンホールを比翼布の表と裏のみ貫通で入れます(今回ステッチで簡単に表現しています)
・・で見返しと比翼布貫通で押さえステッチを入れて・・(1本だけ入っていてかなり簡易版という感じでした。ちょっと下のほうがペラペラめくれる感じがするので、もう1本入れてもいいかも
見返しと左パンツを地縫いして・・(明き止まりまでではなく、下まで地縫いします。これが普通のパンツと違いますね)
表から見返し貫通のステッチを入れます。(カジュアルなので股部分は地縫い無しでした。)
・・・と長くなってきたので次回また続きを。ウエストベルト挟み込みが中縫いという謎仕様・・・
ではまた!
続き衿の芯➁
今週も天気が良すぎて、日中の気温が30℃超えています・・・
暑くなるのはいいんですが、夜は寒くなったりするので体温調節が非常に難しいですね・・・今月は花粉症も重なって、結構大変です
アパレル業界は結構天気に左右されるのですが、さすがにここまでの天気の変動は読めないだろうなあと思います。
さて、前回のブログでも紹介しましたが、2019年パターン検定試験のジャケット参考動画をYouTubeにあげています。
↓内容濃いめですので、検定を受けない方も見てみて下さい
・・・で前回のシャツの続きです。
シーチングで縫っても分かりにくいかなと思い、余っていた生地でまるっと縫ってみました
ちょっとハリがあり過ぎましたかね もすこし柔らかくても良かったです。
衿は結構キレイにつきました。
さて検証です。
衿先が変わった芯の貼り方をしていたので、結果↓こういう形になることが分かりました。
左の方が衿折れ線がより直線的になり、右のほうは衿先に芯が無ければこうなるだろうという形です。右はカーブしていてサイドネックが少し抜けています。
内側から見ると線が入っているところで折れようとするので、こういった形になるようです。
正面から見ると、テープを貼っている所が折れて立体の面が出来ています。
実は同じ続き衿の形のもので、同じ芯の貼り方(台衿先だけ芯を貼らない)をヨーロッパの古着のシャツで見た事があります。
1着だけたまたまだったのかなと思っていたのですが、2着あるとなると、わざわざこの芯の貼り方をして表現したい形があったんだろうと思います。
衿折れがV状になってくれているおかげで、のど元には適度に空間があいて、サイドネックあたりはぴたっとフィットすることが分かりました。特に喉元に空間が空くので、第1ボタンを留めても気にならないです いいなコレ
芯の貼り方1つで形が変わるというのは非常に面白かったですし、まだまだ色々ありそうです・・・
ちなみに身頃と袖は↓こんな感じでした。
身頃も袖も普通でしたが、袖口は微妙にカーブにしていました。
ドレス系のシャツに見られるパターンですね。そこまで特筆する事はなかったですが、直線的で非常に縫い易かったです。裏ロックでしたしね
今回変わった衿のものをたまたま見つけました。
衿は芯の貼り方やステッチの入れ方で形が大きく変わるので、もっといろいろ調べてみようと思います
ではまた次回!
2019年パターンメーキング検定2級①
みなさま、こんにちは。
毎年、気温が高くなるこの季節になると『あ~、そろそろパターン検定の時期だな~』っと感じます。どうもO岩です。
今年からパターン検定の試験内容等、少し変更がありました。
3級と2級の試験が別の日に行われるので、まずは2級のジャケットの一つ目からです!
デザイン画はコチラになります↓
3つの面のジャケット、3面体です。
3つボタンで衿もベーシックな形ですが、簡単そうに見えて大きさ等バランスを撮るのが少し難しい感じです。
寸法はコチラ↓
着丈 = 61cm
肩幅 = 38cm
バスト = 95cm
ウエスト = 83.4cm
裾周り = 101cm
袖丈 = 58cm
袖幅 = 33cm
袖口 = 24cm
袖山 = 16.1cm
ボディは10missです。
会場によってボディは異なりますので注意して下さい。
※キプリス9ARが用意されていた場合は肩幅を少し出しておいた方が良いでしょう。
パターンはコチラ↓
ウエストダーツは、後中心1cm、後ろの切替4cm、脇1.4cm、前の切替1.2cmです。
こちらは参考の寸法になるので、自分の数字を見つけて下さい(*^_^*)
サイドネックは4mm削っています。
衿ぐりには8mm(約3度)程逃がしています。
前の展開の際に7度程たたんでいるので計10度たたみました。
衿腰2.5cm、衿幅4cm、衿の開きは20度くらいです。
ボタンは21mmです。
衿のデザインもそうですが、第一ボタンの位置は失敗すると致命傷になるのでトワルを組んで確実な位置を決めておきましょう(^^)/
袖は上記イセ分量を配分してます。
少し多めの方が調整しやすいと思いますが、ピン打ちは難しくなるのでたくさん練習して下さい!笑
袖下も練習して15分を切れるようになりましょう(^_-)-笑☆
明きのボタンは18mmに設定してます。
トワルになります↓
本番はピン打ち勝負です!
以前にピンが足りなくなったという方がいました。笑
余分に準備しておきましょう!
目安としては1時間くらいで完成させるのがベストです!
完成パターンです↓
名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク、必要と思われる記号は忘れず記入しましょう。
内袖は反転しての提出になります。
気を付けましょう。
今回のジャケットのパターンを引いている動画もございますので合わせてご覧ください↓
工業用パターンです↓
試験は縫い代付けまでしませんが参考までに!(^^)!
では、たくさん練習して余裕を持って本番に挑みましょう!!!
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: パターンメーキング検定関連, 動画, O岩
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続き衿の芯①
暑いですね!生徒さんもTシャツだけの方もちらほら見かけるようになりました!
一気に夏に近づき、ブルゾンやジャケットの出番はありませんでしたね
この時期は体調を崩しやすいので、シャツ1枚は必ず持って外出する事をオススメします。
GWは瀬戸内芸術祭に行ってきたのですが、人があまりにも多すぎて・・・ごはんを食べるところも一杯ですし、移動の待ち時間も凄かったので、ちょっと後悔しました ただ、後半に行ったので天気が良かったことは非常にありがたかったです。わざわざ行く価値がある作品が多かったので、今度はもうちょい空いてる時に行こうと思います・・・
さて、古着屋さんでへんてこなシャツ見つけました。
生地で有名なMから始まる某ブランドなのですが、10年くらいの前のシャツは持っていて、もっと前のものを手に入れました。多分90年代くらいと古着屋さんは言ってました。
最近のものは簡単に作られ過ぎているのですが、(正直雑・・・)
このころのものはまだ丁寧に作られている感じがします。
気になって着用すると衿が綺麗で、気になって調べてみました。
サイズが大きい事もありますが、古着特有でVの字になるように前下がりかなりついています。
衿をめくると台衿先変わった所に折り癖が付いています。わざとかな?
触ると芯の貼り方が変わってそうだったので、外して確認してみました。
裏は芯無しで、表衿は全面バイアス芯で、羽衿部分は増し芯していました 他のブランドのものでも見た事あります。
これ生産管理の方に聞いたら、「工場さんがものすごく嫌がる」って言ってました
芯貼って、さらに芯だとどうしても縮んでしまうから寸法が安定しないんでしょうね・・・古着ならではのざっくりとした作り方ですね。
右の写真の赤い糸部分まで増し芯です。台衿部分だけがバイアスに芯を貼っているので、衿が丸く曲がってくれるようです。
パターンは↓の感じです。
お?やっぱり変な芯の貼り方してました。台衿先は明らかにわざと貼り方変えてますね・・・ はずした甲斐がありました!
この台衿先だけプラスで貼る事がどんな影響するか見てみようと思います。
次回は縫製してみますね