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toukyou-opera – パタンナーズライフ
作成者別アーカイブ: toukyou-opera
2018年パターンメーキング検定2級②
みなさま、こんにちは。
パターン検定2級のデザイン画2つ目です!
ボチボチ筆記試験の結果も返ってくる頃かな?っと思いますが。
まだ早いですかね?(^^;)
今回も実技試験の参考にして下さい。
では、2級の二型目です。
デザイン画です。↓
3つの面のジャケット、3面体、3パネルなどと呼ばれるジャケットです。
ダブルのジャケットは去年もありましたね。
去年とはボタンの数が違い、丈も少し長くなったかなっといった感じです。
寸法はコチラ↓
着丈 = 63cm
肩幅 = 38cm
バスト = 95cm
ウエスト= 80cm
裾周り = 102.8cm
袖丈 = 58cm
袖幅 = 32.9cm
袖口 = 24cm
袖山 = 15.8cm
ボディは10missです。
デザイン画①と同じコメントになりますが・・・
会場によってかなり用意されるボディが違いますから、注意して下さい。
キプリス9ARで出た場合は肩幅も少し出しておいた方がいいでしょう。
パターンはコチラ↓
ウエストダーツは
後身頃と脇身頃の切り替え位置で 4.4cm
前身頃と脇身頃の切り替え位置で 1.4cm
前身頃ダーツで 1.6cm
こちらは参考の寸法です。何度か練習して自分の寸法を見つけて下さい。
一型目とほとんど変わりませんが
後ろ肩に6mmほどイセを入れてます。
サイドネックは4mm原型から削っています。
衿ぐりには10mm程(3°位)逃がし、切り替えに7°程で合計10°位たたみました。
衿腰3cm
衿幅5cm
衿の開く角度は23°くらいです。
一型目のデザイン画より衿腰が高く、衿幅も広めのデザインだったのでかなり難しかったです。
衿の返り位置の設定も難しく、ボタンとのバランスを見ながら、丈も調整しつつ、ポケット位置も決めたので、当日焦ってしまう自信がある方はある程度、自分で決めた数字を覚えておいた方が良いと思います!
今回は衿の返り位置をバストラインの位置で設定しました。
ボタン間隔等も練習して決めておいた方が良いと思います。
袖です↓
イセは合計36mmの分量を入れています。
当然ですが3級よりイセの量が多いのでピン打ちは練習必須です!!!
私が2級の試験を受けた時も隣りの受験者の方が袖のピン打ちがうまくいかず、かなり時間をロスしていたので(+_+)
隣りの方を心配できるくらい余裕をもって綺麗なトワルを作りましょう(^_-)-☆
トワルです↓
完成パターンです↓
CB、CFなどの記号、地の目、パーツ名、見返し線、イセの記号がないとマイナスの採点になりますから忘れずに。
内袖ももちろん反転状態で提出ですから、意外に時間を取られるかなと思います。
試験は↑抜き出しまでです。
参考の工業用パターンも↓
毎度、同じコメントになってしまいますが焦らず、自分の練習したペースで、隣りの人は気にせず頑張って下さい!
試験が楽しかったと思えるくらいに( *´艸`)
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: パターンメーキング検定関連, O岩
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LE・OPERAオリジナルコート
今回ご紹介するのは・・・
ル・オペラで新しく開発した女性らしくスッキリとしたシルエットのコートです!
ものすごくキレイなコートです!
毛芯を使った高度なテクニックや、正確で新しいパターン、縫製がマッチするとここまでキレイなものになるんだなと・・・ 。
皆さん是非参考に!!
2018年パターンメーキング検定2級①
ジメジメ、梅雨の季節の到来です
嫌な季節ですが、皆さんパターン検定は合格発表を待たず、練習を始めましょう!
3級も大変ですが、2級はもっと大変
同じ時間でジャケットですからね・・・
では、さっそく2級の一型目です。
デザイン画です。↓
4つの面のジャケット、4面体、4パネルなどと呼ばれるジャケットです。
去年は3面体だけだったので、今年は例年通り3、4どちらが出るかは当日にならないと分かりません。
デザインは1つボタン、ショート丈で衿先が丸いものです。
寸法はコチラ↓
着丈 = 53cm
肩幅 = 38cm
バスト = 94cm
ウエスト= 78.6cm
裾周り = 96.2cm
袖丈 = 58cm
袖幅 = 32.9cm
袖口 = 24cm
袖山 = 15.8cm
ボディは10missです。
会場によってかなり用意されるボディが違いますから、注意して下さい。
キプリス9ARで出た場合は肩幅も少し出しておいた方がいいでしょう。
パターンはコチラ↓
ウエストダーツは
後中心 1.0cm
後ろ切り替え 4.4cm
脇 2.1cm
前切り替え 2.0cm
これもあくまで参考の寸法です。自分の寸法を見つけて下さいね
サイドネックは4mm原型から削っています。
衿ぐりには10mm程(3°位)逃がし、切り替えに7°程で合計11°位たたみました。
衿腰27mm
衿幅45mm
衿の開く角度は22°くらいです。
今回衿腰が高いし衿幅も割と広めのデザインですから結構シビアで難しいです。
自分の形を完全に決めて行かないと難しいでしょう
年々衿が高くなってきている気がします。
袖です↓
イセは↑位の分量を入れています。
少し多めのほうが調整はしやすいでしょう。
ピン打ちが難しいと思いますが、慣れるまで何度も練習して下さい。
袖下は↑これくらいで。
いつものようにですが、20分切るくらいで引けないと時間が足りないかなと思います。
トワルです。
ピン打ちは正確かつ早くです。
3時間半の中でトワル組みの時間は1時間位です。ほんとに時間がありませんしアイロン台は混み合います。なんか脅しているみたいですが、ホントに時間ないですから・・・
完成パターンです。↓
CB、CFなどの記号、地の目、パーツ名、見返し線、イセの記号がないとマイナスの採点になりますから忘れずに。
内袖ももちろん反転状態で提出ですから、意外に時間を取られるかなと思います。
試験は↑抜き出しまでです。
最後に
いつものように参考の工業用パターンも↓
ご参考までに。
では皆さん一緒に頑張りましょう!
カテゴリー: オシャクレ, パターンメーキング検定関連
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2018年パターンメーキング検定3級①
みなさま、こんにちは。O岩です。
今年もPM検定試験の季節がやってきました!
筆記試験も終わり、ドキドキしながら合否待っているかと思います(+_+)
わかります。私もそうでした。笑
では、3級の一型目です。
デザイン画になります。
スタンドカラーの半袖ブラウスです。
胸ポケットの内側にダーツがあります。
今年も袖山は高いですね。
後ろはヨークの仕様でタックが1本入っています。
寸法はコチラ↓
着丈 = 59.5cm
肩幅 = 40cm
バスト = 97cm
裾周り = 108cm
袖丈 = 19cm
袖幅 = 33.2cm
袖口 = 31.4cm
袖山 = 14cm
以上になります。
ボディはキプリス9ARです。
パターンになります↓
SNPは5mm削り、FNPは8mm程下げました。
ウエストの位置は原型よりも6cmくらい上げた所で、脇のダーツ量は16mm程取っています。
後身頃のヨークの位置はBNPから10cmの所に、タックの位置はCBから12.5cmの所に設定しました。
ヨークやタック、ポケット位置、前のダーツの位置はデザイン画を良く見て全体のバランスを見ながら決めてください。
後身頃のタックは1cm幅にしました。
大きく取りすぎると裾が膨らんでくるので注意して下さい!
前身頃は裾で2.5cm程開いて、前下がりは1cm付けています。
衿は2.7cm幅で作っています。
袖のイセは全体で18mm入れています。
これくらいならピン打ちもそこまで難しくはないと思いますが練習は重ねておいた方がいいと思います!
袖山は14cm設定にしていますが組んでみて微調整して下さい。
ここで悩んでいても本番は時間が限られてるので組んで確認した方が断然早いです!
工業用パターンです↓
受験案内の提出物にもファーストパターン(必要と思われる記号・名称などを記入)と書いてありますので、CBやCF、地の目など忘れないように気を付けて下さい(*^_^*)
完成トワルです↓
一度、作図に何分、トワル組みに何分等など時間を測ってペース配分しながら練習するといいと思います!
受験される皆様、頑張って下さい!(^^)!
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: パターンメーキング検定関連, 未分類, O岩
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カバン 生地替えリペア➁
そろそろ梅雨入りですが、湿気でシーチングがふにゃふにゃになる季節です。
組んで1時間もしたら結構影響出てきますね。
やっぱり乾燥している冬とかのほうが少し張りがあるんですよね。
カバンですが、頑張りました
苦労したのはやはり分厚いところ。
工業用の専門的なミシンじゃないと、あまりに分厚くて下糸が掬えないことが結構ありました
ここなんかは縫製するときの音が、「ドゴドゴ」でしたからね・・・
あとはファスナーとテープが重なっているところなど厳しかったです。ファスナーの隙間を上手く針を落としてなんとか縫いましたが、あまりキレイと言える仕上がりには出来ませんでした
こういったところの角の丸みもかなりきついです。
ナイロンという条件でもしんどかったですが、カタチ保持のチューブをさらに縫う所は何回もやり直しました。
完成がこちら↓
結構生地が合っていて違和感全然ありません。
何回か使ってみましたが、合う人にはバレませんでした
張り替えたんですよと伝えると、「え?ホントに?」というリアクションを頂きます。
ありがとうございます
ついでにいえば撥水生地なのでカバンにはもってこいの生地でした↓
資材は再利用しました。カバンの資材に明るくないのでなんともですが、売っているのを見た事ないものも多かったです。
資材目的で、安く売られているあまり状態の良くないカバンを購入してもいいかなと思います。
カバンは資材多いですしね。
使った資材は
逆開コイルファスナー110cm×2本
コイルファスナー50cm×2本
持ち手太幅テープ(綿風のポリエステル素材)、ドットボタン、カン(これも売っているのは見た事無いタイプ)・・・と上げればキリが無いくらい集めるのが大変そうです。
資材を購入したりの手間を考えるとこういうリペアもありだなと思いますし、気に入った形のカバンなので作り直して良かったです。その時にちょこっとデザイン変えてみたり、工夫して使い勝手よくしたりできますしね。
むしろ自分の好きな生地で作り替えられたので、このカバンを販売したところにリベンジ出来ました。
ありがとうございます
まあ、でも購入時にこの状態の裏はホントにひどいと思いますので、購入の際はよく確認しましょう・・・
カバン 生地変えリペア①
GW明けから天気がおかしいですね
早く例年通りになって欲しいですね・・・
さて突然ですが、皆さんは買った製品に文句を言いたかったことありますか?
私はあります。↓コレです
某ブランドのカバンですが、良くない商品を購入してしまいました。
以前友人が持っていた型のカバンで欲しいなあと思っていたところネットで見つけました。
しかも廃盤なのでもう出回らないだろうというものでした。
それがたまたまセールになっていたので、迷いましたが購入。
・・・で届いて驚きました・・・
裏の加工はポリウレタンか何かのコーティングなのですが・・・剥げています・・・
しかも縫い代がほつれていてファスナーにひっかかる・・・
しかも4、5回使ったらこんな感じです・・・
多分昔に出た形なので、保管環境が悪かったせいで劣化し、販売店は気づかずそのまま売ってしまったのだろうと思います。
セールなので恐らく返品不可だろうなあと思い、残念がっていましたが・・・
うんせっかくなのでばらして生地変えちゃおう
生地も薄そうだしいい生地が手に入ったら作ろうと
・・・でいい生地が手に入って、しかも都合よく余ったので作る事にしました。
副資材はもったいないのでリサイクル。
手に入れるだけでも結構な値段と労力になりそうでしたし、比較的好みの資材を使っていたので全部バラバラに・・・
色が違ったので合うかなあと心配でしたが、結構合いそうです。
で、進めてみて↓これくらいまでは結構すいすいでしたが・・・
↓このあたりで徐々に雲行きが・・・
角丸の難易度高い・・・めちゃくちゃ縫いにくいです・・・
このコードも硬いし伸びないし・・・
ファスナーデカすぎて針が折れそう・・・・
というカバンづくりの洗礼を受けながら、なんとかかんとか出来ました・・・
やはりカバン用のミシンがないとかなり厳しかったですね・・・
もう少し扱い易い生地にしておけば良かった・・・いや、失敗したことで伸びない生地の縫いにくさが分かったので良しとします!
では次回完成です!
ミリタリーコート(イタリア)④
GWは富士山見に行ってました。意外に近くで見た事なかったので、近づくと迫力が違いやっぱり圧倒されますね。いつか登りたい・・・
休みが終わり、授業が再開されましたが皆さんラインが少しずつキレイになってきました。
継続している方も少しずつ線がキレイになったり、トワルがキレイになったりするのはやっぱり嬉しいですね 一緒に頑張っていきましょう!
さて、私はこの時期花粉症になるので、早く梅雨入りして欲しいです。
レインコートも出来たので雨でも大丈夫!
ではそのレインコートです。
なかなか良かったです
若干シワなのは生地特性と何回か着用したのでご勘弁を・・・
ポケット位置もうちょっと下が良かったですが、、、
何よりめちゃくちゃ動きやすいのが良いです。あと蒸れない(結構大事)
寒くなった日に着てみましたが風は完全にシャットアウトでした。ウールでも作りたい気分です
オリジナルは生地裏がベトベトになってしまっていて(コーティングが劣化したんだと思います)着用するには抵抗がありました。高い買い物かなと思いましたが、参考にもなりましたし、ついている付属もそのまま使ったので他にはないリメイク?になったかなと思います。
生地もかなり用尺かかりましたし、絶対に売っていない雰囲気になるので出来た時は本当にうれしいです。
生徒さんにもこの楽しみを味わってもらえるようにパターンをお伝えしていきたいなと思いました。
↓パターンはややこしくなるかなと思ったのでメインパーツのみですが、ご参考に
衿はまだもう少しカーブゆるく修正かけたかったので、機会があればまたリベンジです。
そして裏のライナーは今作るのは暑すぎるし、ワタの種類も色々考えたいので、冬場近づいたらまた縫おうかなと思います。この生地あまり伸びないですしね。
・・・生地9m購入したのでめっちゃ余ったのでどうしようかな・・・何か考えて作りたいと思います!
ではまた次回!
ミリタリーコート(イタリア)➂
ムシムシして紙が破けやすい季節になってきました
湿度が高いときはちょっと筆圧下げるように気を付けてます・・・
さて、GWが終わると雨の季節に突入ですが、今回は季節感ある服を紹介できそうです
そうです。レインコートです。何回やるんだという声も聞こえてきそうですが、パターンが面白くてつい・・・
ようやくいい生地が手に入ったので、縫製に入ります。
生地は高密度のナイロンタフタで裏に防水加工が入っております。
これで裏は裁ち切りに出来る!・・・と喜んだのですが・・・
上の写真でも裁ち端こぼれてきてますよね?オリジナルのほうは相当濃い加工になっていたのでほとんどこぼれていませんでした・・・なかなか見つからない・・・
結構な用尺を購入してしまいましたし、生地自体はドレープが出る感じで雰囲気もいいので、縫製に入ることにしました・・・ うーん
裁断・・・・
デカい!!身頃、袖共に右から左まで続きというパターンだったので縦に入りません
なので横地の目を通しました。
予想はしていましたが思った以上にデカくなった・・・これは量産では絶対にやらないですね。お金かかりすぎます・・コスト・・・
裁断に相当苦戦しました・・・
縫製はかなり難易度高かったです。所謂パッカリングが無茶苦茶起きるので、細い針を使ったり、押さえを変えたりと調整してなんとか許せる範囲に。それでも高密度の生地は難しいです・・・
ディティールで一番苦労したのがポケット。
こんな感じで裏まで貫通の口が開いている仕様で・・・
見返しにだけ袋布たたき付けです(向こう布の変わりですね)
おかげで縫うのに非常に苦労しました。
ちょっとどういう状態か分かりにくいですね・・すみません。
前端と箱ポケットを縫った後に見返しに叩くので、まあ縫いにくい・・普通に向こう布にした方がいいんじゃない?と思いました 当時のイタリアの方はなぜこの仕様にしたのか、疑問が残ります・・・
あと縫製的に変更したところがありまして、オリジナルは裁ち切りで折りコバだったのですが、いかんせんほつれてきてしまう生地だったため、アームはパイピング始末にしてキレイさを優先しました。
こだわりはパイピングをナナメ縫いして縫い代を薄く仕上げたところでしょうか。
結構手間のかかる仕様です。値段の高い服のアームの仕様ですね。パイピングにした意味はアームに吊りジワがでるのを嫌った為です
あとはちょっと練習しておきたかったので・・・
・・・・で衿ですが・・・失敗!
衿が軽く、薄くなりすぎるのを嫌って、全て2重でやってみようとしたのが運の尽き・・・吊りました・・・高密度の生地の吊り易さを甘くみていたせいで、シワが多くなってしまい、許せるレベルを超えてしまいました
うん・・裁ち直しです。
衿だけですが、これはちょっと悔しかったです・・・
縫わないと分からないなあ・・・生地特性に十分に注意してたつもりでも、縫うと分かる事がほんとに多い・・・ずっと勉強ですねえ・・
悔しい!
お休み挟みまして、次回完成です!
お楽しみに!
部分縫い つなぎパンツ前ファスナー➂
急に真夏日です
暑さが苦手な私にとってはきつい季節です・・・
さて4月生の方も入ってから2廻り、3廻りほどして真剣かつ、ワイワイと楽しく授業を行っております。
皆さん線を引くのに四苦八苦な感じですが、ここを超えると線がキレイになりますから、ガマンガマン
では・・・
前回は部分縫いの手順が終わり、今回はツナギ特有の変わったパターンの説明を。
前回写真が多かったので今回は軽めです。
特にこれが素晴らしいというわけではなく(むしろシルエット悪くなる)こういう仕様もあるんだという一例として見て頂ければと思います。
ではでは、、、
通常身頃には衿が付いているものがほとんどです。
そして当然ボタンもついています。
ここで問題なのが「持ち出し」
上に絵を描きましたが、ツナギはパンツと続いているわけですので、パンツの前明き端に合いません。赤丸しているところですね。
これがいろんなツナギを調べると、
ファスナーが股まで続き
ボタン位置を強引にずらす
衿が左右違う
などかなり強引なものもありました
古着はかなり強引な仕様で、現代になればファスナーなど比較的無理のない仕様のものが多かったです。
今回はコレです↓
身頃は変えずに、パンツの端を変えるタイプです。
これでもやや強引ですので、シルエットは崩れます。
まず右パンツを写して
↑のように左パンツ端のラインを引きます。平行2cにしないのは股のカーブがきつくなるのを少し軽減するためです。
↑次に反転し右も記入します。ここで問題になるのが寸法です。
左右同寸が原則ですから、寸法が合いません。なので、、、
ここで強引に股下からライン修正して同寸にもっていきます。寸法は参考値です。
少し無理がある仕様ですね。
ツナギはワークウェアなのであまりシルエットの綺麗さは気にしないところからこういう仕様が生まれたんだなと思います。
最後にここから自分の手持ちの古着は股グリの厚み軽減か、ずらしていました。
↓ご参考に
調べてみてツナギの仕様は無数に存在していました。決して1つではなくボタンにしたいのかファスナーにしたいのかでも仕様は変化します。何をしたいのかをはっきりさせてから仕様は決定するべきだなと感じました。
でもこの仕様決定はパタンナーじゃないと分からないんじゃないかな・・・
デザイナーの皆様、お気を付けて下さい
では、次回ようやく手に入ったあの生地です
部分縫い つなぎパンツ前ファスナー➁
新学期も始まり、準備などでバタバタしておりましたが、少し落ち着いてきたなと思ったところ今年もパターン検定の案内が届きました。
本校でも毎年受講される方がいらっしゃるので、しっかりフォローしております。
動画も去年作成しましたのでご興味がある方は見てみて下さい
→右のカテゴリー枠の「パターンメーキング検定関連」か「動画」から見てみて下さい
では前回前明き縫製は裁断、印付け、伸び止め貼り、ロックまで終わったところです。
写真多めで細かく見せていきます!
早速ファスナーをたたき付けるところから
見返しにたたき付けます。あとで縫うやり方もありますが、これは楽さ優先です。
コの字に縫います。
次に明き止まりの位置まで左パンツと見返しを中表に合わせて地縫いします。
今度は持ち出しの端を中表に合わせて地縫いします。段差ができますが少し薄くしたかったのでオッケーです。
出来たら表に返して0.5cst入れます。
次に・・・
股グリを合わせて地縫いします。見返し、持ち出し裏側でかまないように気を付けて下さい。片押さえの押さえ金を使ってもいいかなと思いますが無理をして縫うと生地がズレます。
ここでポイント
1c手前で縫い止まります。
これだと見返しと持ち出しの分厚い生地は関係なくなります。間があいてしまっていますが後で解消できますので次に進みます。
見返し端に0.5cstを入れます。縫い止まりより1c手前にしてますから比較的奥まで縫えるかと思います。
見返し端から1cの飾りstです。工場さんでキレイさを求めるところは表からstをかけるそうですが、ここは簡単縫製で裏から縫いました。糸調子に気を付けて下さい。少し上糸を強くすると表のstがまだ見た目良くなります。
ファスナーを持ち出しにたたき付けです。簡易版ですのでガイドになるところがありません。チャコなどで印を付けておくと良いです。ギリギリまでコの字で縫って下さい。
裏側です
最後に見返し端をペロンとめくって、縫い代に切り込みをいれて折り込みます。
最後に表からstをコの字に股グリから続きで入れて終了です。
このコの字stを縫い止まりより奥まで縫う事で、しっかりと明き止まりを塞ぐことができます。
あとはカンヌキなどで強度を上げればバッチリです。
ちなみに、見返しの幅をミスしましてちょっと写真の青色斜線部分いらなかったです
うーむ・・・まあ縫うと良く分かりますねえ・・
今回もボリューム過多なのでパターンとの照らし合わせ、謎の股グリ左右違いの説明は次回という事で・・・
ではまた!