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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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toukyou-opera – パタンナーズライフ
作成者別アーカイブ: toukyou-opera
ドレスシャツ研究③
30度近くから一気に10度近くに。
砂漠かというくらいの寒暖差・・・
ちょっとやられぎみです・・・
新規の方も入学されて少し慣れてきたところ・・・というところでのこの寒暖差・・・
風邪をひかれている方も多いので、皆さんお気を付け下さいね
さて・・・高校での文化祭も大詰め・・・。
コルセットなど、中に着用するものを作っている子がいますし、大作の子も・・・
みんな時間と労力を注いだので是非とも悔いの残らないようにして欲しいところです。
やり遂げたというのは今後「あの時頑張った」と自信になると思います。
合間にちょこちょこと進めていることですが、変わり種ドレスシャツを型抜いております。
研究なので、出来る限り忠実に再現・・・なのですが、古着ということもありかなり伸びています・・・悪戦苦闘 ・・・新品を買おうものなら、おそらく7万くらいはしそうなのでとてもとても・・・
で、そういえば、やり方載せていませんでしたね。特に特別なことはしていないのですが、一応。
私はシルクピンで形をとっていきます。
ダーツのある後ろを。
立体になっている箇所はまず・・・
後ろ中心側を平面でとれるところまで書き、
ダーツを書きます。
その後、ダーツの線に合わせて脇側を映します。
こんな感じです。
アームホールなどはかなり伸びていて、ここで必要なことが「地の目を見る」です。地の目を縦横直角に戻してどれくらい伸びているか確認します。
今新規で入学されてちょうどシーチングを地直ししてもらっていますが、かなり厳密にしています。
地直しができるようになると、こういったところでも役に立ってきます。
伸びている場所は、ラインを確認しながら寸法と照らし合わせ、予想もある程度入れながら引いていきます。(こういった不安要素はトワルを組んだり、縫ってみてから確認します。)
今回見てみたいのはここですね。後ろの襟ぐりが異常に伸びています。
これは着用して伸びたものというよりはわざとである可能性が高いです。
理由は「衿が芯でガチガチで伸びようがない」からです。
組んでみてどういう効果があるか確認しようと思います。
肩の縫い目も微妙にしわがよっています。
これはわざとなのかが判断に難しいところ・・・
一回シーチングで組んでみますが、せっかくなので手縫いを入れたり、入れなかったりと違いを出して見て検証してみようかと。・・・時間かかりますが、当時の作り手がどんなことを考えてこういったものになったかを考えるのは楽しいです!!
ではまた文化祭を挟みつつ進めていきまーす
ハイブリッドワンピースⅢ
こんにちは K です。( ´_ゝ`)
寒い寒いいうてますと暑くなりましたので、あのワンピースも何回か着ることが出来ました!
天候に感謝を!ありがとうウェザー!(笑)
しかし、こう寒暖差が激しいと体力持ってかれますが、
教室のベランダに植えたラディッシュはスクスク育っております。
暖かいし、すぐ芽がでそうです。(詳しくはマイブランドのほうで)
さて、前回は脇縫ってポケットつけたところまででしたね。
ここで次にどこ縫おうかな~と非常に悩みましたが、ややこしそうなファスナーつけを先にやってしまうかーとおもい、裏地(表と共布ですが)にコンシールをとりつけました。
いちおう裁断の時に表の柄の白い所に同じ白い部分がこないように(透け防止)調節して裁断してます。
もちろん、付け位置には伸び止めを貼ってくださいね。
同時進行で、裏地と見返しが合体したような後ろ側のパーツのカーブ線(ふらしになってる部分)を三つ折端ミシンで処理します。
カーブが強すぎたのか、少々伸び気味になってしまいました…
もう少し浅く引くか、無地の生地なら地の目線を通せばよかったかなと思います。
それから、表の股下と合体させときます。ここで裾をガーっと三つ折り端ミシンで始末します。
ここで股グリを縫う前になって、縫いしろい1cmじゃあ小さかったな、1,5cmにしておけばよかったと後悔。
そうしていたら、生地端を三つ折り端ミシンした後フツーに股グリ縫えていたのに…ギリギリだったので、途中から端ミシンに変更しました。(泣)
うう…縫い代が細い…反省。
そして、裏地に止めていたコンシールファスナーを表地と縫い合わせます。
肩はフツーに縫って割りました。
襟ぐりの落ち着きが悪かったので、裏コバを入れて縫い代も短く処理しときます。
あとは脇なのですが…こちらは迷いました…が、しっかり奥の裾まで縫わないとヒラヒラしすぎるかと思いまして、脇に全て止め、片側の縫い代を半分にカットしもう片方で巻き込んで処理しました。(裏地も巻き込んでます。)
身頃完成!
さて、あとは袖だけですね。
フレア袖なので切り替えを袋縫いでくっつけて、裁ち端を三つ折り端ミシンし袖下を縫います。
これで袖は完成です。
身頃のアームホールは仮縫いでとめておきます。(裏地がずれないように)
今回イセをけっこう入れてますので、しっかりアイロンでイセ処理してから本体にぬいつけます。
最後にパイピングでアームホールをくるんだら、完成です!
では試着です…
どうですかね、二重構造になっているのがわかりますでしょうか?
…ちょっとわかりにくいですかね。(_ _。)・・・シュン
まあとにかくパンツが内蔵されたワンピースになったよ!ということです。
縫製は以上にて終了です。完成して良かったです。
ではまた~
ドレスシャツ研究②
こんにちは
新学期も始まり、新しい生徒さんが続々来られています。
皆さんパターンの細かさに驚かれていますが、最初が肝心。
2、3か月もするととても綺麗な線が引けるようになっています。
ものづくりを始めると、ものを見る目も変わるので私はそれが一番面白いなと思います。
皆さん楽しみましょう!
では前回のシャツの続きです。
着用してみて・・
まあ、しわが多いですね・・・裾の下のほうは異常に出てしまっています。
見てみると、手縫いの糸のテンションが強すぎるようでした。
これでもアイロンをかけましたが、古着ということを差し引いてもちょっと多いです。
薄い生地で気持ちはいいのですが、しわになりやすすぎるのでいかがなものかと思います・・・。
パターン的には肩の傾斜や肩先の位置はばっちりでしたが、袖丈やや長いです。
横です。いつみても姿勢が悪い・・・ただいつも着る既製品よりは全然ましですね。
襟も後ろに引っ張られていませんし、後ろの裾もあまりはねてはいません。前のフレアはちよっと足りないです・・・
袖の振りや袖幅はとても好みです。
特に袖幅が細いので上のほうがすっきりしています。
パターンは袖山が非常に高いので、袖幅細く出来ていますね。
もうちょっと専門的な話をすると、「袖と身頃を筒にしてからアームホールをぐるっと縫う」おかげで袖山を高く出来ています。ジャケットと同じ縫い方です。
これは既製品ではあまり見られず、「袖下一気縫い」が通常仕様です。
この袖山の高さだと「袖下一気縫い」の方が難しくなります。これは縫製の時にご説明を
お持ちのシャツを確認してみてください。
後ろはちょっとはねていますが、まだまし・・くらいでしょうか。肩甲骨あたりのハリも気になります。
袖を上げてみるとやはりかなり細いです。
でも限界に挑戦したいので実験的にもちょっと上げてみようかと・・・
袖山には「ギャザー」になる一歩手前くらい大量にイセが入っています。
そのおかげで腕にあまり当たった感じがしません。袖に厚みがとられているおかげですね。ジャケット並みに入っているんじゃないかな?
折り伏せ縫いのおかげで鎌底あたりが付け根に食い込んできます。食い込むので腕は非常に上げやすいです。
わざわざ太い折り伏せにしているのはそのせいかな?と思います。とても縫いにくいし、しわになりやすいのですが、手縫いのおかげでしわが緩和されています。
衿回りはさすがに苦しいです。ちょっとだけゆとりを加えようと思います。
あと日本人の私の首の長さには合っていないです・・・
衿腰も少し低くしようかな。
首に当たって羽衿に少しだけ窪んだしわが出ています。衿腰を低くして衿の形も変えるので、ここは様子見でしょうか。
背中はかなり動きますが、生地の柔らかさのおかげかと思いますし、ずっと着用していると破ける心配が・・・ここも出してみます。
ここがとてもフィットしていて着心地が良いです。
着心地は結構「服が自分の体のどこに乗っている」
と意識しないとなかなかわかりにくいものですが、この服は「肩回り全体に乗っている」のでストレスがほぼありません。
今回ここが一番知りたい箇所ですね。
ついでに・・ホールは手縫いなので、めちゃくちゃ柔らかくすっごいかけやすいです。手縫いがんばるか・・・ 。
次回パターンです!お楽しみに!
新学期に向けてミシンのメンテナンス
こんにちは。
雨が続き、洗濯物が乾きにくくて困りますね・・・
パターン用紙もへこんで扱いにくいです・・・ 梅雨より雨続きますね・・・
先週の日曜日は大阪で講習がありまして、生地の講習をしてきました。
東京でも毎年春頃やっているので東京校の方はお待ちください
さて明日から新学期が始まります!
今回もかなりの方が入学され、残り座席数がごくわずかの状態となっております。
ありがとうございます
そんな新しく始まるこの時期は授業準備で、ほぼ大掃除状態となっています。
いつもミシンのメンテををしているのですが、意外に皆さん(特に女性)はミシンのカバーを外したことがないようなので、ちょっとご紹介を
ほとんどが外れます
プラスドライバー1本で外せるので特に難しくありません。
10年もあけていないと相当ほこりが溜まってしまい、ギアにからまることもあり故障の原因になります。
頻繁でなくてもいいですが、掃除くらいはするべきかと思います。
怖くないですよ
底部分です。
右に釜があるかと思いますが、乱暴に扱ったりすると、糸が絡まります。
結構糸が絡まっていることが多いので糸調子が悪いなと思う場合は疑ってみてください。
ここの部分です。
こういうダスターでほこりを吹き飛ばしましょう。
釜もネジがしっかりとまっているか確認します。
釜の軸がぶれている場合は手に負えないかと思いますので、修理が必要かと思います。
ちなみに今回もギアに糸が絡まってました、このミシンは「若干糸調子が気になるな」という程度のものでした。おそらく原因はこれかと思います。実際快調になりました
グリースが塗ってあるので下手に拭き取らないほうがいいです。嚙み合わせが悪くなると思いますので。
ベルトは摩耗するのでゆるみ過ぎている場合は取り換えが必要かと思いますがそんな簡単に緩まないと思います。
この部分はあまり汚れは溜まりません。ダスターだけでほこりを飛ばすといいと思います。
先ほどのすぐ背面です。
基盤があるので下手に触れないですから、ここもほこりを飛ばす程度で。
上部です。
ここもあまり汚れませんがミシン油を点すところはほこりが溜まりやすいので、ダスターで飛ばしてから丁寧に拭き取りましょう。
回転する軸の摩耗する箇所に油は点しておいていいかと思います。
左側面の押さえの部分です。
そんなにほこりは溜まりませんが、一番油を点すべき部分です。
ただあまり点しすぎると針まで油が垂れてくるので、しばらくおいたら拭き取るのを忘れないようにしましょう。
縫製していて油が生地についてしまうと取れないので、要注意です!
上糸を押さえる部分ですが、ここも意外に糸くず(すごく細かい)がついて調子を狂わせることがあるので、外して掃除したほうが良いと思います。
ただし!絶対に順番を間違えないように外すときは「どの順番」「どの向き」かに注意して写真などとっておいたほうがいいと思います。
ミシンによって構造の差はありますが、定期的に掃除をしておかないと本当にすぐダメになります。底に油も溜まってくることが多いのでダスターで飛ばすだけでなく拭き取ったほうがいいです。
高い買い物ですがきちんと掃除をしていれば、ほぼ一生ものかと思います!
ちなみにロックミシンもカットしながら縫っていると、生地のクズが溜まってギアがよく回らなくなるので、糸調子がおかしいと思ったらまずは掃除をしましょう 最近高校で使っているミシンの調子が悪いと見てみると大体掃除していなかっただけでした・・・
ハイブリッドワンピースⅡ
こんにちは K です。( ´_ゝ`)
現在取り上げておりますこのワンピースですが…
なんだか急に寒いので着る機会があまりなさそうですねぇ(TωT)
なぜかというと
スケスケ…なんですよね生地が、はい。綿シルクなのに安かったもので…
かなりの生地量を使うので軽いもの、そしてもともと春夏もののつもりで制作を開始しましたので、ちょっと秋物には向かなさそうです、ギリギリまで頑張りたいですが(笑)
さて、ではそんな問題はさておき、前回のパターンに1,5cm~1・0cmに縫い代を振り分けて裁断です。
でかいよ!(・ε・)
襟ぐりや袖ぐり、肩線などおそらく伸びるであろうパーツは薄手の伸び止めを貼ります。
真上から取ろうとしても収まらないので横からの図になりますね…
んんーどこから縫おうかな「(ーヘー;)と手順を考えながらやっていきます。
まずは表面から見える部分を縫っていきますね
後ろ中心は袋縫いで縫い合わせます。(今回は極力ロックは使わない予定です)
それから身頃のダーツを縫います。
あ、今更ですが、針の設定は9号、糸は90番手で縫っています。
多少のシャリ感があって、思ったよりも縫いやすいけど、つれなどには気をつけませんといけませんしね。ちゃんと薄地の設定です。
それから身頃にシームポケットです。
ポケット口を縫って切り込みいれて折った内側の縫い代だけにロックをかけます。
基本的な縫い方は今年の夏にやったワンピースコートのやり方です。色んなところで使える縫い方ですね!縫い方はかぶるから詳しくは書きませんね。
向こう布をくっつけて袋縫いで処理してポケットは完成です。
脇戦と肩線を縫ってくっつけます。
とりあえずガワは組み立てました、まだまだ工程がありますが、長くなったので次にします。
つぎは完成まであげたいものです、でわ(^▽^)/
文化祭にむけて②
こんにちは。
申し込みが多く、空き席がもうほとんどない状態です・・・
申し込みをお考えの方はお電話にてまずはご確認ください!
授業も是非見学に来てくださいね!
さて最近の高校のほうはといいますと・・・文化祭に向けて頑張っております
順調な子は順調・・デザインが決まらない子はそろそろ・・・
途中経過はコチラ↓
刺繍が大変!!ですがむちゃくちゃ頑張ってます。
パターンも一から自分の原型を使って作っているものです。タック袖なんかは結構難しいのですが頑張ってました・・・
この子は仕掛けを用意しています お楽しみにです。
この形や縫製なんかはアドバイスぐらいしかしてません。頑張ったなあ・・・
これも上の子の2着目です・・・高校のころからこれだけ作れると面白くなるだろうなあ。羨ましい
この子も早いしパターンも縫製も自分で考えてやっていますね。すごいです
かなり手が込んでいます。ラメやラインストーンなんかで買ってきた生地に化粧(後加工)を施しています。いい感じですね
この子はこの状態から・・・
1週間でここまで頑張りを見せてくれました・・・ バランスや配色なんかをどうしていこうかと悩んでいる最中です。出来上がりは結構大作になる気配です
この子は後ろに見えている白と同時進行です。
やる気がものすごいので進みが早いです。「パターン引くの楽しい!」って言ってくれたので、何とも言えない気分になりました。
生地量がやばいことになってます・・・今はもっと盛っていますね! 夏休みには他のものも縫ってきていて10着くらい作っていました・・・自分より縫製してますね
黒のスカートでかなりのボリュームになってきました。上のトップスには和柄のもので結構派手な感じになりそうで楽しみです
みんな1年のころに比べると、格段にできるようになっていて非常にうれしい限りです。
最もうれしいのが「楽しい」と言ってくれたことですね
正直結構しんどいとは思いますが、服飾にを目指さないにしろ、やりきって自信になってもらえればと思います。
あと2か月切ってますが、頑張っていきましょー
ドレスシャツ研究①
こんにちは。
台風が変な動きをしていたのでかなり心配でしたが、ひと段落といったところでしょうか・・・
初めてみましたね、戻ってくるの・・・
さて、10月期の申し込みが始まりましたが、今回も嬉しい事に残りの座席数がとても少ない状態です!
申し込みをお考えの方はお電話下さい!お待ちしております ;-)
今回から、ちょっと大作を・・・ マニアックになりますが、お付き合い下さいませ・・・
こんなシャツを買いました
ドレスシャツです。古着で以前から狙っていたのですが、今回ようやく購入できました。
手縫いとミシンメイドです こいつをベースに調整して作ってみようかと
値段にするとウン万円になるようですが、古着なのでそこはお安く。
正直スーツを着用する時は少しダメージが多いので、着用できないかなあと思います・・・
さっそく見てみましょう。
生地は200番手双糸くらいの非常に薄い生地です。非常に細かいピッチで縫われているため、ちょっと生地が破けそうで怖いです。
私は肌触りや柔らかさを求めるなら、薄い生地がいいでしょうが、洗濯がちょっと怖すぎます・・・
実際手洗いでかなり気を使いながら洗いましたが、洗濯機でガシガシ洗おうものなら一発で破けると思います。
手縫いの箇所は実際ほどけていましたしね・・・
毎日手洗い・・・ものぐさな私には向いていないなあと思いました・・・
が、ここぞという一張羅をつくっておいて勝負どころで着ること何かこう気分が上がりますね
そんな一着にしてみたいと思います。
前中心のボタンは白蝶貝4mm厚。厚いので割れにくいですが、ミシンのホールだとかけづらくてしょうがないです。しかし、ホールが全て手縫い 柔らかさが全然違うので、すごくかけやすいです。
4mm厚のボタンを使う時はホールも手縫いでセットで考えた方が良さそうです。
前端裏は続きの見返しでした。芯も何も貼っていない状態で胸から下が手縫いで止めてあります。
胸から上も縫うと、硬すぎてシルエットを崩すせいかな?
見返しがヨークに挟まっています。
これも衿ぐり回りをやや固めに仕上げたかったのかなと。
ヨークが手まつりで閉じているので、手縫いならではの仕様です。
ミシンだと難易度高すぎます・・・
裾前端は謎のステッチ・・・これはちよっと理由が分かりませんでした・・・めくれないように固く、重たくしたかったのかな?
衿が非常に変り種です。
芯が見えています
途中から表地がのっている状態で、芯は非常に固くパリっとした生地です。地の目は縦に通っていました。
後ろは柔らかく折り返して、前はパリっとしたかったのでしょうか。
カラーステイ入りで身頃の柔らかさに比べるとかなりカチカチです。
衿ぐりのみ手まつりで、台襟端あたりまで手縫いで縫われています。
台襟先は微妙な調整になるのでそのまま手まつりのほうがやりやすかったのかもしれません。
袖付けは身頃縫製後の後付。(袖を筒にしてからでジャケットと同じ縫い方)
地縫いは運針粗めで少し柔らかくして、縫い代は手まつりですね。
表にステッチのシワがほぼない状態に仕上げられます。
袖山はこれでもかというくらいイセが入っていました・・・ほぼジャケットです・・・
袖口にブランド名の刺繍・・・これも手縫いですね・・・
横にはブリッジ閂・・・手縫いです。
剣ボロの下持ち出しは続きの三つ折りですね。徐々に細くなっています。
脇は三角ガゼット。もちろん手まつりですが、表裏を微妙にずらして厚みを軽減しています。
総評としてはミシンでこれを全て仕上げると、シワだらけになると思います。
手縫いの方が柔らかく縫うことが出来るので、シワは軽減できます。
所々はミシンで・・・どうしても気になる所は手縫いをしているといった感じでバランスをとっていますね。
では次回からシルエットや実際にパターンをおこして少しずつ修正していく様をのっけていこうと思います 手縫いだから時間かかりますが、お付き合いくださいませ・・・
ハイブリッドワンピース
こんにちは K です。( ´_ゝ`)
いやあ…夏の天気ですね。
最近のゲリラ豪雨には参りますね、突然降ってくるので、濡れ鼠になってしまう機会が増えました。(笑)まあ夏らしい天気といえばそうなのですが…
そんな8月の28日に体験セミナー実施の予定です!!希望の方は座席も残りが少ないのでお早目の問い合わせをおススメします!
さて今回は市場にあった不思議な形のワンピースの形をちょっと作ってみようかと思います。
形はこんな感じです。
前から見ると股下があって、ジャンプスーツのようだが、後ろを見るとワンピースのようになっているという…なんとも不思議な形です、何のブランドかは好きな人にはすぐ分かってしまうとおもいます。
最初この形を見たときに「???」となり、構造がサッパリ分かりませんでした。
手元に資料が無いので、着用している動画をみたり、画像を集めたり、同じブランドの似てる製品を見たりなど、色々調べました。
その結果、身頃の構造が二重になっている事に気づきました。
紙で半身の模型を作ってみました。
ジャンプスーツの形の上から、ワンピース風のパーツが後ろ身頃に乗っかってきているような雰囲気です。
構造が分かったところで本体をつくってみます。
うう…なんと大きいトワルパーツなんだ…地直しにも一苦労です。
少し丈感とボリュームが多すぎるので調節します。
その後、袖を作ります。
着用して右だけ修正、内側のフレアの分量が多いので削りました。
袖もフレア分量を調節しています。
本番はこれにポケットをつけます。
とりあえず現在の形だけだしました。
なんともいえない形ですなぁ(笑)
ここから実際に縫って変更点がないか確認していきます。
縫製ややこしそうですね~、どうなるかな?(ㆁᴗㆁ)
縫製の様子と結果はまた追ってあげていきますね~!お楽しみに~(。◠‿◠。)
2016年8月28日体験セミナー お気に入りTシャツ修正④
暑い・・・あついのいいんですが、電車のクーラー効きすぎて風邪をひけといわんばかりです
近畿の方がもっと暑いと思うので、皆さん熱中症にはお気をつけて、、、、水分は十分にとってくださいね
さて・・暑い中になると思いますが、8月28日に体験セミナーを行ないます!
ホームページなどでも告知はしておりますが、本校はここ数年ずっと人気で(ありがとうございます)人気の曜日は入り難い状況が続いております。
体験セミナーを受講された方は優先的に入学できますので、是非受講して下さい!
継続される方の動き方によっては空き席が非常に少なくなることもありますので、気になる方はお気軽にお電話下さい!
東京校電話番号 03-5473-1519
それではお電話お待ちしております!
で・・ですね、暑いのでTシャツを量産して いるのですが、色々勉強になります。
実際に縫う事がいかに重要か思い知らされますね パタンナーの方は縫製をする時間がないと良く聞きますが、時間が許す限り縫って確認したいものです・・
Tシャツを前回は・・・
こんな風に立ってしまっている状態でした・・・これを・・・
衿ぐりキレイに収まりました。
やはり生地を変えて土台の身頃が硬い場合は
①伸ばす分量を多くしたり、
②衿ぐりそのもののラインの微調整、
③衿ぐり布の選定
が必要になります。生地変えをする場合は先にこの当たりを先読みして衿周りだけでも縫製するべきだと思います。
私が着ると・・・
ね・猫背・・・
今回に関してで言えば、前回の柔らかい生地と違い、布帛に近い生地なので背中の肩甲骨に当たって、やや後ろの裾が跳ねてしまいました。ここももう少し調整が必要だった部分ですね
いやあたくさんの生地でいろんなもので縫うのは大事ですね。生地特性を身をもって体験できます
では皆さんもお盆にTシャツ1枚でも縫ってみてくださいね
2016年パターンメイキング検定2級②
みなさま、こんにちは。
そうです。O岩です。
パターン検定2級の2型目になります!
まずは絵型です↓
4面体のショールカラーです。
一つ釦なのでバランスを取るのが難しいのと、ポケットもかなり傾いていますね。
寸法になります↓
着丈 60cm
肩幅 38cm
バスト 94cm
裾回り 106cm
袖丈 58cm
袖幅 34cm
袖口 24cm
袖山 15.4cm
ボディは10missです。
パターンになります↓
バストダーツの展開量などは①の三面体の時と、ほとんど変えていません。
四面体なのでパネルラインのバランス、ダーツ量、丈に対しての釦の位置、自分の中で寸法を決めて引くと大きな修正などはなく、スムーズに引けると思います!
(今回のダーツ量は後ろで40mm、脇で22mm、前で14mmくらいです)
こんな感じである程度の数字を持っておくと悩む時間が短縮できますね!
前身頃です↓
衿は衿腰が25mmで幅は45mmに設定しました。
ショールカラーですが、いつもの衿を引く手順と何ら変わりません。
安心してください。形が違うだけです。
袖になります↓
袖山は前回よりも2mmほど高くなっています。
ピン打ちは今回の方がやり易かったので袖山は微調整して決定してみて下さい。
イセの分量などは全然変えていません。
トワルです↓
トワル組みもいつもと変わりません。
ショールカラーとなると???っとなりそうですが衿の切り替えでいつも通り組むだけです。
工業用です↓
とにかくスピード勝負です!
丁寧に引くということは大事ですが時間に限りがあるので、その枠内でいかにキレイに仕上げられるかがポイントだと思います。
作図に何分、トワル組みに何分、提出パターン作製に何分というようにペース配分して本番に挑んでください!
ご清聴、ありがとうございました。
カテゴリー: パターンメーキング検定関連, O岩
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