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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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toukyou-opera – パタンナーズライフ
作成者別アーカイブ: toukyou-opera
あけましておめでとうございます!
あけましておめでとうございます。
皆様今年も宜しくお願い致します。
東京は雪は降らず、結構いい天気が続きましたね;-)
さて、2月にはもう次の募集が始まるので、資料をまとめたりの仕事をしております。
高校は来週からですね。高校生は何して過ごしたんでしょうね?
このブログもマニアックにしていくつもりなので、よろしくお願いします
今週はこいつ(コーデュロイ)との格闘記録をお伝えしまーす
デザイナーごっこ①
残すところ後わずかです。
今年の授業は25日までで、来年は1月5日から始まります!
オペラの生徒さんはご注意を
来年も充実してもらえるよう色々してみたいと思います!
前回の肩回りも研究中ですが、他にも色々試しています。個人的には好きな作業です。
今回はずっとやりたかった。「デザイナーごっこ」
気に入ったパンツを参考にアレンジを加えて作ってみる。
というもので、けっこうな人がやっている事ですね。
~年代のどこどこの古着をソースに云々かんぬんというやつです。
ふつうのものを参考にしてもつまらないので、あまり見ないものを使ってみようと思います。
とりあえず調べるところから 。
まだ自分が20歳くらいの頃、神戸のセレクトショップで古着として購入したものです。
たしか当時の説明ではヨーロッパの森林伐採する人のワークウェアですといわれました。
ほんとのところは今でも不明です。
シルエットは所謂「キレイ」では無く、野暮ったい雰囲気です。
こういう雰囲気のものが割りと好みなので、ずっと捨てられず、寝かしていたものです。
縫製に関しても、決して「キレイ」とは 言えませんが、なんともいえない雰囲気です。
「工業用としてキレイさよりも簡単な縫製を選んだ結果」な感じが男っぽさを感じます。
かなりボロボロで相当履きこみました。たぶん一生捨てないで置いておきたいと思っています。
前はズドン。後ろはヒップ周りにゆとりが多すぎて、「現代的な感覚」だとおむつみたいでちょっと・・・とされるシルエットです 。
素材は、プリントで縦にラインが入って、迷彩のような雰囲気になった綾織りです。
裏地は何の素材か不明で、おそらくポリエステルだと思うのですが、強度は高いです。
ウエストベルトも無く、「サスペンダー仕様」のDカンが3つ付いています。ベルト裏の巾広のテープは織り方に特徴がありました。
予想でしかないですが、織り方を変えることでウエストの伸びを防いだのかなと思います。(MA-1のリブの編み方が違うのと同じかと)
脇縫い目無しです。もちろん作業工程が減らせます。
ダーツはポケットの位置にとっています。カンヌキもせず、ただの返し縫いです。
歴史的にミシンが無かったというより、設備が無かったのでしょうか?う~ん
ポケットには伸び止め(綿テープ)
股下後縫いという仕様です。裾口を極端に小さくしたかったのでしょう。
裾の共布ループは裾の調整のため付いています。
前立ては細めで比翼仕様です。
左パンツ端を長めに裁ち、折り返して作る簡単なタイプです。
股下部分には、強度のためか、シック布がたたき付けられています。
カーゴパンツな感じですが、脇のポケットの位置が、やや後ろよりにあるおかげで、シルエットがすっきり見えます。
「裏たたき付けポケット?」ですかね。
ものを入れても膨らまないはポイント高いですね。
ポケットの見返し端は全て耳使いでロック無しでした。
向こう布上端でフラップなどの裁ち端を包んだ仕様。
ポケットの下のマチ部分は結構雑な作り・・・
以上ざっくりとした仕様確認です。それぞれはさほど珍しい仕様ではないですが、なんというか、選ばれた仕様のバランスがいいです。
なんだか気に入っているのはそれが原因かなあ・・
肩周りも進めますが、こちらも進み次第お伝えしていきます。
次は型抜き→パターンと進めていきます。
お楽しみに~
肩周り4
最近自分の服のディティールやシルエットなどの研究が終わった服を人にあげすぎて自分の着る服が少なくなってきたオシャクレです。寒い!アホみたいですね
文化祭も終わり、高校も落ち着いてきたので、研究を進めようかと思います。
肩周りです。ここはずっと研究が必要かなと思う部分なので、結構何年も考えている部分です。
結構間が空いてしまったので…
前回はパッドを作って終わりましたね
後ろにも足しました。猫背と合わせた姿勢になることが多いですからね。
そして・・・原型を乗せる前に、一応肩パッドの付いてない時の形です。
この現象ですね。
見た感じ、肩の先に引っ張られているのが分かるかと思います。
背中もぱつぱつです
後ろの襟ぐりもバストラインを合わせようとすると抜けてしまいます。
じゃあなぜこの現象が起きているのか?
そもそも前肩ってなあにという話ですが、姿勢があまりよろしくない人に起きる肩が前に突き出た形のことです。私の見る限りでは殆どの人がこの姿勢かと思います。
皆さんは服を着てみて、「なんか引っ張られるな?肩周りは窮屈だな」と感じた事はありませんか?
特に最近の服は極端にタイトになっているので、この感覚を味わった人は大変多いと思います。
人の体の変化を見てみましょう。
ちょっとおおげさにしてもらいました。
図解にするとこんな感じです。
これを見たときに大事なのが
後ろが出る
前がへこむ
アームの傾きが変わる
ということです。
(バストラインが下がっているのは単に、背骨が曲がり、身長が低くなっただけかと思います。)
なのでひとまず後ろを足す。
というアプローチをしてみましょう
修正箇所
後ろ肩線出す
後ろバスト(脇)出す
前の肩先のみ出す(肩先にパッドを入れた分だけ)
確かにぱつぱつでは無くなりましたが、アームが余っています。
そのせいで後ろでフレアが出て、バランスが悪くなっています。
なのでダーツの位置、長さ、分量を増やします。
こんな感じになりました。
そこそこいい感じにはなってくれました。
・・・ですが、ほんとにこんな形に収まってくれるのでしょうか?
答えは実際に着用して貰って検証してみたいと思います。
ではでは次回に
お楽しみに
あ、あと最近は綺麗な影を作ることを目標に日々練習しております。いやあ、一生練習ですねー
大竹学園文化祭④
最近カーディガンを探しています。シャツとコートの間に着る、中間着が無いんですよね。
カーディガンってウールの場合、毛玉ができるのがどうもイヤなんです
でも実際は買って着てみないと分からないので、着ては後悔、着ては後悔の繰り返しです。
昔持っていたカーディガンはずっと着られたんです。最近の生地はすぐに毛玉できるので、昔のカーディガンは何か違ったんですかね。
その辺もちょっと調べてみようかなと思ってます。
では文化祭最後のドレスです
大作で、ほとんどがウエディングドレスですね。
いかがでしたでしょうか?
高校の頃からここまで縫うことが出来れば、専門学校に入っても、経験値が全然違うので、クオリティの高い作品が作れるんじゃないでしょうか?
音楽やスポーツは小学校の頃からやっている人は多いのに、日本ではファッションに限らず、文化的なものに力が全然入っていない気がするんですよね。
小学校くらいから、服を作り続けていたらとんでもない事が出来る人は生まれるんじゃないかなと思います。(それだけでもどうかとは思いますが )
私たちが教えている高校生に色んな(プロフェッショナルな)技術を伝えて、少しでも面白い事ができるようになれば。と思います
ではでは、2年生はジャケットなので腕がなりますね。
生徒も細かい作業が重要と感じている子も出てきましたし、部分縫いを何度も繰り返し縫ってくる子も出てきました。
またの報告を楽しみにしていて下さい!!
大竹学園文化祭③
こんばんわ
もうダウン着てます。また秋がとんで、気に入っているコートがほとんど着れませんでした。
スプリングコートっていつ着たらいいんですかね?
さて、前回の続きで、2、3年生です。
コスプレから普段着まで色んな服で出ています。
2年生はジャケットメインでそれに合う服が自由課題。
そのほかにも作りたいものをかなり自由に作って出ています。
2,3回出ている子もちらほらです。
まだまだ続きます。次回は大作のウエディングドレスです
ドレス系を作るのは大変です みんなかなり長い時間をかけて縫っていました。
ドレスが出来ていくのを横で見ていましたが、何回も修正してかなり苦労したみたいです。
1年生もこの後「ドレス作りたい!!」って意気込んでいて、少しづつデザイン考えているみたいです。今から考えていたらかなり面白いものが出来そうなので、ちょっとづつ相談に乗っています。
あ、あと最近嬉しかった事がありまして、「パタンナーになりたい!」って子がいました。
かたちをつくるのが楽しいみたいです。
こちらもそれに応えられるようがんばります!!
大竹学園文化祭②
こんにちわがっつり風邪をひいてしまいました
季節の変わり目に必ずひくようになってきました。スポーツを何かしないといけませんね
テニスがやりたいのですが、東京のテニス事情どうにかしてくれませんかね。高い!!
さあさ、前回に続いて、文化祭のファッションショーです。
最初はコスプレから始まりました。(進撃のアレですね)
2年生がコスプレして出ています。皆コスプレ好きですね。(自分の年代はあまりいなかったように思います。結構楽しそうです )
さてここからは我が1年生です。同僚と一緒に見ていましたが、なんというか、ちょっとふわっとしたなんとも言えない気持ちになりました(自分でも良く分からない感覚 )
男子はベストですね。
みんな堂々とショーに挑んでいました。
2日目ということもあるのでしょうが、楽しそうでなによりでございます
ショーが終わった後の授業では、もう来年のファッションショーの事を考えている子がちらほらです。苦労した分だけ、面白かったんでしょうね
こちらも面白さと綺麗なものづくりを少しでも伝えたいので、一緒に頑張りますよ!!
次回は2、3年生の様子をお伝えします~
大竹学園文化祭①
ちょびっとマイブランドのほうでも触れましたが、大竹学園で文化祭がありまして、私はカメラマンとして見てきました (片付けで出勤したんですけどね)
そのときの写真を数回に分けて紹介しようかと思います
さすが調理科があるだけあって美味しそうなものが沢山ありました。
私は時間が無くて(カメラでとりすぎ)ペンネしか食べられませんでしたが、むっちゃ旨かったです
来年は食べたい。マジで後悔してます。
それ以外にも展示やバンドもあって(ウチのクラスの子も出てました!)、あっという間にショーになりました。
今回はその展示の様子を。
小物制作でピンクッションを作ったみたいです。だいたい顔です
チョークアートの体験授業も行っていてほぼ満席状態で大人が多かったです 保護者の方ですかね。
大人(保護者)の方もコスプレをして結構ハッチャケていた方もちらほら(男性がプリキュアのコスプレ)
で・・・展示は先に見に行ってチェックをしに行きました
私たちが見ている1年生の作品です。みんながんばりました
男の子が1人いてワンピースが課題ですが、ベストをつくり、ショーに出ました。
メンズもレディースもどっちも興味あるみたいです。
これは2年生でジャケットとそれに合わせた自由課題です。けっこう自由課題でコスプレ系の衣装作っている子が多かったですね。
3年生の作品は大作が多かったですね。主にウエディングドレスです。
何メートルも生地を使って、ふわっふわのデザインが多い印象でした。
1年生の展示は写真に結構写真を撮ったので・・・
↓コチラです
生地に厚みがあったので苦労してましたね
一番の大作ですね。ストレッチも入ったものを選んだので、形を作るのにかなり苦労しました。
アリエルのアースライメージだそうです
柄合わせにこだわっていました。
柄が合ったとき楽しそうでした
この子は中の生地を切っちゃってパニくってました
最後の最後まで付け襟を作るのを諦めませんでした。エライ
最後までデザイン修正をして粘っていましたね 柄の色味が合っています。
右のワンピースです。
結構細かいディティールが好きみたいで、アームホールレース挟み込み、キレイに出来てます
紹介しきれないですが、みんな頑張りました はじめて服を作るのに本当に頑張ったと思います。
次回はショーの様子をお伝えします!!お楽しみに~
トレンド講習縫製まとめ 大竹学園文化祭
こんにちは。涼しくなってきましたが、現在高校にも教えに行っていて、八王子寒いです 8-O
温度差がかなりあるので、向こうではコートが必要な感じです。
高校は明日明後日と文化祭です
大竹学園2014年文化祭
まさか自分が高校で教えるようになるとは夢にも思いませんでしたが、自分が高校の頃から服を作っていたら今もっと面白かったんだろうなと思います。
ものを作ることはめんどくさいと思うことも多々(ほぼ面倒ですが )ありますが、それを達成して自分の理想のものに近づいた時の面白さを少しでも若い子達に知ってもらえたらなと思います。
クリエーションする面白さですかね。10年続けたら「なんかおもろいこと」には出会えるかなと思うので、皆には続けて欲しいです。
さて細かく説明していきましょうか 何とかは細部に宿るです。
前回もちらりと説明しましたが、あらゆる箇所の縫い代をカット、芯、伸び止めを貼る箇所をずらしています。
前端の縫い代です。
ここはラグランラインの裏の縫い代ですね。
めんどくさーい ですが、、段差をつけることで、表から見たときの生地の厚みによるへこみを無くしています。段差がないので、フラットな感じに見えるわけです。ドレスよりの仕上げ方をしたい場合は試してください。ぐっと雰囲気がよくなります。
全ての縫い代で行いました。おかげで・・・こんな感じ
お気に入りの襟ぐり回りです。段差が無くフラットな感じは伝わったでしょうか?
そのほかにも、
見返しの位置の表身頃に貼る芯はピンキング鋏を使用して自然なドレープが出るようにしています。
襟ぐり回りも見返しの段差が目立たないように芯を貼っています。
前端裾が鋭角になっていたので中の縫い代のカットは工夫しました。パイピングの布は端まで縫わずに途中までにしています。(切り替えの裾部分全て同じ方法です)
袖口や裾です。縫製手順を変えて、返し縫いが見えないようにしたりしました。
ただ失敗したなと思う箇所もやはりあります。
パイピング布の選定です。
裏地と同じような素材の平織りの生地でしたが、出来れば馴染みのいい生地(綿)を使用するべきだったかなと思います。
裏地自体がカルゼという綾織りの生地だったのですが、ポケット端や、後ろ裏身頃下端などが捩れて少し反り返ったりして苦戦しました。パイピングの布も相性があるんですね
今回の縫製はドレープとフラットになるをテーマにしてやってみましたが、皆さんもテーマを決めて縫製してみると面白いと思います。
次回はどんなテーマで縫製してみようかな
ではではまた!!
トレンド講習縫製
台風も過ぎて、過しやすい気候になってきましたが、この時期の電車の中の気温には困りますね。暑がりなので暖房とかきついです。
さあ先月に行った講習で縫製した、ワンピースタイプのコート(ガウン?)の紹介です。
私が縫製したので、ちょっとお話を 。
こんな感じになりました!
使用した生地は
ミルドフランネル(おそらく120sの糸かなと思います)で柔らかく、直接肌に触れてもちくちくしない生地です。
縫製の難度はやや高めです。
生地の糸が細いため、縫うとすぐパッカリング(縫い縮み)が起きます。
シャペスパン90番を使いましたが、滑りが悪いのでパッカリングが起きました。
なのでシルク形状の滑りの良い糸を使いました。
芯は部分芯を貼ったりしましたが、柔らかめの生地でドレープがキレイに出るようなものを選んでいます。RJX237です。(生地の講習を受けた方は見てくださいね )
伸び止めも出来上がり手前に貼り、極力薄く仕上げるようにしています。(首回りに生地が集まるデザインになっているため)
首回り縫い代カットしてすっきりしました 。いい感じの首回りです。
実は縫い代の割りが一番時間がかかっています 。
一箇所20秒くらいを2回に分けて割っているので結構な時間かかっております。
縫製の時間より割りの時間のほうが長い
では次回もちょっとだけ紹介させて下さいね!