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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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部分縫い – パタンナーズライフ
>カテゴリー別アーカイブ: 部分縫い
前裾角の縫代を薄くする方法③
体験セミナーも終わり、10月期の入学者も多数応募がありました
そろそろコロナも落ち着きそうで皆さんなにか始めたくなっている頃ではないでしょうか?
コロナのせいで色んな事に制限がかかっていましたが、ようやくやりたい事を出来そうです。
「服を買う」という行為は皆さんされているかと思いますが、「服を作るという体験を買う」という考え方はどうでしょうか?
普段着ている服にはどんな意味や考えがあるのでしょうか?
ル・オペラはパターンの学校です。服の形を作る中で色んな発見があります。
形を作ったりその過程での発見の楽しさを是非体験して頂きたいです!もちろん自身で作った服を着る楽しみも!
入学をお悩みの方はお気軽に見学にいらして下さい。雑談をしに来る感覚でも大丈夫です 是非お待ちしております!!
↑こういう変わった素材でも作る事が出来るようになります!
形を作る事自体を学ぶので、レディースもメンズも犬の服もウエディングドレスもリメイクもなんでも出来るようになります!見学に来られた際はこのふんわりスカートの実物を見て頂けたらと思います
さて間があきましたが、前裾の角の縫代処理です。
どんだけあるんだと思われるかもしれませんが、実はもっとあります
基本さえ分かっていれば、アイデア次第でオリジナルの仕様も出来ると思いますので、思いついたら試してみて下さい!行動あるのみです!
最後は↑たったこれだけです
?そうです。裾がラウンドしているだけです
そんな事・・と思われるかもしれませんが、意外とこういう仕様は思いつかない事が多いです。
「現代の服の常識」というのは場合によっては新しい発想を邪魔する事があります。
柔らかい頭で「普通はこうだけど、その考えが絶対か?」と疑問に持つ事で問題が解決する事が良くあります。
これも古着で良く見かける仕様ですが、意外と知られていないやり方です。
では縫ってみましょう!説明するほどありませんが
裾を三つ折りします。
裾にステッチを入れて
三つ折りします。この時斜めになっている所が最大のポイントです。
最後は前端の三つ折りステッチをかけておしまいです。角は斜めにステッチです。
説明するまでもないですが、だれでも出来る簡単薄く仕上がる仕様です。
「デザイン的にあり」であればこんなにいい仕様はないと思います。大量に生産するものであれば、直線に比べると生産性は悪いかもしれませんが、それでも全然採用していい仕様じゃないかと思います
薄さは当然のごとく、厚みを避けて折られているので非常に薄いです
3回に渡って説明してきましたが、「薄く仕上げる」ということは非常に重要です。仕様を考える時にかなり悩むところです。
発想1つでクオリティがぐっと上がりますが、中々ぱっと出てくるものでもありません。こういう「その発想はなかったわ」という仕様を知っていると変わった角度から考えられるので、皆さんも色んな仕様を探して、オリジナルの仕様を考えてみて下さい!
ではまた面白いものがあればお伝えします!
前裾角の縫代を薄くする方法②
いよいよ今週末9月4日の日曜日に10月期募集開始!
&体験セミナーです!
体験セミナー若干数空きがありますので、是非お電話でご予約お願いします!
東京校 03-5473-1519
さて↓動画は夏の間もずっと更新しておりましたが、皆さん見てくれているでしょうか?
テキストを無料で配布しているのと同じ状態 プロの方も絶対に見た方が良いテクニックも入っております!
是非ご覧になってチャンネル登録お願い致します!
前回に続いて、前裾角の縫代の厚み解消についてお話します!
↑パターンはこちら
前立て部分が別裁ちで先が剣になっているタイプです!
さっそく縫ってみましょう!
裁断後、先にアイロンで↑のように折っておきます。
剣ボロと同じと思って頂いたら大丈夫です!
端を縫います。この時地縫いしてもいいと思いますし、地縫い無しでステッチでもいいと思います!ここでポイントが0.3cm程控えている事です!
表から0.5cmでステッチがかかりますが、ちょうど裏側はコバステッチになるようにして下さい!こうする事で厚みが少し軽減できます!
ここで裾も三つ折りしておいて下さい!
あとは反対側の0.5cmのステッチを入れておいて折り込みます。
最後に三つ折りステッチから続きで前立ての部分は↑の写真のように山型に縫います。
端までしっかり縫うようにしてください。
裏からだとこんな感じです。
↑どうでしょうか?
かなり薄く仕上がっていると思います!
正直前回のもののほうが薄いかなと思いますが、斜めに折るがいかに有効か分かって頂けたと思います!
アイデア次第ではもっと薄く出来ると思いますし、縫代をカットすればもっと薄くなります!
是非一度お試しあれ!
次回は「あ、そういうやり方もあるのね」というものをお伝えします!
前裾角の縫代を薄くする方法
9月4日の日曜
大阪 10時~
東京 15時~
10月期の生徒さん募集開始です!
同時に東京校のみ
9月4日の10時~、13時~の2部制で体験セミナーを行います!
体験セミナーは事前のお電話でのご予約が必要になりますので↓までお電話お願い致します!
TEL 03-5473-1519 東京校
真夏が一気に去った?感じですが、湿気が凄いですね・・・筆圧が高い私はあまり好きな時期ではありません
ここからまた暑くなったりするので、油断は出来ないですが、秋の雰囲気が少し感じられるようになるのは嬉しいですね! 着る服にも飽きてしまっているので・・・
さて動画は引き続き色んな事を紹介しております!
以前ご紹介した剣ボロのアフレコ入り説明動画です!
音声が必要ない場合はこちらのブログでも見ることができます!
電車に乗っている隙間時間などで是非ご覧ください!
また似たような投稿ですが、
比翼仕立てのシャツの場合、裾の角はどうやって薄くするか?(いきなりですね )
比翼の場合は特に何枚も生地が集まってしまいます。
そこで「前裾の角の生地が集まる場所のデザイン」をお伝えしようと思います!
縫製の方に「カットしておいて下さい」とお伝えするのは簡単ですが、実際にやり方を知っておかないとまずいですよね パターンで予めカットしておく方が良い事もありますので参考にして下さい!
これはただの三つ折りですが、これでも何もしないと↑こんな感じになります。
角の部分が何重にもなり厚くなるのですっきり上げることが出来ません。比翼になると10枚くらい重なったりするのでかなりの厚みになり、縫製も難しくなります。
ではどうするか。
普通に作ると中の縫代が多く集まってしまうため、縫代をカットしておいた方が良いかなと思います↓比翼のパターンでやってみましょう
ポイントは角のカットを斜めにした事です。
やや手間がかかるものの斜めにカットするだけでかなりの厚みが軽減できます。
縫ってみましょう!
↑のように折り込んでいきます。
縫代の寸法はパターンに記載しているので見て下さい!
↑のようにステッチを入れておいて・・・
↑角の縫代を折り、裾を折ります。ここがポイントです。ほんとにこれだけですが、全然違いますので
↑出来上がりに折り込んで、
ステッチを入れて(この時角は斜めに縫います)
↑完成です!写真では伝わり難いですが、持って厚みを確認すると全然違います!
「なんだそんな簡単な事・・」と思われるかもしれませんが、簡単な事のほうが良いと思いますし、縫う人もラクです!
服の角全般に使う事が出来るので、丁寧に作る際は是非試してみて下さい!
思ったより簡単に出来ますよ!
次回はたまに古着で見る「ラウンドしている角」と「前立て別接ぎ」です。
色々なやり方(デザイン)がありますので、お伝えしたいと思います!
ではまた次回!
2枚袖切替利用オリジナル剣ボロ
皆様こんにちわ
梅雨も明けて?夏本番になってきましたね!苦手な季節です
節電のせいか電車でのクーラーもあまり効いていないので朝から汗が、、
夏になったばかりですが、もう早くも秋が来て欲しいです。。
さて夏に入ったという事は、10月期の募集もそろそろ始まります!
http://www.leopera.com/news/20220723/1086
↑9月4日(日)に体験セミナー募集開始です!
詳しくはリンク先に動画もありますのでご覧ください!
毎回特に午前の部は埋まりやすい傾向にありますので、お早目にお電話でのご予約お願いします!
TEL 03-5473-1519 東京校のみ体験セミナー行っております!お電話お待ちしております:-P
そしてちょっと新しい方法で動画を作製しました
癒し動画です
癒しかどうかは分かりませんが(笑)
何となくぼーっと見たい動画はあると思います。流しっぱなしでもいいと思いますが、そんな動画をボタンホールでほぼノーカットバージョンで作ってみました!
ところどころ手間取っているところもありますが、それも含めて「普段こんな感じ」を体験してもらえたらなと思います!
結構長い動画ですが既に再生数はそこそこ伸びているので以外に需要ある?これからもなにか考えてお送りしたいと思います
では・・しつこいですが「剣ボロ」です(笑)
「もういーって!」って思われる方待って下さい・・今回はそう「オリジナル」です!
オリジナルといってももう誰かされてるかもしれませんが、「何も見ないで1から作った」というのは本当です!
オリジナルというのも難しい問題ですよね・・剣ボロという以上完全にオリジナルではないわけで・・「アレンジ」と言う方がいいかもしれませんね!・・ちょっと脱線しましたが・・
↓こんな感じです
2枚袖切替利用の剣ボロです。
これが意外に難しい・・・
ワークウェアなんかの袖は2枚袖になっている事が多く、ジージャンなんかはただのスリットが多いですね。そういった場合にちゃんとしたシャツ感を出すのに有効なデザインです。
ただ縫製が結構複雑で、ワークウェアは大体折り伏せか巻き縫い・・なおかつ「切り込み」がネックになってきます・・・
ワークウェアなら気にならないんでしょうが、ちゃんとしたシャツで切り込みって・・・てなってしまうと思うんです。
なので切り込み無し(正確には切り込んでますが切り込みは全く見えません)のものを作ってみました!
前置き長くなりましたが↓パターンです
ポイントは「縫代の幅」です!全ての幅にキッチリ意味がありますので、1mmのズレも無いようお願いします(笑)あと後袖側は表に縫代折ります。「表に縫代出し」は結構切り込みを入れたくない場合には使えるテクニックなのでお試しを
では実際に縫っていきましょう。裁断できたら
まず後袖の縫代を「表側」に折っておきます。
次に短冊布と前袖を合わせて(この時前袖側は「裏」です)L字に地縫いします。ここは7mm幅です
縫えたらL字の角に切り込みを入れて
ぐりんとひっくり返します。→の写真みたいに捨てミシンで5mmくらい縫います。
前袖と後袖を中表に合わせて地縫いします(折り伏せなのでずらした状態です)
↑こんな状態になってると思います。
先程地縫いした所に表からステッチを入れます。この時短冊布は縫わないで下さい。
後袖の下側を三つ折りステッチします。
短冊布をぐるっと縫って完成!
どうでしょう?見た感じは複雑そうに見えると思いますが、縫うと意外に簡単かなと思います 個人的な「いいパターン」の条件は「変に複雑な事はせず、縫うのが楽」という風に考えています。初見は難しそうでも、理解してしまえば簡単が一番だと思うのです。
裏側も綺麗だと思います 返し縫いはご勘弁下さい(笑)
微妙に1mm控えたり細かい事もしているので是非縫って細かさを体験して下さい
ではまた!
縫代の角処理動画 変わり剣ボロ
この時期にしてはまだ寒いですね・・あまり暖かいのは好きではないので、ありがたいですが、あまり寒暖差がありすぎるのも体調を崩すので程々にして欲しいですよね・・
現在も入学者募集中です!
見学をご希望の方は是非お越しください!お待ちしております
↓結構反応が良い動画です
「縫い代の角処理」の動画です!
基本的な事ですが、非常に大事な事です!なんとなーく付けていた方は是非参考に!
プロの方も、「あ」っていう事があるかも知れません!
ではしつこく剣ボロです どんだけやるんだ・・
↑これが生徒さんが持ってきた凄い変わり種・・見たことなかったのでむしろこれがメインです。
↑パターンはこんな感じでした。
まず縫製箇所と切り込み位置に印を付けておきます。
↑そうです剣ボロと思いきや、凄い太い幅のパイピング始末です
これには驚きました!所謂「いってこい始末」です。
縫い方は単純で、コの字に挟むだけです。角は切り込みを入れながら縫います。
↓挟んでステッチを入れた後のここがポイント
なんと、ただ折るだけ!厚みなんて気にしないでやっちゃいます!「雑!」といえばそれまでですが、「折るだけで出来る」というのもすごいと思います。まずこの発想は出ないですね・・「アメリカのワークウェア!」って感じです。
ちなみに最大の「デメリットは剣の先が凄く分厚い」です。けっして綺麗を目指しているものではなく、あくまで「いかに簡単に」を目指した結果の縫い方かと思います。
この仕様を考えた方、ありがとうございます・・・
デメリットは他にもあって
「裏が落ちやすい」です・・実際落としました・・
ただ、上手く縫えてもこの部分だけは隙間が空きっぱなしです。気になる方は気になるところ
というなんとも変わった剣ボロの仕様でした
他にも縫製上で細かいところはありますが、ここまで変わったものを見たのは久しぶりだったので楽しかったです
剣ボロという事で話をしていますが、これは、プルオーバーやポロシャツの「前明き」にも使える仕様かと思います!
たくさんありますが、剣ボロに関してはとりあえずここまでで、、
ではまた!
㊙縫代の厚みを減らすプロテクニック!おしゃれ剣ボロ
4月期の授業が始まりました!
新しい生徒さんも2週目になり少し慣れてきたかなと思います
パターンの授業は特に最初地味ですが、ここを超えると形になり面白さがぐっと増すと思います!丁寧にを心がけましょう!
入学は現在も受付中ですのでご興味ある方はお気軽にお電話下さい
色々動画更新しています!↓
まさかの無料のテキストや、他にもプロの方から初心者の方まで為になる動画が盛りだくさんになってきました!是非チャンネル登録をお願いします!
生地の厚みについて動画を作製してみました ブログのほうでもかなり触れている内容ですが、縫製だけでなくパターンの事にも触れているので是非ご覧ください!
では、前回も剣ボロでしたが、今回も剣ボロで
といっても同じではなく、「ドレスシャツに見られる剣ボロ」です。
パターンを先にお見せしますのでどんな形になるのか予想してみて下さい
レディースのパタンナーの方はあまり見ない仕様かと思います。
下が三巻になっている仕様で剣のカタチがL字にカットされていないやり方ですね。
イタリア等のドレスシャツによく見られる仕様です。
まず裏に切り込み位置を記入して
切り込みます。
多いのは「裏に三巻の縫代を出す」ですが、断ち切りが見える状態は嫌だったので、私は「表に縫代を出す」でやってみました。
出来上がりはカーブさせて最後まで極力縫うようにしましょう。
短冊はこんな感じで折っておきましょう。斜めに折られているので厚みが分散され薄く仕上がるのがポイントです。
裏から土台に地縫いします。
高さが合っていないように見えますが・・
切り込み先はこの位置での高さで合っていれば大丈夫です。
折るとこんな感じになります。
表に返して開くとこんな感じの見え方です。
あとはぐるりと縫って完成です。
裏から見るとこの位置に隙間が空いている状態ですが、この中から糸が出てくることはないかなと思います。
最初にも言いましたが、ドレス系のシャツに多くみられる仕様で、理由は「薄い」からかなと思います。生地が硬いとその部分のシルエットを崩す恐れがあるので、剣ボロの明きはこの仕様が多いのかなと。
3つ巻きの幅が狭く切り込み先がほつれやすいですが、ここも「ほつれても気にしない」で「薄くなる事が優先」と考えた仕様かと思います。
雑とみるか、それでいいじゃないかとみるかは好みかと思いますが・・
個人的にはこの仕様は好みです。ステッチがあまり入らないので吊りシワが出来ないですから仕上がりもスッキリします。
このやり方で尚且つ「剣ボロ裏を控える」という仕様もあります・・いろんなやり方がありますね・・・
次回はヘンテコ剣ボロを紹介したいと思いますのでお楽しみに!
まとめ動画はじめました! 超簡単!1枚剣ボロ
水曜日の授業を残して10月期も終了です!
長いような短いような・・・
申し込みやお問い合わせをされる方は↓の時間になりますので、ご注意下さい!
大阪アトリエ、月曜~金曜日10:00~17:30迄
東京アトリエ、月曜~土曜日12:00~20:00迄
4月期の申し込みはまだ受付中です!お考えの方はお早目にお願い致します!
さて、動画作製も色んな方向性を考えております!
↑動画をまとめてみました!今まで作製していたもの1個1個分けて見るのが結構面倒だったりするので、シリーズとして1まとめに出来るものはこんな感じでまとめてみました!
今後シリーズ化しているものや、関連性の高いものもまとめていこうと思いますので、よろしくお願いします!
さて、なかなかダウンが再開しませんが、そうこうしているうちに暖かくなってきました・・生地がなかなか見つからないんですよね・・・・
という事で合間に気になっていた部分縫いでも挟もうかと思います!
↓1枚の生地でつくる剣ボロ始末です!
見た目は普通にしか見えませんね・・・
ですが、「ものすごく簡単」です!たぶん一番簡単なんじゃないかと思います 剣ボロの裏側が難しいので苦手な方も多いかと思いますが、これはラクチンです!初心者の方は是非試してください!
↓分かりやすく表裏に切り込み位置を記載しました
短冊の布(剣状になったもの)と下持ち出し(四つ折りのパイピング布)に分かれている事が普通ですが、これは違います。
そう続いて1枚になっているのです。
やり方は簡単
袖裏に短冊布をコの字に縫います。
縫った後、Yの字に切り込みを入れて・・
ひっくり返します。すごい簡単・・
あとは↑のように折ります。
↑こんな感じです。コの字の隙間に持ち出しを作るように折ります。
↑短冊側も折り込みます。
簡単!
あとは持ち出しにコバステッチを入れて・・
短冊をぐるっと縫うだけです 簡単!早い!失敗しない!のですごくオススメです!
ただ、
唯一裏側のこのポイントだけ表のぐるりステッチを入れる際、持ち出しも一緒に縫ってしまうかもしれないので、1mmくらい控えておいた方がいいかと思います。
さて、簡単簡単!と言いましたが、デメリットはないのでしょうか?
1つデメリットは「生地の厚みが1箇所に集中する」です。
生地に厚みが出ると生地が引っ張られるため少し気になると思います。生地としての扱いがそこまで難しくないのであれば、通常のやり方のほうがすっきり仕上がると思います。
使いどころは・・「ほつれやすい生地」これに尽きるかなと。シフォンとか・・・(シフォンの剣ボロとか難しい・・・)
ほつれやすい生地の場合は通常裏側を三角に折ったりするのでどうしてもほつれが出たりします。
このやり方であれば切り込みを入れてもほつれる事はありません。
是非お試しあれ!
紳士パンツスラックスパターン動画 ファスナーについて③
今年最後です!
12/28~1/6まではお休みで、問い合わせや見学ができませんのでご注意下さい!
寒さもピークで年末年始らしくなりました。この時期になるともこもこのダウンの出番になりますが、一応ダウンも私は洗うようにしています。アウトドア系だと止水テープというのが縫い目の裏に貼ってあることが多いので、剥離してしまうかもしれないのであまりお勧めしないです 洗うときは洗ったダウンが下に集まらないように平干しにするようにしています。洗う場合はダメになるかもと覚悟の上でお願します
動画は今回「紳士パンツ」です!
これも無料で出してもいいのかという内容(ほとんど無料で出していいのかと思うものばかりですが )メンズのパンツは(トップスもそうですが)特にパターンの引き方が確立されていない分野です。まずその段階で貴重な資料ですし、引き方も全て理にかなっているのでパタンナーの方(もちろん趣味の方も)は必見です!是非見てみて下さい!
では、今年最後はしつこいようですが、「ファスナーポケット」です!
前回のファスナーポケットの改良版で
↑ステッチが0.5cmバージョンでファスナーの位置が縫い目に近いタイプです。
↑最大のデメリットはファスナーの引手がかなり見えてしまいます
あまり良くないかなと思いますが、引手があまり大きくないコンシールファスナーなどであれば良いかもしれません。使いどころは難しいですが、使う際は縫代幅とファスナーの位置をよく確認して上でステッチの幅を決めるようにしましょう!
そして・・プラスで↓このタイプのものもやってみました。
縫製している人からの質問があったのでやってみようと思います。
ファスナーポケットの中でもライダースによく見られる「両玉縁ファスナーポケット」です。
裏地があるタイプに使われるもので、袋縫い等は無しで極力薄く仕上げたい時に有効です。
ほんとはポールチェーンというタイプの引手が付いていますが、今回用意できなかったのでお許しを 最大の特徴は「袋布が向こう布と共通ではなく、控えている」です。
なんだそんな事、と思われるかもしれませんが、パタンナーの方は結構向こう布と袋布を共通でされる事が多いと聞きました。実際は工場さんが調整されているかもしれません。
縫い方を知らないのは良くないと思いますので、やってみようと思います!
では
↑パターンの土台はこんな感じです。ファスナーの位置は分かりやすくするため赤で表記しています。3か4号のテープ幅24mmファスナーを使う事が多いと思います。30mmはあまりないかなと思います。
なので表のステッチがファスナーをちゃんと貫通するように0.7cm×0.7cm幅の両玉縁にしました(0.8cmでもいいと思いますがちょっと狭いかもです)
パターンは袋布が玉縁の下端までで縫代が0.5cmです。口布は上下分けました(×2枚でもいいです)
縫製です。
裁断したら口布を2つ折りにして出来上がりに線を引いておきます(慣れている方は必要ないと思います)
口布を2つ折りの状態で叩きます。
Yの字に土台のみ切り込みを入れて
ひっくり返してアイロンで整えます。
私はこの段階で三角布を押さえています。
出来たらファスナーを裏側にセットします。
ファスナーのムシの中心が完全に口布の中心になるように見ながら口布上側に仮止めします。
下側が開いている状態です。
下側と袋布を0.5cmで地縫いします。
出来たら表から下側にコの字ステッチをいれます。
この時ムシの中心がきっちり合うように見ながら縫うようにします。(口が開かないように)
下側が縫えた状態です。
あとは向こう布を裏にセットして上側にコの字ステッチを入れて
向こう布と袋布に外周ステッチをいれて完成です!
比較的簡単に出来ます!こうする事で、かなり薄く仕上げることが出来ますから、レザーなどの厚みのものには有効かと思います。やり方はほんとに色々あると聞くので自分でやりやすいやり方を探してみて下さい!
口布は中縫い無しでも出来ますし、袋布の地縫いも無しで表からの貫通ステッチで出来ます。
ちなみに縫製の方からの質問では「1.0cm×1.0cmの両玉縁」の場合は2.4cmファスナーで出来るか?でした・・・・出来ないことないかも知れませんが、上下のファスナー端まで0.2cmはちょっと・・・
なんでもデザインとは考えずに「縫うことが出来るか?」を副資材ありきで考えるようにしましょうというお話でした!!
それではよいお年を!!今年も1年ありがとうございました!
年明けにはもう4月期の入学準備が始まります!またいつでも見学に来て下さい!
誰にも聞けない!地直し動画 共生地スウェット
こんにちは
いつのまにかもうすぐ2月でもう今年1ヵ月が過ぎようとしています・・・
あっという間に4月期の入学を考える時期ですね・・・
入学をお考えの方は見学もそうですが、動画を見て頂いて、どんな授業かイメージして頂ければと思います。
今回は「今さら聞けないシリーズ」の「地直し」です。
「地直し」は服作りに必須です。
正確に地直ししておかないと後で崩れてしまって「なぜ間違ったのか?」が分からなくなります。
また、縫製時にも「地の目」を確認しながら縫わないと、衿ぐりなどが伸びてしまったりしても気付かなかったり、服を作る上で基本ですが必要です。
慣れてくるとなんとなく、「縦糸がこう通っているな」とか見えるようになります。
技術職特有の「目」ですね。何十年やってもほんとにこの基礎は今になっても非常に必要だと感じます。
最初はホントに難しいと思います。最初の頃を思い出すと「頭ではわかってるつもりでも手が動かない」というもどかしい感じになったのを覚えています
ハンカチとかでも練習は出来るので、興味のある方は思いっきりハンカチを引っ張ってみてからアイロンをかけてみてください。
地の目が分かると普段のアイロンがけで、買った当初の形に近い状態まで戻す事も出来ます。
是非お試しを
では、前回新生児用のベストを作っていて、「あ、この縫い方してみたい」というのを思い付いたのでやってみる事にしました。あとついでに気に入っていたスウェットを作り直そうと思います。
背中がいつものように跳ねてますね 大体そうなります・・
サイズだけは上に重ねて着る事が出来るので頻繁に着ています。。
ここくらいは修正して作りたいと思います。
ちなみにパターンはこんな感じ↑でした。
超量産のパターンに比べると、比較的前後差をつけて立体で作っています。
まあ私には合わないですが、、、サイズは気に入っているので、、
縫製は家庭用でも縫えるような簡単な縫い方が多いです。
ではやってみたかった仕様です。
ジグザグ縫いの応用です。
テープを4つ折りしないで、端にロックをかけて↑のように折ります。
挟み込んでそのままジグザグステッチです。
単純なようですが、メリットが
「伸びすぎないで戻る」ことです。
普通にTシャツのようにフライスで縫ってしまうとどうしても着ていくうちに生地が薄いので伸びやすいです。
この方法だと端まで生地があるので強度がかなり増します。
デメリットはある程度衿ぐりを大きくしておかないと伸びないので頭が入らないところです。あまり首の詰まったデザインの時は出来ない仕様です。
こんな感じ↓の仕上がりになりました。
少しだけバランスを変えただけであとは同じ仕様です。
袖口と裾も伸び率が少ない仕様で共生地です(共生地でやる場合は戻り率が少ないので倍率は少ない方がいいです)
Tシャツはみ出てしまっていますが 強度的には満足の出来上がりです。
こんな風に家庭用でもちょっと考えて縫うだけでクオリティが上がります。
ただその分その縫い方に合ったパターンを引かないといけません。
ではまた次回子供服に戻ります
オランダトレーニングジャケット③
雨が続きますね
洗濯物を干せないので極力ポリエステル系の乾きやすい素材の服を着ています。
ポリエステル系素材のやっかいなところはアイロンがかけにくいところと、暑いときはものすごく蒸れるところですね。
なので体温調節しやすい前開きの服しか着ることができないです 最近セーター、スウェットもだめですね・・快適さを追求すると開きが欲しい・・
さて新規の方も入られて、パターンの細かさに皆さん驚かれているところです
最初に細かく丁寧にやっておかないといい加減なものが出来てしまいますからね。
凄く綺麗な服は絶対に細やかさが必要です。
皆さん一緒に乗り越えましょう
では、そんな細かい(マニアック)なお話を
トレーニングジャケットの続きです。
表生地はコットンナイロンでやってみることにしました。
コットンが入っているので通気性はよくナイロンで非常に丈夫という生地です。
ちまたにはあまり売られていないので、ネットショップで購入してみました。セール品ですが、かなりいい生地です。
裏はまたカットソーの生地でやってみたく、Tシャツと同じ天竺で、「シルク混」でやってみました。少しシワになりやすいですが、肌触りはすごくいいです かなり伸びます・・
縫製前に色々試してみましたが・・布帛とカットソー生地の切替部分の縫い縮み、ズレは絶対出るなと思い、少し工夫してみることにしました。
ちなみにカットソー同士は伸びなければならないので、ウーリーロックで縫製しています。
カットソー同士はいいんですが、、、
表地と縫い合わせる際にものすごくズレました・・・ 5cmくらい縫っただけで0.5cmはズレましたね・・・
なので表と縫う位置に伸び止めを貼って縫いずれ防止しました。少しだけ伸びるタイプの伸び止めです。工場さんでは、ミシンの設備的に必要ないかもしれません(アタッチメントなどで)
家庭用では縫いずれ防止にはまず伸び止めを貼って、様子を見ると良いかなと思います。
端がカールしてしまうのも防止できて一石二鳥でした
・・で今回一番やってみたかった事です。
袖口の仕様がこんな感じでした↓
謎の当て布です
イタリアのブルゾンで見たことありますが、ほとんど無いですね。
さっそくなぜやるのか検証です。
ゴムを袖口カフスの間に挟んで、裁ち端を合わせてゴムおさえステッチを入れます。
ゴムが短いので引っ張られますね。
それを無理やり伸ばした状態で3本ゴムもカフスも貫通ステッチをいれます。
・・・縫いやすい!
まっすぐに引っ張るだけでいいので縫製はしやすいです。この縫製がしやすいというのが、ゴムを扱う上で非常に大事でステッチの綺麗さに影響します。
まっすぐ縫った裁ち端を突き合わせ(重ねない)にして
2c巾の布でくるみます。
凄くラクで綺麗に袖口を縫う事が出来ました。
1パーツ増えてしまいますが縫製は非常にしやすいのですごくオススメです。ゴムは全部これでいきたいぐらいです。
あとは裏地と一緒にぐるり縫うだけです。
↑完成
これが、「あとでゴムを入れて筒状で縫う」となると袖口が小さいので非常に難しいですし、ステッチ巾が安定しません。
簡単且つ厚みも軽減出来てよく出来た仕様だなあと感心です。
他はさほど難しいところはなかったですが、ドルマンスリーブでよくあるのが鎌底が吊って引っ張られてしまう問題です。今回は裏地がついているので普通に切込ました。
↑切り込んだのでかなり軽減出来ています。
あとは裾のゴムです。ここも袖口と似たような縫い方はできますが、距離も長く縫いにくいという事はないので、「あとでゴムを入れて貫通ステッチをいれる」というやり方にしました。
ゴムは本当に縫製工程(順番)で縫いやすさが極端に変わるので縫う前に「縫いやすい仕様か」を考えると、「簡単=綺麗になりやすい」になります。
袖口の仕様は是非お試しあれ
では次回完成です。どんでん口をちょっと変わった箇所にしてみました。