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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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部分縫い – パタンナーズライフ
>カテゴリー別アーカイブ: 部分縫い
スウェット衿ぐり➁
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先着順で定員を超えると立ち見になります。
参加ご希望の方はお早めにご連絡下さいませ。
パターンはヨークスカートの作製、縫製はブックカバーを作製しています。
丁寧な授業を体験して頂けるので是非お気軽にご参加下さい!入学を考えている全ての方に大変オススメです
予約制で東京校のみ開催です。直接東京校のアトリエにお電話お願い致します。
東京校 tel 03-5473-1519
新型ウィルスの拡大しないか心配ですね・・・
ひとまず対策としては、アルコールでの手の消毒、うがいなどを行なっていますが、警戒が必要そうです。また東京ではマスクの品切れとかあるんでしょうか・・あまり情報に振り回されないように注意したいと思います。
さて、前回の続きです。
やりたかった事が↓これです。
古着のディティールで見た事があってずっとやってみたいなと思っていて、「なぜこの仕様があるのか?」不思議だったものです。
理由は「伸ばして付ける量を減らす事が出来る」からかなと思っています。
もちろんデザインとしての仕様の意味もあるのでしょうが、作ってみて「浮きを引っ張る事が出来る」という使い方が出来るなと思いました。
例えば衿ぐりのカーブをどうしても丸くしたいなどの場合は伸ばす量がどうしても多くしないと落ち着かない(前回画像のように浮いてしまう)のでこのデザインだとよりフィットさせる事が出来ます。
デザイナーの領分?に入るかと思いますが、「なぜこの仕様があるのか?」と考えるのは凄く大事な事だと思います。
ちなみにパターンは↓のような状態です。
所謂ミリタリーのMA-1のようなリブが付いてるイメージですね。
衿先でダーツが取れるので「浮き」を押さえる事が出来るという仕組みです。
生地でどうしても浮いてしまう場合はお試しあれ
次はどうしても丸く仕上げたくて上の仕様のように特殊デザインはちょっと・・・という時の仕様です。
家庭用のミシンでは難しいかなと思っていたのですが、意外にいけそうなので試してみる事にしました
↓こういう仕様です。
身頃の裁ち端まで挟み込むタイプです。パイピングをイメージしてもらえればいいかなと思います。
ただ、伸びる量が少なくなるので「頭が入らない!」なんて事が無いように「少し大きめの衿ぐりにする」が条件になります。
通常既製品は2本針で裏がロックになってるタイプですが、そのミシンが無い場合は・・・
「伸縮縫い」は家庭用なら付いている縫い方かなと思います。
因みに肩線はあと縫いにしました。
メリットは縫製がしやすい事です。見た目はちょっと綺麗ではないですかね・・
アイロンで折り返したら「ジグザグミシン」で縫います。これも家庭用なら付いてる縫い方です。
裏側を落としやすいのと生地の厚みが結構もっていかれるのでリブの幅は生地によって変更した方がいいと思います。ちなみに1回目失敗して5mmくらい厚みで幅が減りました・・・
パターンは↓こちらです
中縫いをする前にアイロンで形を作っておくとより綺麗になります。
身頃の縫代が端まであるので伸びにくいのでオススメです。多少手間はかかりますが、試してみて下さい
ではまた!
スウェット衿ぐり①
体験セミナーご予約受付中です
毎回埋ってしまうほど人気ですので、ご連絡はお早目にお願い致します!
前回の様子はコチラ↓
http://www.leopera.com/md/?m=201908
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東京校 tel 03-5473-1519
さて・・
今年は東京にいると暖かく感じます
毎年このあたりの時期に雪が降ってもの凄く寒かった記憶がありますが、あまり寒くありません。ただ、お店の中が暑過ぎていつも汗をかいてしまうので、最近は「出かけた時脱いでも荷物にならないショート丈の服」「前がすぐに開けられて体温調節しやすい服」を着ています。
着ていくものをそんな風に気を使って見ると少し楽しかったりしますし、そこでちょっとした気遣いがある服を見ると「おお」と面白くなります
「気遣いのある服」はどうやって出来るかと言うと、やっぱり「いかに丁寧に考えてきっちりとした理論に基づいて細かく調整出来たか」かと思います。これはやはり何度も繰り返さないと身に付かないと思っています。
再度作ってみるという事は非常に大事だと思います。何度も同じ様に見える事も繰り返す事で発見する事が沢山ありますし、他の打開策が見つかったりします。
そうですw
また衿ぐりですw
すみません。前回作ったものが凄く気になっていて、もう少し突っ込んでやってみる事にしました。
以前作ったスウェットがこちら↓
前の衿ぐりが微妙に浮いているのが、気になっていました・・・
生地の固さやパターンの伸ばす分量など、いろんな要因がありますがこの時はもう少し伸ばした方が良かったかなと思います。
ただ、条件が異なると全くうまくいかない事があります。それを今回はもうちょっと分かり易い生地で試してみました(次回行うパーカの講習を受ける方にも説明したかったのでw)
①柔らかい生地(伸びて戻り易い)
生地にはある程度の厚みがあり、スウェットの中でも冬用に使用される暖かいタイプのものです。柔らかさが他と違う点です。
➁固い生地(あまり伸びない)
厚みがありどちらかと言うとかなり固い生地です。
伸びはほとんどなく動きにくい布帛に近い生地です。
➂薄く伸びるフライス
どちらかというとちょっと厚めのTシャツに使われるくらいのフライスです。
かなり伸び、戻る力もそこそこあるものです。
④厚く、固さもあり戻り易いフライス
固めのフライスで、目がかなり詰まっています。
厚みも➂よりあり、戻る力が非常に強い生地です。
以上の4種類で比べてみようと思います。
条件は前回と同じパターンでフライスの伸ばす量も同じにしています。
土台の生地①柔らかい生地のフライスを縫う前の状態です。
①柔らかい生地に➂薄いフライスを縫った状態です。
見事にダメですねw
衿が波打っているのが良く分かります。・・・たまに既製品でも「これほんとに?いいの?」っていうので見ますが・・・
①柔らかい生地に④固いフライスを縫った状態です。
ばっちりうまくいきました。特に前回前の衿ぐり側が若干浮いていましたが、それもなくぴったりフィットした状態です。
➁固い生地に④固いフライスを縫った状態です。
➁固い生地に➂薄いフライスを縫ってもうまくいかないのは分かっているので、④固いフライスを縫ってみました。
それでも衿ぐりが浮いて立ってしまっています・・・モックネックみたいな・・・
土台の生地が硬く、④固いフライスが全く動いていないので布帛に縫い付けただけのような状態になっています・・・
もちろん伸ばす量を多くすればある程度はフィットしてくるのでしょうが、縫い難くなるし、限界はあるかと思います。
しかもいろんなミシンを使える既製品ならまだしも、家庭用でとなるとかなり限定されてきます・・・・
じゃあどうしようか・・・と考えたのは次回w
お楽しみに!
部分縫い 控え無し比翼
寒暖差激しいですね・・毎日服装困ります・・電車も暑いし・・・
とりあえず最近は脱ぎやすいものを着て出勤するようにしていて、被り物は最近着ていないですね、、
「着脱がし易い」は大事だなと最近よく感じます。
という事で・・・強引ですが、「ボタンの開け閉めがし易い比翼」です。
なんてことない比翼ですが、普通「見返し(裏)はコの字に控えているもの」が多いです。比翼の仕様って生地が硬かったりするとすごくボタンかけにくいんですよね・・・
最近の服はほとんどコの字ですが、こちらの仕様は控えが無く、表裏の前端が揃っています。
昔(90~80年くらい)のものにはよく見かけます。
メリットは
ボタンを使う時、裏の比翼布がヒラヒラして持ちやすい
です。それだけ?と思うかもしれませんが、ほんとにかけやすくなります。
ボタンかけにくいのって結構ストレスなんですよね・・
では↓パターンです。
右は省略して左だけです。続きの比翼なので、生地は薄く仕上がります。
薄い場合は芯を貼ってもいいかなと思います。裾には前端までキセを入れています。
バーバリーのトレンチコートなどに見られる仕様です。ついでにやってみました。
まず比翼布をアイロンで折り、裏にホールをかけます。最初にホールをかけておいた方がやりやすいです。
次は裾下端を地縫いして、キセを入れてから前端を地縫いします。上端も地縫いして角は切り込みを入れておきましょう。
出来たらひっくり返します。
裾は角の縫代が分散しているので、厚みは軽減できすっきりしています。
比翼布同士に中止めステッチをかけます。「ポイントは端まで縫わない」です。
端まで縫わず生地も端まであるのでボタンをかける時布が持ちやすくなり、「アソビ」になってボタンに引っ掛けやすい。という仕組みです。コの字タイプはかけにくいんですよね・・・
続きです。前端にステッチです。
上下かけて、比翼部分は強引にめくってステッチをかけます。ここが最近無くなった理由かと思います。縫い難い・・
最後にL字に比翼布押さえのステッチです。
メリットは先ほどの「ボタンがかけやすい」
あとはコの字の角の縫い代がないので、「スッキリした前端」になります。これはシルエットに影響しそうですね。
デメリットは「返し縫いが見える」「縫い難い」です。
ほんとにちょっとしたことですが、こういった工夫に気遣いを感じた時、「良く出来てるなあ」と感じます。
着る人の事を考えた良い仕様だと思います
ではまた!
部分縫い モッズコートポケット②
こんにちは
本格的に寒くなってきたので、服装にご注意下さい。(毎回言ってますね 気温10度差は風邪ひきますよね・・・)
早速ツイードのコート着ていますが、結構派手なので目立ちますw
いつの間にか師走なので、大掃除になりすぎないよう今の時期からちょこちょこ掃除をしています。毎年1日でやると大変なので今ぐらいからやっておくと楽になるのでおすすめです
では前回の続きです。
フラップを地縫いして縫い代をカットします。
角は生地が重ならないように、カーブはシワにならないようにカットしました。カジュアルならそこまで気にしなくていいかもしれません。
ひっくり返して端にステッチをかけます。今回は途中で止めています。
ややこしい口布です。見返し端にロックをかけておいて、写真のように縫います。
わざわざこんな縫い方をしているのは、少しでも縫い代の厚みを軽減したいためです。
パターンが鋭角になると縫い代が集まってしまうため、微妙に角を落としていました。パターン的にはややこしいので、ちょっとしたテクニックだと思って貰ったらいいかなと思います。
生地が厚すぎる場合は、切り込みから下は中縫い無しの切りっぱなしでもいいと思います。
ひっくり返します。
写真撮るの忘れてしまったんですが この後口布上端にステッチをかけておきます。
できたらフラップ口布、裏には袋布をセットし、上下縫います。
出来たらYの字に土台布、袋布を一緒に切り込みを入れて一度ひっくり返します。口布端の縫代が飛び出ないように。
表からコの字に口布側にコバステッチをかけ、見返しおさえのステッチもかけます。
一度袋布を出して、向こう布と袋布を地縫いします。
もう一度戻して、外周ステッチをかけます。
今度は表から向こう布貫通でコの字のステッチをフラップ側にかけます。
最後口布端とフラップに止めステッチをかけて・・・
完成です。
口布の角の縫い方が少し変わっているだけですが、生地が薄く仕上がるための工夫は必要です。
メルトンなどの生地の場合はこういった細かい縫製のテクニックでかなりクオリティが変わりますので是非試してみてください。
このブログを見て縫ってもらえたらなと思って、今回写真が多くて長くなってしまいました。以前に作った部分縫いもまとめていこうと思いますので迷ったら参考にして下さい。
ではまた次回!
部分縫い モッズコートポケット①
雨が続きます。
昨日は息が白くなるくらい寒かったですが、月曜は暖かく10℃くらい違うようです
暖かいからといって油断しない様に気を付けます・・・
そういえば現役の学生さんがスカートの説明に非常に感動してくれました 学校では聞いた事ない知識なんかも交えて話したりするので、凄く喜んでくれました。こちらもなんだか嬉しくなります。お互いに楽しく出来るのは大事ですね
ではちょっと部分縫いを。いいのありましたw
所謂モッズコートのポケットです。
ただ、ほんのちょっとだけ仕様変更していました。本家はもう少し縫い難かったと思います。
↑こいつです。口布が長く折り返して使うやつですね。ドットボタンではなくバネホックタイプで開け閉めは本家より非常に楽です。
このあたりの角の処理の仕方が良かったです。縫い代が極端に薄くというわけではないですが、ちょっとだけ工夫されていて、面白い仕様です。
裏側は袋縫いされていて
パンツのバックポケットと同じようにめくっても縫い代が見えない綺麗仕上げです
早速パターンです↓
土台布
口布端がややナナメになっているのがモッズコートのポケット口の特徴ですね。
口布とフラップ
口布が続いていて複雑化していますが、そこまで難しくはありません。さすがに縫わないとちょっと分からないかな?表、裏と表記しているので良く確認してください。フラップ両サイドに口布貫通のステッチが入ります。
袋布・向う布
袋布はスレキです。生地がごつくなければどちらも表地でもいいかなと思います。角を丸くカットしているのは、縫代の厚み軽減とポケットの底にゴミが溜まらないようにかなと思います。
裁断です。
これに+土台布を用意しておいてください。
今回隠しでバネホック付くので、フラップ裏に力芯プラスで貼っておきます。
で、生地が薄いのでプラスでパッキンを余った革で作りました。薄手の生地の場合は入れておいた方が無難です。破けてしまうので。
裏フラップに先に付けておきます。パーツ間違えないでね
では次回縫製手順です。
お楽しみに!