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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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オシャクレ – パタンナーズライフ
>カテゴリー別アーカイブ: オシャクレ
額縁始末 縫代優先?角度優先?
今年最後のブログ更新です。
今年も早かったですね・・年末の新橋は去年よりもかなり人が多い気がします。
コロナを気にしなくなってきたので皆さん呑みに出ているようです。年末はえらい事になりそうですね・・
年末年始は12月26日~1月9日まで休講のため見学や問い合わせが出来ませんのでご注意ください。
年が明けるといよいよ4月入学の準備が始まりますが(早い・・)申し込みをお考えの方は一度見学に来て頂けるとイメージが掴みやすいと思いますので是非ご検討下さい
では年末年始にゆるっと見る事の出来る動画を↓
ダッフルコートを解体してます どんな仕様になっているかはばらしてみるのが一番です(ばらしても分からない事は多いですが、とても勉強になります )
そんなばらしている様子を長めに撮影してみたので、年末年始にゆるっとご覧頂ければと思います!
さあ、今年最後は「額縁始末」についてです
生地が厚い場合角の部分の縫い代が分厚くなり過ぎるので、それを防ぐため斜めに縫うやり方ですね。
本来は左だけが多いですが、左右どちらもやってみました 多く見られるのはベンツや袖口の本切羽と言われる仕様のものです(基本ベンツと同じです)
↓パターンです
裏地付きの方が多いので付けました。
右側持ち出しの表地が2枚になっているタイプです(ここは本来裏地にして薄く仕上げているものが多いです)
裾は30mm控えました。キセは10mmです。
ここで大事な事は「どこを縫うか」を良く理解しておく事です。
持ち出し幅が40mmで縫代10mmで、合計50mmです。
対して裾は控えが30mm、10mmキセ分+縫代10mmで、50mmです。
そうすると、額縁の角度は45°ではなくなります。ここが結構ややこしいところなので、必ず紙を折り畳んで確認するようにしましょう 以外な見落としがあるかもしれません・・
↓別のタイプ(45°を優先して)もやってみました。
45°を優先すると縫代幅や控える量が変わります。
欲しい持ち出し幅や、裾の縫代幅、額縁の角度どうしたいかを決めてからパターンを引くようにしましょう
ちなみに
裾は控えが40mm、10mmキセ分+縫代10mmで、60mmになります
ややこしいですね・・・
ちなみに45°の方が綺麗に縫代を折る事が出来るので収まりが良い気がします。
あとは縫って確認する事をオススメします!かなり角の部分が複雑なので、縫わないと構造を理解するのは難しいかなと思います・・
裁断あと止まり位置、ベンツを縫います。(通常のベンツの縫い方なのでここはサラッと気味に)
裏もキセを入れて縫っておきます。裾も20mmで折っておきます。
裏を持ち出しに縫います。ここも通常の縫い方ですが、裏の裾は先に折っておく事がポイントです。
その後額縁始末します。実はタイミングが大事で
額縁→持ち出し→裾などの手順だと上手く縫う事が出来ません。
実際に手順を変えて縫うと(↑これはうまくいっているやり方です)ここの縫代が・・
最後こんな感じで飛び出してきます。
ベンツ(持ち出し)コの字に裏と縫い合わせて→額縁始末→裾の順番で縫うようにしましょう。
縫い終わってひっくり返すとこんな感じです。裾が最後だと7mm手前くらいまで縫い込む事が出来るので、ほぼ隙間は出来ないです。(ちょっと出来ます、これは私では解決出来ない問題でした 思い付いたらトライしたいと思います)
生地がかなり集まっているので、縫う箇所は要確認です
↑完成です。
「額縁始末」は存在は知っていて「あの斜めに縫うやつね」とイメージはすぐ出来るのですが、「条件が変化した際の額縁の角度と縫代設定」はかなり複雑です。
また、裾の角などが手まつり出来るような場合は良いですが、速度を考えると極力ミシンで全て完結してしまいたいところです。
ベンツの角や見返しの裏地を手まつりしない方法は意外に難しいので(縫ってみるとやり難い事が多いです。)確認をするようにしましょう!
では冬休みに入るので、生徒の皆さんは部分縫いをしてみてください!
あれ?ってなる事が多い仕様です!
では良いお年を
キセ入り箱ポケット
寒くなってまいりました
ただ、気候が安定せずに寒くなったり、厚くなったりで風邪をひきそうです・・
皆さんもお気を付け下さい・・この時期が一番風邪をひきやすいですよね・・・
今年も残すところあと1月ちょっとです
ほんとに驚きですよね・・・この前入学されたばっかりなんですが・・今年の内に教室内をちょっとずつ掃除をして大掃除を中掃除くらいにはしておきたいですね・・・
↓今回はちょっと変わり種の「アイロンかけ」です。
初心者の方というか、服を作製されない方も見て頂けると「着心地がラクになるアイロンがけ」をしていますので、是非皆さんご覧頂ければと思います!
普段のアイロンかけにひと手間で格段に着心地が良くなりますよ
さて今回は「なんとなくこんな仕様があった気がする」シリーズです(笑)
ちょっと見て完璧には覚えていないので、そのあたりは工夫してます
という事で「キセ入りの箱ポケット」です
見た時は驚きました!「ここまでする?」と・・
前回のステッチを表に出したくない系の仕様ですね・・この手の仕様は沢山ありますが、「わざわざ」というものが多いので値段の高い服に多い印象です。
なので、こういった仕様があったりすると他と差別化出来ますね!
こんな感じです!↓
ぱっと見た所ステッチが表の7mm程のステッチしかありません(実際にカンヌキでした)
ぺらっと捲るとステッチが見えています!
そうですね・・わざわざキセを入れて控えておいて表のステッチを隠した仕様(また )になっていました・・・マニアック過ぎる・・
では縫ってみましょう!
パターンはそこまで難しくありません。
口布の両端を15mmにしておいてキセを入れるだけです。
芯を貼って裁断しておきます。
向こう布あて布は先に叩きつけておきます。出来上がりより2mm程控えています。
ここですね!箱ポケットの両サイドを中縫いする際キセを入れておきます。
ひっくり返してキセが入った状態です。
あとは通常の縫い方をしていきます。
袋布(手前)と口布を↑の写真のように縫い(上から袋布・口布・身頃の順にセット)
切り込みを入れて(口布はカットしない)
ひっくり返してアイロンで整えておきます。
その後一度元に戻し、向こう布と袋布の周囲を袋縫いし
ひっくり返して周囲0.7cでstです。
あとは口布をめくって、向こう布貫通のステッチをいれます。
三角の切り込みはこの時折り込んでおいても良いかもしれません(折り込むと少し厚みが出るので今回はやりませんでした)
あとは先ほどのキセを入れた箇所にステッチを入れて・・・
表からカンヌキ(今回は返し縫いだけです)を入れて完成です!
縫製は特に難しくありませんでしたが、敢えて言うとキセを入れたところにステッチを入れる時狙いにくかったですね・・生地がもっと分厚いと難易度が上がりそうです。
ただ出来ないことはありませんでした。
表にステッチが見えない仕様として研究し甲斐があると思いますので、皆さんも口を表裏で接いでみたり是非アレンジして試して下さい!
ちなみにこの縫い代は前説明した「タック入り」のやり方で綺麗に見せることが出来ると思います!
工夫次第でオリジナルの仕様は出来ると思います!
ではまた!
落としミシン比翼(キセ入り)
やっと寒くなりましたね・・
こんなに暑さが続いたのは記憶にないです・・・
半袖でいい11月とか・・アパレルの売り上げが気になりますね・・
さて10月から1月経ちまして皆さん少し慣れてきたようです。早い方は原型作りが終わり、フレアスカートに入ったりしていますが、「線は丁寧に」引きましょう
本校では手引きでパターンを引いてもらっていますが、大事な事は「手が線を覚える」事だと思います。
専門学校を出て、会社に入るとすぐにCADで引いてしまう事が多いようですが、最初1,2年は手引きの方が良いんじゃないかな?と個人的には思っています。
感覚の問題というよりは、「ラインの質」はとても大事で、それは手で引いてしまった方が覚えが早いと思っています。
本校はプロの方も多く通われています。専門学校を出てすぐ会社で働いてみたものの、「有り型」の修正をするだけで基本が全く分からず困っている。という方が多いです。
確かに色んな会社があって、色んな引き方があると思いますが、「原理」というものは存在します。デザインやシルエットなどには正解は無いでしょうが、「そのデザインにしたいならこういう修正をしなければならない」はあると思います。
1つの会社だけでは「色んな引き方」に触れる事も少なく、「原理」を知るタイミングも無いかなと思いますので、悩んでいる方がいれば強く本校をオススメします。
是非見学だけでもいらして下さい。お悩みを解決できると思います
という事で「原理」です↓
またまた無料なの?という内容です!
バスト寸法が小さく、肩幅が大きい(ドロップしている)デザインのものだと悩ましいAHのお話も入っています
学校のセオリーなどでは、「前後SPの2点間の半分の位置からAHの高さを割り出して・・・」というような考え方でパターンを引いている事が多いようですが、この例では、その考え方だと全く狙った袖になりません。
是非一度見て頂きたい内容です。「一定の引き方のルール」だけでは色んなデザインに対応出来ない事が分かるかなと思います
では今回はかなりマニアック路線で・・・
「落としミシンの比翼前立て(キセ入り)」です。
まあマニアック・・・一部のデザイナーにしか喜ばれない仕様です
↑こんな感じの仕様です。
そうですね、表からステッチが全く見えない仕様となっております。
ステッチがないのでドレスっぽいアイテムに良いんじゃないでしょうか。
ポイントは裏側にステッチが2本見えている所と表の落としミシンが隠れている所です。
↑パターンはこんな感じで、断面図も用意しました。
ちょっと見ても分かり難いですね 早速縫っちゃいましょう!
裁断した状態です。一応分かり易いかなと思ってチャコで線を引いています。
あと表地には芯を貼っています(これは本番では貼らない方がいいと思います。今回は裏と視認しやすいよう貼っています。)
身頃は普通に0.5cst三つ折りです。
と、ここで早速問題が・・
↑赤の丸の部分の縫代が折ってみると生地の厚みで5mmになってしまいました・・
急遽赤の丸部分の縫代を15mmに変更して裁断し直しです。
生地が厚い場合は何度も折るので厚みで「持っていかれ」ます。そこは生地と相談して縫代を調整して下さい。
↑実際折ってみた状態です。
折り方はパターンに山と谷と記載していますので参考にして下さい
身頃は裾にステッチをかけておきます。
身頃と中縫いします。この時キセが2mm入っている状態です。10mmで縫いましょう。
ここが1つポイント。比翼布が開くのを抑えるステッチを入れて・・
↑の写真のように見返しの裏側から比翼布表裏を抑えるステッチを入れておきましょう。
このステッチが入らず表からのステッチだけだと比翼布が出てきてしまう可能性があります。
↑反対側から見た状態と表から見た状態です。縫代は開いておくのがポイントです。(あとでこの縫い代で角の縫代を包む事ができます。)
↑今度は下端を地縫いします。写真のように折って、片側の縫代は縫わない状態にしましょう。
ひっくり返して、この時に先程の縫代で包むと綺麗な角が出来上がり、縫代の飛び出しがありません。
↑最後に表から落としミシンを入れ完成です。
この時キセが入っているので隠れて見えなくなるという仕様です
ただ、キセをよけて縫う際に若干横に生地がズレるのでやり難さを感じました。
生地が柔らかく「沈む」生地であれば、キセを入れなくても見えにくいかと思います。
あとは1mmでもいいかもしれません。
裏からみるとこんな感じで下端も綺麗に収まっています。
こんな感じで「使うタイミング」が分からないような仕様ですが、知っておくと、「あ、こんな仕様あったな」となると思いますので、是非「ステッチ表から見せたくないデザイナーっさん」とのお仕事の際はお使い下さい
ではまた次回!!!
パンツ(趣味)
もうすぐ11月です・・あっと言う間に年末ですね・・・半年が早すぎて・・
10月から入られた生徒さんも学校に慣れてきましたが、最初のタイトスカートの細かさに驚かれています
何度もお伝えしていますが、ここが一番大事ですね!線が綺麗になる事はもちろん、その後の精度に大きく関わってきます!ちょっとでも力を抜くとやっぱり線や精度が低くなってしまいますので、まずは集中する事が大事です!皆さん丁寧に頑張りましょう!
さて、またまた無料でいいのか動画のアップです
皆さん悩まれているこのシワですね!
ほとんどの方が難しいと感じるこの修正ですが、無料でいいのか?というくらい分かり易く、そして実践ですぐに使えるテクニックです!パタンナーの方も必見です!
間違った修正をしないよう全パタンナー必見の内容ですので、是非ご覧ください!!
さて・・
前回もかなり内容が濃かったのでこのあたりでちょっと休憩っぽい内容のものを
自分用にパンツを作りました
↑こんな感じです。
かなり大きめのサイズにしてます(私が大きいのもありますが(笑))
フランスのワークパンツで気に入っているものがあったのでそれをベースにかなりアレンジしました(元の形はほぼムシしてしまっています(笑))
シルエットや縫製で気になるところ(前中心の吊りシワや、脇ポケットが少し開いているところ )はありますが、ざっくり履くものとして、また実験も兼ねて作りました。
気持ちスラックスぽさも欲しかったので、股ぐりの作り方はスラックスっぽい引き方にしています(後ろ股ぐりを多めに削る)
縫製は極力簡単で手間がかからないようにしています(巻き縫いや、折り伏せなんかは無しで・・・)
ステッチもちょっと細めで他とは違う雰囲気にしました。このあたりが自分で自由に作る事の醍醐味ですね!
ベルトループも簡単に叩きつけるだけです。拘るのであれば、裏側の縫代が見えないようにする「タコ縫い」に変えてもいいかなと思いましたが、「簡単」を優先しました。
アウトポケットにしたのも簡単を優先したからです
片玉縁でも良かったですが、時間がかかるののと、シルエット的にアウトポケットの方が生地が硬くなって好みだからです。
裾だけは少しデザインを入れました。タブ付きで裾を調整できるようにしました。
↑こんな感じで絞る事が出来ます。自転車に乗る時なんかに重宝すると思います。
後はそんなにきれいじゃないですね
そんな感じで極力早く縫えるようにと思い、こんな感じの仕様にしましたが、ボタンホールだけは気になったので、ハンドで自分で開けました
パンツはボタンホールが少ないので、ハンドで開けてもそんなしんどくないのでオススメです!
10月にボタンホールの講習を受講された方には頑張って欲しいです!
皆さんも簡単に縫えるアイテムがあるとやる気が出ますよ
ではまた次回です!!
良く使う押さえ金動画①
10月~の生徒さんを募集中です!
埋まってきている席もありますので、入学を考えている方はお早目に!
授業見学もお気軽にお越しください!
初心者の方も本当の意味で「パターンが引けるようになる」システムがありますので、見学の際はじっくりお伝えいたします
今回は動画の出来が良かった(笑)のでブログでもお伝えしようと思います!!
その動画がコチラです↑
ちなみに「You Tubeのチャンネルからはみる事が出来ない」ので、コチラのブログから見る事の出来る特別仕様です(笑)
ブログをご覧の方は運がいいと思います(笑)
押さえ金ってどれを選んだらいいか正直学生の時なんかは分からなかったです
気にも留めていませんでした・・
パタンナーとしてミシンを扱うようになって思う「良く使う押さえ金」について語ってみたので是非ご覧頂ければと思います!
特徴は「量産の縫製や、サンプル縫製されている方程細かくなく、趣味の範囲として知っておくと後々役に立ちそう」くらいの内容です
初めてミシンを触る方はちょっと難しいかもですが、ゆくゆくはこういった知識が必要になるかと思いますので、「そういう考え方するんだ~」とふわっとみておくだけでもいいかなと思います
まあ全員見て欲しいです(笑)
では少し動画の内容をお話していきたいと思います!
まず基本の押さえ金でポプリンを縫ってみました。
針は11号で糸はスパンの60番です。
運針は12~14針くらいです。これは押さえ金の違いを見るためあとの生地も全て統一にしています
表からコバステッチを入れるとかなり縫い縮みします。
先に押さえ金による縫い縮みはどんな理由で起きるのか考えてみましょう。
針が生地を貫通すると生地が穴の中に入ってたわみます。
そうすると前後に生地が引っ張られるので縫い縮みが起きると考えられています。
なので、生地が上に引っ張られる際、押さえ金の穴が大きいと(押さえる面積が少ない)縫い縮みは起きるという事です。
もちろんそれ以外にも、「糸が太い、毛羽立っている(スパン糸)」などの要因も重なります。
他にも100番くらいのブロードで試しましたが似たような結果です。
逆に厚手のデニムで試すとほとんど起きませんでした。これは生地が上下に引っ張られても生地が硬いので動かないせいだと思います。(糸と針は本来14号、30番など太いものを使うので縫い縮みすると思います。)
「薄物押さえ」に変えて見ましょう。
横幅もあり、穴の隙間も少ないため↑の画像のように引っ張り上がる量が少ないのだと思います。
ちなみに下の「天板」にも種類があって、穴の小さな「薄物用天板」に変更するとより縫い縮みを抑える事が出来ます。
↑実際ブロードで縫うとかなり軽減できました(画像では分かりにくいですが、実際縫ってみると分かると思います)
今度は良く使う「テフロン押さえ金」について考えてみたいと思います。
これは「上下の布の縫いズレを防止する」ものです。
分かりやすい例として合皮で縫ってみました。
実際これくらいズレました
これは
上の生地が押さえ金と摩擦する事で生地が手前側に移動し、且つ下の生地は送り歯で奥側にズレているため起きる現象です。
これが「テフロン押さえ金」になると押さえと生地の接地面が滑るため「縫いズレ」を防いでくれます。
もしこれ以上ズレを押さえたい場合は押さえの圧力を減らしたり、送り歯を少し下げたり(これは職業用では出来るものと出来ないものがあります)します。
先程はかなりの縫いズレがおきていましたが、これくらい抑えられます。
さて今度は厚手の生地(デニム)と薄手(キュプラ)で縫ってみましょう。
基本押さえ金で縫うと上の生地(薄手)が縫いズレ+縫い縮みでシワがよってしまいます。
じゃあ今度はテフロン押さえ金で縫ってみます。
「縫いズレ」よりも「縫い縮み」が多く発生しているためズレてしまっています。
では↓薄物押さえです。
薄物押さえだと縫い縮みは防止出来ました。この現象を考えると
「上の生地(キュプラ)は滑りやすい生地」です。「縫いズレ」は起き難く、「縫い縮み」を防ぐ方が良かった。と考えられます。
ちなみに薄い生地(キュプラ)を下にして縫うと、送り歯による縫い縮みがおきます。
これを利用して下側をいせるというテクニックもあります。
次に「段付き押さえ金」です。
↑こういう生地に厚みがある場合ドライバーの下に隙間があるような現象がかなり起きます。
問題という事もないのですが、押さえ金で押さえている量(面積)が少ないので生地がズレやすくなります。コバステッチも入れ難くなりますね。
そんな時に使うのが「段付き押さえ」です。
これはその名の通り片側が上がって、もう片側が下がっているので、段差があるような箇所の縫製に向いています。
コバステッチはかなり正確にかける事が出来ます。
コバステッチばかりかけるような時はこの押さえ金を使うと良いと思います。
最後にイレギュラーですが、私はベルト等の「落としミシン」はこの段付き押さえ金で代用する事があります。
少しだけ生地が横にズレる事が防げます。
本当は落としミシン専用の押さえ金もあったりするのでそちらの方がいいと思いますが、
「全ての押さえ金を揃える」事は現実的ではないのと「押さえを変える時間」を考えるとそこそこ使うこういった押さえ金だけでいいのかなと思います。
あるに越した事はないですけどね
では第2弾も準備しておりますので、お楽しみに!!
飾り前立て②
いよいよ今週末日曜日10月期の生徒さん募集開始です!!
いよいよ服の価格が上がってきて着たいものを着る事が出来なくなる時代にある前に、是非「つくる」を視野に入れてみてはいかがでしょうか?
ただつくるだけではなく、洋服の色んな事が「見える」事もオススメの理由です!
洋服が好きな方は是非一緒につくってみましょう!
10月期生徒さんの受付は・・
東京 9月3日~随時*当日は17:00まで受け付け
大阪 9月3日~随時*当日は12:00まで受け付け です!!
無料体験セミナーはまだ若干数残り席がありますので、是非お電話でご予約下さい!!
9月3日(日) 1回目10:00~12:00/2回目13:00~15:00
東京校のみの開催ですのでご注意下さい!
東京校TEL 03-5473-1519
是非お越し下さい
さてそんなパターンの面白さをお伝えするのがコチラ↓
またまた「無料でいいの?」という内容です
コチラの内容も普段の授業もそうですが、「見える人には見えている景色」があると思っています。細かい事のように思えますが、ここが違うと「美しさ」に繋がると信じております。
個人的には「洋服の歴史」を学んでいるような感覚で凄く面白いと思っています(オタク気質ですね・・ )
こういった内容のお話が授業では沢山出ます!
是非パタンナーの方も、初心者の方も一度見学にいらして下さいね!!
あと、登録、いいねもお願いします
ではマニアックなお話の続きです
↓「続き飾り前立て」です
?となる方も沢山いらっしゃるかもですが、、縫っていきましょう!!
上になる方は一応芯を貼っています。硬い素材だと必要ないかなと思います。
そうですね、ただ中表に合わせて地縫いするだけです
あとはロックをかけて、前中心を縫って、表からステッチをかけるだけ!
なんて簡単なんでしょう・・・
初めて見た時は感動しました(大げさ)
ポイントはロックがかけやすいカーブの縫代にするくらいですかね。
さあ今度は最後の「飾り前立て、縫代袋縫い、前中心キセ」バージョンです
長!と思いますが、↓早速縫ってみましょう!
?なパターンかなと思います・・
先程の縫い方と同じスタートですが、袋縫いをしますので、「外表で地縫い」を気を付けて下さい!
そうですね、端が袋縫いになっているので、メンズに好まれる仕様ですね
そんな事?と思われるかもしれませんが、メンズはそういった「違い」を出している事が多いです
そして、前中心は「キセ」を入れて縫います!
まあマニアックです・・・おそらくより「前立てっぽさ」を求めた結果かな?と思います。
遠目だと実際に開くのかな?と思ってしまいますね
あとはステッチを入れて完成です!
どうでしたでしょうか?かなりマニアックな内容になってしまいましたが、こういった細かい所にパタンナーのクセや、仕事っぷりが現れると思っています。
ただ、難しくすることで縫製する方が大変になったりするので、金額とデザインとのバランスが必要になるかと思いますが・・
他にも変わった「飾り前立て」はあります。
今回前中心でキセは5mmでしたが、結構控えて20mmというものも見たことがあります。
いやあ色んな仕様があるものですね。。。
是非お持ちの服を見て確認してみて下さい!これは!というものが見つかるかもしれませんよ
飾り前立て①
暑くて出たくないですねえ・・・
日傘はまだ抵抗がありましたので、麦わら帽子的なものを買って対策してみましたが、効果は薄く、日陰を探しながら出勤しております(笑)
みなさんも熱中症には十分に気を付けて下さい!
引き続き9月3日(日曜日)から10月期の生徒さん募集スタートです!!
http://www.leopera.com/news/20230720/1217
埋まりやすい曜日もありますので、10月から入学を考えている方はお早目に手続きをお願い致します!!気になる方は見学にお越し下さい!
と同時に東京校のみ
9月3日(日曜日)10時~12時まで 13時~15時までで無料体験セミナーを実施します!!
東京校 TEL03-5473-1519
東京校のみの開催となりますのでご注意下さい !
↓かなり皆さんに見て頂きたい動画UPしております!
代表が生徒さんのアンケートにお答えしていく動画になっているのですが、
・これから通う事を考えている方
・既に通われている方
・パタンナー、縫製されている技術職の方
は必見の内容になっていますので是非ご覧ください!!
さてマニアックなお話をまたさせて頂きたいと思います
スウェットパンツなどに見られる「飾り前立て」です(正式名称かはちょっと分からないですが・・)
前開きの無い、ファスナーが無いタイプの仕様ですね。
「なぜあるか」は定かではないですが、あるとちょっと固さが出てシルエットが変わる気がしてます
その仕様で「これは手が込んでいるなあ」と思う仕様を見つけましたので、お付き合い頂ければと思います!!
ではよくあるタイプで簡単なものから↓
まあほんとに「飾り」という感じですね。ただ開きが無く「見返し」のパーツがあるだけです。
早速縫っていきましょう。前見返しには芯を貼っています。
左パンツに見返しを叩き付けるだけですね。(見返し端にはロックをかけた方がいいかと思います。)
先に叩きつけて、そのまま右パンツと中表に合わせて地縫いするだけ。
非常に簡単なやり方ですね。
裏側はロックをかける事がほとんどですが、縫代がちょっとペラペラめくれて気にはなります。
何も考えないとこんな感じの仕様かなと思います
さて続いて↓の仕様です
パターンは完全に同じです。
3枚一緒に縫います。
見返しに先には叩きません。
↑そうですね「見返しと左パンツで右パンツを挟む」という仕様です。
そのあと見返しの飾りステッチを入れます。
これだと裏側の縫代がペラペラめくれる事が無いですし、見栄えは良いですね。
色々市場調査しましたが、この仕様が多い見られ、主流のやり方と言えそうです。
これくらいが「普通」のやり方かなあ・・と思うのですが、ちょっと変わった
「袋縫い」「キセ」という凝った仕様を見つけましたので次回お伝えしたいと思います!!
片玉縁ポケット(袋布タック)②
暑くて外に出る事が出来ないですね・・・この前スーパーに買い出しに行くだけで軽い熱中症になりました・・・皆さん気を付けて下さい
最近日傘を視野に入れています・・
そんな暑い中ですが、ちょっと涼しくなるかも?な時期
9月3日(日曜日)から10月期の生徒さん募集スタートです!!
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埋まりやすい曜日もありますので、10月から入学を考えている方はお早目に手続きをお願い致します!!気になる方は見学にお越し下さい!(8/8火~8/18金まではお盆休みを頂きますので、ご注意下さい!)
と同時に東京校のみ
9月3日(日曜日)10時~12時まで 13時~15時までで無料体験セミナーを実施します!!
東京校 TEL03-5473-1519
東京校のみの開催となりますのでご注意下さい !
↓こんな動画作成してみました
紙で形を見てみる動画です!実際にシーチングで組み立ては絶対に必要ですが、紙で一回どんな形になるか試してみるのもアリだと思います!紙の方が形がはっきりしますので、見やすくなる事もしばしばあります!大きいサイズではなく小さいサイズだと気軽に試せ」ますよ!!
ゆるーく見るタイプの動画(笑)ですので皆さん暑いこの時期にあまり考えないで見て下さい(笑)
さて・・マニアックなお話の続きです(笑)
前回は↓ここまでお伝えしました
両サイドの中縫いが出来たところです。かなり正確に縫わないと結構ズレてくるのでこの段階で慎重に縫うようにして下さい
出来たら↑アイロンでプレスしてこんな状態です。
角は切り込みを入れています。裏から見るとこんな状態↑口布の裁ち端が見えていますね これは汚い・・と思ったのでしょう・・こうしてしまえば綺麗じゃない?↓
そうです。謎タックは「口布の裁ち端隠しの為」でした
袋布で口布端を被せて・・
中縫いします・・とっても簡単!!
考えられるメリットは
①口布が2枚重ねて一緒に縫うのでズレにくく縫いやすい
②縫うのが楽で失敗が少ない
③メリット?か難しいところですが、この部分が硬くなる(この部分が硬くなるので多少口は開き難く感じます(かなり微妙ですが)パンツのバックポケットとかいいかもしれないです。
デメリットとしては・・
①伝わり難い・・パターンの説明を相手側(縫製する方)に伝わるか不安ですね。部分縫いとかと一緒にお願いしないと難しそう・・
②メリットの③と同じですが硬くなることです。通常薄く仕上げる方向性が多いので、より薄い仕様にしたい場合には向かないかもです。
上記以外にもたくさんありそうですが、個人的には非常に縫いやすく綺麗に仕上がりやすいんじゃないかと思いました
では続きです↓
向こう布と袋布の外周を袋縫いします。(ポケット口から袋布を引っ張り出して外表で地縫いあとステッチです。)
あとは切り込んだ土台の縫代を折り込んで、袋布側からステッチをいれます。
両サイドも縫って口がズレないようにします。
完成です
地縫いだけで強度的に不安な場合は周囲にコバステッチを入れたり、アレンジしてもいいと思います(カジュアルタイプならそっちかな?)
↑最大の特徴ですね
このおかげで硬く仕上がっているので、開き難く感じます。(向こう布側は柔らかく感じます)
厚みがある生地(レザーとか)でも袋布はスレキを使う事が多いのでそこまで厚くならずに済むかなと思います。
ほかにも沢山片玉縁ポケットの縫い方はありますが、選択肢の1つに入れてもいいんじゃないでしょうか?
是非試してみて下さい!!
ではまた!
片玉縁ポケット(袋布タック)①
暑いですねー
熱中症に気を付けて過ごしましょう・・外で暑くて頭が痛くなったりしたらすぐ外出は避けるべきですね、、この前ちょっと危険でした・・ほんとに怖いです
暑くなってきたところで、来期(10月入学)の申し込み日決まりました!
↓
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9月3日(日曜日)から募集スタートです!!
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詳しい内容は↓の動画でどんなことをするかご確認下さい!
こちらも席が埋まりやすいので、お早目にお電話でのご予約お願い致します!!
東京校 TEL03-5473-1519
東京校のみの開催となりますのでご注意下さい
さて、お盆前に軽いものを・・・と思いましたが結構マニアックなチョイスになりました(笑)
「片玉縁ポケット(袋布で口布の縫代をタック状に挟む)」・・・というディティールです・・・マニアックすぎる?
趣味で、ハイブランドや面白いディティールの服を安く買って調べているのですが (ほんとに趣味です(笑))ちょっと変わった縫い方のものを紹介したいと思います!
↑まあ見た目普通に見えますよね・・見落としてしまいがちですが、箱ポケットではなく「片玉縁」です。
↑これ
最初見た時は???ってなりました。なんの意味が・・・
ちょっと縫ってみないと分からないですね ←楽しいです
では早速準備していきましょう!!
↑のパターンを裁断、印付けした状態です。
ポイントは口布が2つ折りの単純な形である事と、袋布(手前)に謎のタックがあることです(正確には地縫いします)
このままでは?だと思いますので、進んでいきましょう!
土台には芯を貼り、口布にも芯を貼っておきます。
向こう布には、あて布を叩いておきます(あとで袋縫いする事を考えて、周り2mmくらいカットしています)
土台布には袋布をセットしておきます。
出来上がり1,2mm手前で仮ステッチ(袋布を押さえる)をいれます。
これは無くても出来ますが、やりやすさを考えて入れておきました。
口布は2つ折りにしておき、↑のように地縫いします。口は縫代1cでカットしておきます。
角に切り込みを入れて・・
回転して上下を地縫いします。ものによってはここを地縫いしないで外周コバステッチを入れるものも多いですが、おそらく「綺麗さ」を優先して地縫いは絶対入れたいという意思を感じます(妄想)
ここで正確に出来ていないとかなりズレるので慎重にした方がいいかなと思います。
・・・とここまでで一度区切りたいと思います
謎タックはなぜ入っているのか、次回お伝えしようと思います!!
ではまた!
特殊袋縫い②
雨が降りながらも暑いという嫌な季節です・・
そしてもう7月に入ったので、もっと熱くなるというツライ季節に突入です・・・どちらにしても夏は昔から苦手です・・・
体調も崩しやすい季節(冷房で・・)だと思うので皆さんも気を付けて下さい
言ってる私は鼻の調子が悪いですが・・・
さて気を取り直して
またファスナーの説明ですが・・(しつこいです )色んな縫い方や仕様があるんだなと感心する内容ですので皆さん是非隙間時間にご覧ください!!
しかし、前回のアイロンがけ動画そこそこ伸びましたね・・また何かやろうかな・・・ ちょっと企画しておきます!!
では前回の「特殊袋縫いの続き」です。
↑こんな感じの縫い方でした!
個人的な感想ではおそらく「滑脱防止」では?と考えています。
滑脱とは、縫い目に力が加わった時、その部分の生地の糸が滑るように動いて縫い目が開いたり、縫い代が抜けたりすることを指します。
麻の生地など打ち込みが甘い生地などで良く起きる現象です。
なので、良くやる手法としては伸び止めテープを貼ったりするんですが、それは非常に手間です。
なので「ステッチを1本増やして生地の密度を上げる」という選択をしたんじゃないかな?と予想しました・・
わざわざ入れるんですからそれなりに理由はあるはずなので、そう考えると腑に落ちました。ちなみに他のアイテムではこの縫い方はされていなかったので、「滑脱防止」が有力かなと思います。
そして、それだけでは面白くないので、「ほかにもアレンジ出来ないかな?」と思い縫代幅を変えたりアレンジしてみました
↑こんな感じで幅を変えて見ました!見た目割っているみたいで綺麗ですね
あとは実際の甘目の生地で試してみました!
↑普通の袋縫いです
↑さっきの縫代幅左右均等になるようにしたアレンジ版です!
アレンジ版のメリットは
「見た目綺麗」
「左右縫代の生地枚数が同じで分量も同じ」なので捻じれも少なそうです!
最後は実際に引っ張ってみて確認してみましたが、正直短い距離では分かりにくかったですね
そしてもっと甘い生地の方が分かりやすかったかなと思います・・
それでも感覚的には(見た目)普通の袋縫いよりたしかに滑脱はしにくい感じがしました!(感覚ですいません
かなり縫製もし易く見た目もいい仕様なので是非皆さん試してみてください!!