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2011 年 11月 28 日 – パタンナーズライフ

ボータイ襟についての考察

どうも K です。

 

さて、今回は前回予告した通りに

 

ボーブラウスの襟(カラー)についての考察結果報告です。

 

ボーカラー:bow collar とは?

 

 ( bow)の意味が蝶結びのこと、衣服を留め合わすために最も古くから使われ、その歴史は古代エジプトから。

その形状になった衿(collar)のこと。

 

 

  まず、土台となる身頃の襟ぐり部分を用意

 

 

条件:前立ての位置はリボンを結ぶことを考慮して下げる。

 

    付け止まりも同じ理由でCFから距離をとったほうが良い。

 

    前のくりの形状は詰めすぎると首に当たって苦しいのでやや首から離れ気味。

 

 

 

 

今回は4パターンのトワルを組んでみて実験

 

使用素材:中肉シーチング(のりつき)

 

 

①台衿を作図して、ボー部分は直線(衿幅3cm)

 

 

 

 

 

 メリット:●首に上手く沿う。

 

         ●結んで無くてもある程度形が保たれるので、タイのようにもできる。

 

              (注:接着芯を貼る条件)

 

デメリット:●要尺がかかる。”わ”でとれないので表衿と裏襟の2Pが必要

 

      ●縫い代もつき厚みが出るので使う素材を選ぶ

 

 

 

 

(考察)以上のことから、かっちりしたイメージでローンなどといった生地が望ましい。

接着芯を貼ることが可能なのが利点ですかね、あまり高い襟は向かないと思います。

 

個人的に思うのは、低い襟の場合襟ぐり形状もすこし詰めてあげて、衿つけ止まりもCFに近づけないと、バランスがおかしく貧相に感じる。

 

 

 

②バイヤスの直線でとる。(衿幅5cm)

 

 

 

 

メリット:●①に比べ要尺がかからない。”わ”でとれる。

 

     ●ある程度首に沿ってくれる。

 

     ●ドレープが出しやすく、高い衿でもOK、

 

デメリット:●生地によっては結ぶ部分で伸びてくるかも。

 

(考察)今回の実験で最も扱いやすいパターンのとりかた。やわらかいイメージを作ることがき、市場で流行ってるクラシックで女性らしいラインを表現するのに、適していると思われる。だが、落ち感の強い布だとやわらかすぎて伸びてくることが懸念されます。

 

③直線の形状でCBで縦地の目を通す。(衿幅7cm)

 

 

 

 

メリット:●最も要尺がかからない。

 

     ●リボンの形がはっきりでる。

 

デメリット:●首にあまり沿ってくれない。

 

      ●かたい(ちょっと結びにくい)

 

(考察)横にたて地の目を通したときほどではありませんがかたいですね。②で伸びてきてしまう生地にはいいのではないでしょうか?

 

④直線の形状で横にたて地の目を通す。(衿幅5cm)

 

 

 

 

 

メリット・デメリットは③とほぼ同じ。

 

(考察)③よりかたい、蝶結びするとリボンが立ってくるくらい。絶対のびてほしくないならコレですかね。

 

 

 

☆まとめ☆

 

作りたいデザインや素材によって仕様を変更すると良いと思います。

 

最近の傾向として、柔らかく落ち感の強い生地が多く、デザインもクラシックなものが多いです。

 

さて、以上が今回のレポートになります。

ブラウスは暫く流行りそうなので、これを機会に作ってみてはいかがでしょう?

私も生徒さんから作ってみて欲しいと要請があったので、時間を見て製作予定です。

完成したらまたupしようかと思います。

ではまた。

 

 

 

 

 

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