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2012 年 4月 – パタンナーズライフ
2012 年 4月 – パタンナーズライフ
リフォーム こだわりのある服作り ⑤
こんにちわ ピヨです
もうすぐGWですね~
(私は特に用事無いですけど…
でもこの機会にリメイクやトレンド講習、パターン検定1級の勉強をしていこうと思います!)
さてさて、おしゃくれさんに引き続き今回もリメイク作品を紹介します。
まずデザイン画はこちら
(以前にもお見せしましたが…)
春夏なんで軽めにショートパンツです
ポイントはウエストリボンがそのままベルトになっているところ。
そのために、パンツの明き位置も前中心ではなくて、左脇に持ってきました。
使用した生地はこちら
シャンブレーにプリントが施されています。
大分劣化しているので、実際はもっとはきりとした白のプリントだったと思います。
と、言うのもこの生地も勿論古着
もとはこんなワンピースでした。
この古着はタグがキレイに残っていたので、ブランド名をネットで調べてみました。
ブランドの詳細は分かりませんでしたが、古いモノだと1950年代のモノが古着を扱うサイトで販売されていました。
予想ですが、1950年~1980年代頃のアメリカにあったブランドで、現在はもう無くなっている様です。
今回使用したワンピースは品質表示のタグから、おそらく1980年代のモノだと思われます。
同ブランドのモノです
60年代 70年代
(おそらく)50年代のタグ
TONI TODD(トニ トッド)
婦人服のみで、シンプルで清楚な感じのものから、インパクトのある総柄のもの等色々あった様です。
今回のワンピースは肩に簡単な補正がされていました。(簡単過ぎますが 笑)
そんな所からも、どんな女性がこのワンピースを着ていたんだろぅ??等、想像が膨らみますよね
ではでは長くなりそうなので、このワンピースがどう生まれ変わったかは、また次回お伝えしたいと思います
リフォーム こだわりのある服作り ④
リフォーム前回からの続きです!
前回引いたパターンの工業パターンです。
パターン枚数は少ないので比較的楽でした。
縫製後の形状を想像しながら引きます。
衿ぐり見返しは出来るだけ衿ぐりが伸びないように、地の目を横に、芯も比較的硬めのものを使用します。
後は、実際に縫製しながら、改善点があれば修正していきます。
型入れです。
柄が入っているので、どの部分を使うかはセンスしだい。
特にポケットは目立つので、デザイナーのお気に入りの「つぼ」の絵柄を使いました。
裁断では特に注意することはありませんでしたね(まあシーチングですからねえ)
では縫製です!
糸はポリエステルスパン糸、針は11号で縫います。
まずはポケットから。
ポケット口に三つ折りステッチをかけます。
糸の調子が変わるので、必ず表からステッチをかけます。
カーブ位置は折りにくいので捨てミシンをかけておいて出来上がりに折ります。中のタックの入り方が均一だとカーブが綺麗に決まります!
結構イイ感じに折れました。。。
ワンポイントとしてはポケット口の端の縫い代が出てくることが多いので、薄手の生地の場合は少しだけ折りこみます。
上からタタきます。
次はひとまず衿見返しの肩を地縫いです。
ロックもかけておきます。
身頃の肩を地縫いです。
あとは衿ぐりをぐるり縫います。
ポイントは少しイセながら縫うこと。
けっして引っ張ってはダメ!!
ビロビロに伸びた衿ぐりはかっこ悪いですからね・・・
縫えた!!と思ったら、デザイナーからひと言。
「もうちょっと衿ぐり広くして欲しい」
・・・やりましょう。
サイドネックで少しだけ広く縫いました。
後は、縫い代がゴロつくのでカットして・・・
衿ぐり出来上がり!浮いていないのでわりとイイ感じになりました。
最後は袖と裾を縫って完成です。
さあ着せて確認です。
いかがでしょうか?
結構イイ感じになりました。
洗いをかけるとまたクタっとした感じになるので雰囲気が変わるかなと思います。
まったく違うものに生まれ変わりました。感動です・・・。
では次回は、ワンピースです!お楽しみに!
変わった仕様の衿
春らしい日が続きますね、日差しが優しいです…。さて本日の更新内容は…
先日電車の中である女性が来ていたトップスの衿が変わった仕様になっており、
それが気になってしばらく見ていたら、
ふとその方と目が合って、なんとなく気まずくなる…ということがありました…。
(仕方ないですよね!職業病のようなものです…)
それから気になってしょうがないので、一度考えて作って見ることにしました!
形はこんな感じです。
このパイピングが途中から無くなってるのはどういう仕組みで、どうやって縫っているのか…?
まず構造を理解するために紙で何個かサンプル作ってみます。
うーん、お互いの裁ち端の継ぎ目が不自然でなく、縫い代も出ない様に…と考えながら折り、なんとなく形は分かってきました。結果…
と、言う形になるわけですね、パイピングの端をタック山にぶつかるようにして
あとはタック山の縫い代でくるんで裁ち端をかくす仕様です。やってみると単純な構造でした。
では実際の形で部分的にパターンにおこしてみましょう。適当に襟ぐりの土台をつくって…
適当にタックをつくり展開、実際はバストダーツを一部展開してそれをタックにしたりするといいのかもしれません。
では実際にトワルで作ってみましょう、パイピング布はもちろんバイヤスで
こうやってくるまれる訳ですね。自然です。
縫ってみました、(ちょっと雑ですみません)こんな感じで作られてるようです。
実際に着ておられた襟はもっとタックが取られていたと思います。
トップスだけでなく、スカートにも使えそうな仕様でした。