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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2012 年 11月 – パタンナーズライフ
2012 年 11月 – パタンナーズライフ
メンズカジュアルシャツ(長袖)②
さっそくですが、シャツが完成しました!
前
前回より少しだけポケットの位置を上げて、身幅も若干出しました。
ウールと麻の生地なので、少し縫い難かったのですが、シワ感がなんともいえない雰囲気のものが出来ました。
後ろはこんな感じです。袖と身頃には運動しやすいよう、十分なゆとりを持たせました。
(タックもなしの状態です。)
襟は前回と同じように、ボタンダウンの仕様です。カジュアルなものですので、極力、柔らかく仕上げました。(衿芯は柔らかめのものを表、裏共に貼っています。芯を貼ると、形状が安定するので縫製がしやすくなります。今回は特に、ぼろぼろと生地端がこぼれてくるようなものだったので、表、裏貼りました。)
横はこんな感じです。
後ろで出すぎていたドレープも少し減らしています。
ボタンダウンの裏はメルトン生地を使用しました。
ボタンは古着屋でバラ売りしていたものを使用しています。
ヴィンテージとまではいきませんが、光沢が抑えられて、削れていい雰囲気の11.5mmボタンです。
ヨーク裏も綿100%のヘリンボーンで作っています。綾織りですので、比較的なじみが良く、着やすなったかなと思います。
脇はワーク仕様の三角ガジェット挟み込みです。
最近のものは、飾り、強度の意味合いが強いですが、完全にマチの役割になるよう、三角生地を挟み込みました。
これでようやく、作ってすぐ着用できます。
生徒の方は私が着ていたら、実物を見てみて下さい!
では!
あ、あとPコート着ていますよー 自分で作ったものを着ると良し悪しが良く分かるので、皆さんもぜひ!!
K:リフォーム続き②
こんにちはKです。
秋も深まり落葉の季節、皆様如何お過ごしでしょうか…?
今回は前回の続きのリフォームをやっていきます。
(…が、その前に。そのリフォームの様子を撮りだめしていたメモリが吹っ飛んでしまい、作業途中の様子があまりのせられないことを先にお詫びしておきます。再度組み立て直してとってたりします。)
今回の作業テーマは”生地量を考えながら型出し”です。
前回あげたデザイン画を元にシルエットを作っていこうかと思います。
なるべく解かなくて良いところは解かないです。
下スカートはスカートの形で使っていこうかと思いますので脇などはそのままにしておきます。
主にトップのシルエットを変更することになると思いますので、その型出しを行います。
こんな感じですね。
バストダーツをBLより下にとりたかったのですが、縫い代が足りなかったのでここになりました。
生地が思ったより少ないのでどうやってとろうか考えさせられます。
あとはこのヨーク、実はビーズが全て手縫いでつけられています。
なので下手に裁断すると…バラバラになってしまうので、どうしたものかと迷いました。
↑こんな感じに…(;´Д`)
できるだけ、再度ビーズをつけ直したり、そういった手間はは増やしたくないので、なんとかこの形のまま止められないかと考えた結果、後ろから芯を貼り付けられないかと考えました。
でも、ビーズが止まってるままアイロンかけると潰れますし…どうすべきか…。
そこで私は、要はビーズが当たっても大丈夫なようにすればいいと思い、下にクッション材のようなものを敷くことにしました。
最初はテンピュール的なものがいいかと思いましたが、ポリウレタンなので溶けたりしたら大変ですので、アイロン台を作るクッション材(柔らかめ)を敷き、試してみますと…
うまくいきました。
ではこれで裁断できそうです。
スカートはほぼこの形のままいきますので、小さな穴など補修するのみにしておきます。
では裁断と縫製は後日で!
メンズカジュアルシャツ(長袖)①
一気に寒くなりましたねー!
どのタイミングで衣替えしたらいいか分からず、クローゼットがパンパンな時期です。
油断して薄着をすると風邪を引いちゃうので、皆さんも気をつけましょう!!
なのでこの前半袖を作りましたが、早速長袖を作っています!!早く着たい一心です・・・
今回使う生地はウール リネンの記生地です。
シャリ感があり、カジュアルなモノに向く生地ですね!
リネン(麻)が入っているので、強度は申し分ないのですが、肌触りがちょっと・・・
ということで、直接肌に触れる部分はコットンにして、不快感を軽減しようと思います。古着なんかでよく見る仕様ですね。
コットンの生地は前回Pコートの裏地で活躍したものを使います。ヘリンボーンの生地なのでカジュアルで粗野な印象の生地によく合います。
早速裁断です。微妙な修正はかけています。(生地がぼろぼろとこぼれてくるので、脇では1mmほど縫い代を足す。などしています。)
先に仕上がりに近い状態の写真をお見せしますが・・・
ヨーク裏、台衿裏、カフス裏、右前立裏をコットンの別布を使用しています。
結構縫製中にシームパッカリングを起こしやすい(縫製時に縮む)ので、注意しながら縫うたびにアイロンをかけています。(距離が長い箇所は2から3㎜程度縮むことはよくあるので、縫うたびにパターンを置いて確認します)
前立ては顔になる部分ですから、特に注意して・・・
ポケットは前回と同じ四角にしました。(もちろんペン差しありです)
後、今回試してみたことが、
衿先の簡単な返し方
を実験してみました。
返りにくい衿先に地縫い後ミシン縫いをして、その糸足を表に引っ張り出すという方法です。
少しだけ縫って、糸足を残し・・・
縫い代を多めにカットして縫い針なので糸足を表に返すと・・・
こんな感じです。何より良かったのは2、3分で衿先を返すことができたのが、効率良くて良かったです。ただ、こぼれやすい生地は引っ張り出しすぎると中の生地が出てきてしまうので、力加減に注意!!
打ち込んである(織りの密度の高い)ものだと非常に簡単に返るし、あまり弄り回さないから汚れもつかず綺麗に仕上がります。
皆さんも試して見て下さいね!!
では、次回サクっと身頃、袖、衿と付けてしまって、着ちゃいましょう!!