TOP » 2016 年 6月 14 日 – パタンナーズライフ

2016 年 6月 14 日 – パタンナーズライフ

お気に入りTシャツ修正③

以前作製したTシャツを

天竺(代表的なTシャツの生地)→鹿の子(ポロシャツの代表的な生地)

で同じパターンで作製し、失敗してみました。

下の写真はふざけてないですよ ;-)

 

衿ぐりがつまった(ぐるりで身頃衿ぐりが45cくらい)のもので作製したらこうなりました。

さすがにこうなることは分かっていましたが、失敗したらどうなるかなと思いまして。


頭が入らない以外には・・・

この衿ぐりは共生地で(鹿の子)でやってみました。

わかりやすい「駄目さ加減」です :lol:

しわしわですね・・・縦横の伸び率が天竺に比べて低すぎる鹿の子で作ってしまうと布帛のような現象が起きます。

 

アイロンでキレイにしても戻りますからこれはパターンと生地がマッチしていないということになります。

 

この組み合わせ

衿ぐり寸法45c(身頃のえりぐり)

共生地(鹿の子)という組み合わせはちょっと実現できません。


ポロシャツは前に明きがあるのでもっと大きな衿ぐりになるから着用できますね。

鹿の子でニットと言っても、もう少し衿ぐりを大きくしないと着ることが出来ません。

では単純に衿ぐりを1c平行に大きくしました。

 

 

うん・・・着用はできますが・・・

 

立ってます :-|

これは生地が戻っていないですね・・・。

 

生地が伸びないので、フライス×天竺でうまくいっていた衿ぐりの寸法に対して87%で作りました。が、縫うのも大変です(伸びないので、むしろ衿ぐりをいせ込むように縫ってしまいました)。

 

これはフライス×天竺の時には見られないことですし、実際に縫わなければ、マッチしているか分かりません。

次回は衿ぐりの生地をフライスに変更してやってみようと思います。

 

ちなみに袖はコイツ。袖口がはねにくいのがちょっと気に入ってます。

 

 

あと珍しい縫製の古着を

 

下着ですね。

 

かなり深い衿ぐりです。古着は結構前下がり強いものが多いですね。

衿ぐりのカーブが浅いので縫製的にはラクだったろうと思います。

 

 

端をロック(よくみるとチェーンになっているのですが)なのかどうなのか判断できない変わった縫い方で伸びを防いでいます。

 

 

 

 

袖口の編みは3段階になってます。もう伸びきってしまっていますが、製品ができたての時は腕に程よくフィットしていたと思います。

現代ではあまり見られませんでしたが、拘ったブランドではこの編み方を再現しているところもあります。(マニアック・・・)

 

袖下は無いので所謂丸胴です。

 

裾は前にやった天地始末ですね。けっこう雑です ;-)

 

前立て裏は雑な仕様です。布帛の生地で伸びを防いでいます。

 

前立て下はタックになっています。

これはミスで噛んでいるのではなく、前立て縫製上切り込みを入れるのでそこが破けないようタックにしたという意図的な仕様だと思います。

さすがに丸胴(個人ではなかなか手に入らない)ですし、この服を作りませんが、昔の服は手の込んでいるものが多いので、珍しいのが手に入ったらまた。

作れそうだったらやってみようと思います!

 

では!

 

 

 

カテゴリー: オシャクレ | コメントをどうぞ