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2016 年 8月 31 日 – パタンナーズライフ

ドレスシャツ研究①

こんにちは。

台風が変な動きをしていたのでかなり心配でしたが、ひと段落といったところでしょうか・・・

初めてみましたね、戻ってくるの・・・ 8-O

 

 

さて、10月期の申し込みが始まりましたが、今回も嬉しい事に残りの座席数がとても少ない状態です!

申し込みをお考えの方はお電話下さい!お待ちしております ;-)

 

 

今回から、ちょっと大作を・・・ :-) マニアックになりますが、お付き合い下さいませ・・・ :-|

 

こんなシャツを買いました :-)

 

ドレスシャツです。古着で以前から狙っていたのですが、今回ようやく購入できました。

手縫いとミシンメイドです :-o こいつをベースに調整して作ってみようかと

値段にするとウン万円になるようですが、古着なのでそこはお安く。

正直スーツを着用する時は少しダメージが多いので、着用できないかなあと思います・・・ :cry:

 

 

さっそく見てみましょう。

 

生地は200番手双糸くらいの非常に薄い生地です。非常に細かいピッチで縫われているため、ちょっと生地が破けそうで怖いです。

 

私は肌触りや柔らかさを求めるなら、薄い生地がいいでしょうが、洗濯がちょっと怖すぎます・・・

実際手洗いでかなり気を使いながら洗いましたが、洗濯機でガシガシ洗おうものなら一発で破けると思います。

 

手縫いの箇所は実際ほどけていましたしね・・・ :-|

毎日手洗い・・・ものぐさな私には向いていないなあと思いました・・・

 

が、ここぞという一張羅をつくっておいて勝負どころで着ること何かこう気分が上がりますね :-)

そんな一着にしてみたいと思います。

 

 

 

前中心のボタンは白蝶貝4mm厚。厚いので割れにくいですが、ミシンのホールだとかけづらくてしょうがないです。しかし、ホールが全て手縫い :roll: 柔らかさが全然違うので、すごくかけやすいです。

4mm厚のボタンを使う時はホールも手縫いでセットで考えた方が良さそうです。

 

 

前端裏は続きの見返しでした。芯も何も貼っていない状態で胸から下が手縫いで止めてあります。

胸から上も縫うと、硬すぎてシルエットを崩すせいかな?

 

 

見返しがヨークに挟まっています。

これも衿ぐり回りをやや固めに仕上げたかったのかなと。

ヨークが手まつりで閉じているので、手縫いならではの仕様です。

ミシンだと難易度高すぎます・・・

 

 

裾前端は謎のステッチ・・・これはちよっと理由が分かりませんでした・・・めくれないように固く、重たくしたかったのかな?

 

 

 

衿が非常に変り種です。

芯が見えています :roll:

途中から表地がのっている状態で、芯は非常に固くパリっとした生地です。地の目は縦に通っていました。

後ろは柔らかく折り返して、前はパリっとしたかったのでしょうか。

 

 

 

カラーステイ入りで身頃の柔らかさに比べるとかなりカチカチです。

 

 

 

衿ぐりのみ手まつりで、台襟端あたりまで手縫いで縫われています。

台襟先は微妙な調整になるのでそのまま手まつりのほうがやりやすかったのかもしれません。

 

 

袖付けは身頃縫製後の後付。(袖を筒にしてからでジャケットと同じ縫い方)

地縫いは運針粗めで少し柔らかくして、縫い代は手まつりですね。

表にステッチのシワがほぼない状態に仕上げられます。

 

 

袖山はこれでもかというくらいイセが入っていました・・・ほぼジャケットです・・・ 8-O

 

 

 

袖口にブランド名の刺繍・・・これも手縫いですね・・・

横にはブリッジ閂・・・手縫いです。

 

 

剣ボロの下持ち出しは続きの三つ折りですね。徐々に細くなっています。

 

 

脇は三角ガゼット。もちろん手まつりですが、表裏を微妙にずらして厚みを軽減しています。

 

総評としてはミシンでこれを全て仕上げると、シワだらけになると思います。

手縫いの方が柔らかく縫うことが出来るので、シワは軽減できます。

所々はミシンで・・・どうしても気になる所は手縫いをしているといった感じでバランスをとっていますね。

 

では次回からシルエットや実際にパターンをおこして少しずつ修正していく様をのっけていこうと思います :lol: 手縫いだから時間かかりますが、お付き合いくださいませ・・・

 

 

 

 

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