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2016 年 10月 14 日 – パタンナーズライフ

ドレスシャツ研究②

こんにちは :-)

 

新学期も始まり、新しい生徒さんが続々来られています。

皆さんパターンの細かさに驚かれていますが、最初が肝心。

2、3か月もするととても綺麗な線が引けるようになっています。


ものづくりを始めると、ものを見る目も変わるので私はそれが一番面白いなと思います。

皆さん楽しみましょう!

 

 

では前回のシャツの続きです。

着用してみて・・

 

 

まあ、しわが多いですね・・・裾の下のほうは異常に出てしまっています。

見てみると、手縫いの糸のテンションが強すぎるようでした。

 

これでもアイロンをかけましたが、古着ということを差し引いてもちょっと多いです。

薄い生地で気持ちはいいのですが、しわになりやすすぎるのでいかがなものかと思います・・・。

 

パターン的には肩の傾斜や肩先の位置はばっちりでしたが、袖丈やや長いです。

 

 

 

横です。いつみても姿勢が悪い・・・ただいつも着る既製品よりは全然ましですね。

襟も後ろに引っ張られていませんし、後ろの裾もあまりはねてはいません。前のフレアはちよっと足りないです・・・ :cry:

 

袖の振りや袖幅はとても好みです。

特に袖幅が細いので上のほうがすっきりしています。

パターンは袖山が非常に高いので、袖幅細く出来ていますね。

もうちょっと専門的な話をすると、「袖と身頃を筒にしてからアームホールをぐるっと縫う」おかげで袖山を高く出来ています。ジャケットと同じ縫い方です。

これは既製品ではあまり見られず、「袖下一気縫い」が通常仕様です。

この袖山の高さだと「袖下一気縫い」の方が難しくなります。これは縫製の時にご説明を

お持ちのシャツを確認してみてください。

 

 

 

後ろはちょっとはねていますが、まだまし・・くらいでしょうか。肩甲骨あたりのハリも気になります。

 

 

 

袖を上げてみるとやはりかなり細いです。

でも限界に挑戦したいので実験的にもちょっと上げてみようかと・・・ :roll:

 

 

 

袖山には「ギャザー」になる一歩手前くらい大量にイセが入っています。

そのおかげで腕にあまり当たった感じがしません。袖に厚みがとられているおかげですね。ジャケット並みに入っているんじゃないかな?

 

折り伏せ縫いのおかげで鎌底あたりが付け根に食い込んできます。食い込むので腕は非常に上げやすいです。

わざわざ太い折り伏せにしているのはそのせいかな?と思います。とても縫いにくいし、しわになりやすいのですが、手縫いのおかげでしわが緩和されています。

 

 

 

衿回りはさすがに苦しいです。ちょっとだけゆとりを加えようと思います。

あと日本人の私の首の長さには合っていないです・・・

衿腰も少し低くしようかな。

 

 

 

首に当たって羽衿に少しだけ窪んだしわが出ています。衿腰を低くして衿の形も変えるので、ここは様子見でしょうか。

 

 

 

背中はかなり動きますが、生地の柔らかさのおかげかと思いますし、ずっと着用していると破ける心配が・・・ここも出してみます。

 

 

 

ここがとてもフィットしていて着心地が良いです。

着心地は結構「服が自分の体のどこに乗っている」

と意識しないとなかなかわかりにくいものですが、この服は「肩回り全体に乗っている」のでストレスがほぼありません

今回ここが一番知りたい箇所ですね。

 

 

 

ついでに・・ホールは手縫いなので、めちゃくちゃ柔らかくすっごいかけやすいです。手縫いがんばるか・・・ :roll:

 

次回パターンです!お楽しみに!

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