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2017 年 6月 – パタンナーズライフ

2017年パターンメーキング検定2級①

 

みなさま、こんにちは。O岩です。


筆記試験も無事終わり、あとは結果を待つのみですね(^^)

では、早速ですが、PM検定2級の実技試験の1型目になります。

 

今回は2型とも3面体です!

ある程度の数字と形を頭に入れておいたら、当日はそこまで焦る事もないでしょう!

 

まずはデザイン画から↓

 

 

 

 

去年の3面体とほとんど変わらないシンプルな形の物です。

ボタンは2つ釦になり、衿がピークド・ラペルになります。

 

衿の形、前端のカット、着丈からの第一釦の位置の設定などシンプルに見えてバランスをとるのが難しかったです。

 

 

 

寸法はコチラ↓

 

着丈   58cm

肩幅   38cm

バスト  94cm

裾まわり 99.1cm

袖丈   58cm

袖幅   33.2cm

袖口   24cm

袖山   15.8cm

 

以上になります。

ボディはドレスフォームの10missです。

 

 

今回もわかりやすく説明を入れた動画をあげてみましたので、こちらもご覧ください↓

 

 

 

 

パターンになります↓

 

 

今回は後ろの切り替えダーツで4.4cm、前の切り替えダーツで1.4cm、前ダーツ部分は1cmで設定しています。


後ろの肩でイセは7mm程とっています。


前のバストダーツは襟ぐりで0.8~1.0cm程開いて、AH作成時は、3°程残してたたみました。

 

パネルラインは前後バランスを考えてどの辺りに設定するか頭に入れておくとスムーズに作図できると思います。

 

 

 

前身頃です↓

 

 

先にもお伝えしましたが、丈からの全体のバランスを見て釦位置を設定するのが案外難しかったです。

 

さらに釦位置からのポケット位置の設定や前端のカットもデザイン画をよく見て決めるようにしましょう。

前端のカットもどの辺りがカーブの一番高い位置になっているかなど気を付けて引いてください。

 

釦は21mm。

衿腰は25mm、衿幅は45mmで設定してます。

 

 

 

 

袖です↓

 

イセは全体で33mmいれてます。

袖山は15.8cmで設定していますが、トワルを組んでみて微調整してみてください!

 

袖口の釦は18mm設定にしてます。

 

 

 

 

 

 

完成パターンです↓

 

 

CF・CBと各パーツの名称・地の目・見返し位置・ダーツの倒し方向・イセマークなどの記号は忘れずにお願いします!

 

 

 

 

 

 

工業用パターンです↓

 

 

 

 

 

 

 

完成トワルです↓

 

 

毎年よく聞くのは釦の付け忘れです!

周りに早い人がいても焦らず、落ち着いて作図・トワル組みしてください(^◇^)

通し練習で時間を計算しペース配分して挑むといいと思います!

 

 

ご清聴、ありがとうございました。

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2017年パターンメーキング検定3級①

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

もう初夏の様子を漂わせています、今日この頃です。

 

パターン検定を受けられる皆さん、筆記試験お疲れ様でした!

筆記が終わって早速ではありますが、きたる9月の実技試験にあわせてさっそくパンフレットの内容を練習していきましょう。

今回は3級の型の一つ目をとりあげていきます。

こちらの形です。

 

使用するボディは今回は キプリス9AR を使用します。

以下はサイズです。

着丈=62.5cm

肩幅=39cm

バスト=98cm

裾周り=118.4cm

袖丈=16cm

袖幅=34.9cm

袖口=33.2cm

袖山=12.7cm

 

コンマ小数点以下は繰り上げ、繰り下げ等をして、自分の引きやすい寸法に微調整しても良いと思います。

バスト寸設定はだいたいこんなものですが、ボディが10MISSなどになる場合は少々小さくしても良いと思います。(-2cmほど)

 

 

今回はよりわかりやすく説明を入れた動画をあげてみましたので、こちらも是非ご覧ください!!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

では作図の手順と注意点です。

原型の作り方は授業でやっている方法と同じです。

 

※クリックで画像が大きくなります。

 

後ろ身頃の特徴

まず着丈を設定し、ヨーク線(BNPから10cmほど下がった所)を入れてその上に肩のダーツを5°ほど入れておきます。

後ろ中心には4cmほど離れた場所までギャザーを入れます。

ギャザー倍率は1.45倍ほど入れ、その1/2の寸法分は裾にもプラスしておきましょう。

その際の分割線は2、3本ほどで良いと思います。

脇線はAラインなので、脇は気持ち多めの3.6cm裾で入れて、バスト下はやや削るとより絵型に近づくと思います。(削りの操作は時間があったらやるといいです。)

 

前身頃の特徴

脇は後ろと同じラインにします。そしてバストダーツの一部を裾に2.5cmほど展開します。9ARは腰骨が張っていますし、今回は後ろもギャザー展開しているためこのくらいのフレアは必要かと思います。

あとのバストダーツは3°ほど残し、バスト下のデザイン線に展開しましょう。(デザイン線は脇線上で上から3㎝ほど下がった所にむかった斜線です。)

バストポイントも1cmほど控えておくといいです。

衿ぐりはデザイン画のように深く削り、CFから4cmほど離れた所を衿付け止まりにしておきます。

あとは前立て、前下がりをつけておいてください。

 

衿の特徴

フラットカラーの要領で衿の大きさ5cm、衿腰は1cmくらいの大きさで作図してください。衿先はデザイン画のような形にしてください。

 

袖の特徴

袖はタマゴを描く時間が無いので、先ほどの袖山の丈で引いてください。

 

 

今回は45°~40°の設定で1.6cmのイセを入れています。

袖下を削った後は、袖ぐりの下のつながりを修正するのを忘れないようにしましょう。

 

トワル組みは時間との勝負ですが、しっかりアイロンをかけて美しいトワルを組んでください。ボタンやステッチを忘れないようにしましょう!

 

では、完成パターンも載せておきます。

試験では縫い代の記入までは求められないとは思いますが、しっかり問題を隅々まで確認して指示の漏れがないか確認しておきましょうね。

 

以上を踏まえてしっかり練習してください。

 

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ダッフルコートの襟ぐり仕様ー③

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

とうとう本州も梅雨入り致しましたねー

紫陽花のきれいに咲く時期なのですが、カラカラに暑い日が続いたので近所の紫陽花はシナシナになってました…。雨が降るのは大変ですが、降らなさすぎるのも考え物ですねぇ…

 

さてさて、今回はダッフルの仕上げまで完成させましょう。

前回でメインのフード部分が終了したので今回は身頃の完成と袖です。

身頃(2面体)の前と後ろを繋げます。

身頃の縫い代は全てパイピング片倒しの後ステッチをかけてます。

 

チンストラップも作っておきます。

これはフード部分のアゴに当たる箇所を止めるための物です。

 

そして2枚袖を縫い合わせ、つくっておいた袖ベルトを配置します。

このとき、ボタンを付ける裏の部分は布の強化のために芯地を貼っておきます。

 

 

ボタンをつけて袖を縫い、裏地をつけておきます。

 

 

袖を付けて、縫い代はパイピングで処理しておきます。

 

それから、前立てのステッチとトグルボタン付け

チンフラップのボタンをつけます。

 

あとは裾をステッチで止めたりして、完成です。

着用するとこんな感じです。

今回私は前端にガッツリステッチを入れましたが、トグルボタンの紐のみ押さえのステッチをかけるタイプもあります。

個人的には、ステッチがない方が上品な雰囲気があります、ですが見返しを安定して押さえるには、しっかりステッチを入れたほうがいいかなぁとは思います。

(押さえる位置が少ないと見返しがカパカパしますし、

ポイントで止めるためステッチが入ってるものより引っ張った時の負荷がかかりやすい)

そこはどういうイメージで作るかだとは思います。

 

あとは、トグルをひっかける紐も、今回はレザーをチョイスしてますけど、ルーツである軍服本来の形は麻の紐です。ただ今回はその素材ですとカジュアルによりすぎるので革ひもにしました。

トグルの素材も木製や角をお薦めしたいのですが価格が高めです。

ですが、市場にあふれてるテカテカしたプラスチックのトグルよりは重厚感がでるので、本物志向の方は天然素材をチョイスしてもらえればと思います!

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ダッフルコートの襟ぐり周りの仕様ー②

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

だんだん初夏に近づいてきましたが、同時に蒸し暑さも感じるようになりました。

シーチングの変化も激しい日々です。

 

さてさて、前回の続きのコートの縫製ですね。

 

まずは本体のポケットからです。

フラップと本体、どちらも裏地をつけますが、フラップの方はおしゃれぶってタータンチェックにしてみます。

出来上がったらそれぞれを身頃にたたきます。

身頃を繋げて、裁ち端は裏地でパイピング始末をして片倒しの後ステッチで止めます。

これで土台はできたので、関連するヨーク部分、フード、見返しをそれぞれ用意します。

ヨークは出来上がりに周りを折って、しつけで止めておきます。

フードは縫い合わせ、身頃と同様の裁ち端の始末をし、見返しをつけて完成させます。

見返しも裁ち端をパイピングしておきます。

 

さて、これでパーツは揃ったのですが、どのようにして縫い代を見せないように縫うか考えました。

市場で見たものは、フードの付け根部分は完全に中縫いされており、それがどのように見返しに響くのか?手順は?と考え、何度か紙でシュミレーションしてみます。

うーん、見返しがある部分は身頃に縫い代を倒して、その他の部分はヨークと身頃でフードを挟むという状態なんですよね…

 

とても分かりにくいので、図解にします。

まず、図のような配置でフードを見返しと身頃で挟んでピンなどで仮止めします。

 

それから前端をぬいます。

ヨークをたたく予定の箇所の手前まで地縫いします。

 

その縫い止まりの位置で、すべての縫い代に切り込みを入れます。

 

前端の縫い代の処理をして、ひっくり返します。

ここで、前立て部分の形状は完成なのでアイロンでしっかりと整え、縫ってない縫い代は全て重ねた状態に立てて(引っ張り出して)おきます。

 

その引っ張り出した縫い代を、ヨークと身頃の内側に収まるようにヨーク布で図のようにはさみ、身頃側に倒して地縫いします。

 

縫えたら、縫い代を後でかけるステッチ内に収まるように小さく、かつゴロゴロしないように微妙に段差をつけて、周りを縫います。

 

あとは前立てからの続きでステッチをかけて、フード周りは完成です!

さて、とりあえず目的は達したわけですが、あとは出来上がりまでの縫製の様子、

また前端のステッチの種類と考察を次回載せようかなと思いますので、次回宜しくお願い致します。

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