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2017 年 10月 – パタンナーズライフ

ムームー作って②

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

どんどん気温が下がって寒くなっていきますね。こんなに寒いのに次々に台風がやってくる環境に違和感を感じます。(笑)

 

前回のブログの内容で、ゴムの部分の説明の図解のところで

”4~5コールゴム”と書いてあったのがどういうものか?という質問をうけたのでココでも解答しておきます。

 

4コールゴムとは、”ゴム糸を4本繋げてできた平ゴム”のことで、数字=大きさではないです。

ゴムの太さにより、その幅はかわりますので、気を付けてください。

↑上の画像のゴムは10コールということになります。

勘違いしやすいですよね、メーカーによって太さが違う理由はこれです。

(なんだか最近ゴムの話ばかりしていますね(笑))

 

では、続きです。

 

裁断からですね。

本体の衿ぐり、袖ぐり、ポケットの所に伸び止めテープを貼るのを忘れないようにしましょう。特にくりは見返しにも必要なら貼りますが、今回は衿はフレアを止めるにステッチを入れるのと、袖ぐりは裏コバを入れる予定なので、大丈夫かなと思います。

 

衿ぐりも、今回は肩線を縫ってからテープを貼ります。

下のスカートパーツもポケットを付けて筒に縫います。

トップスもスカートも、それぞれ筒にして縫い代はロックをかけます。

見返しもくっつけて、それぞれ完成させておきましょう。

 

上下をくっつけます、大きめにつけた縫い代の中にゴムを入れながらステッチで止めていきます。(ステッチをかけている時は、手で伸ばしながらかけています。)

 

 

衿ぐりに付けるフレアーを作ります。

筒にして両端はどちらも三つ折り端ミシンで仕上げます。

衿ぐりに縫い付けます、今回は直線縫いでしたが、ジグザグ縫いで止めた方が良かったかなーと後になって思いました。その方がギャザーが動いてキレイだったかも…

最後に裾にもフレアをつけます。

裾フレアの裾側は、重みが欲しいので普通の三つ折りにしました。

完成です!

衿のフレアは後ろを気持ち長くしています。

 

後日、本人に渡すと非常に喜んでいたので、とりあえず物としては成功かなと思います。

 

 

 

 

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ミリタリーレインコート②

こんにちは :lol:

お久しぶりです!

大阪に出張講習、動画の編集、新規の生徒さんでほぼ満席状態で忙しい日々を送っております。ありがとうございます :lol:

また近々面白い事をお伝えできると思いますのでお楽しみにです!

 

しかし、今回は10月にしては生徒さんも多く、消費する事に飽きた大人が遊びにきているのかなと :-P

モノをつくることは楽しいですからね。一生かけても発見だらけです。新しい生徒さんも含めて皆さんで遊びましょう(しっかり教えますよ :lol:  )

 

 

では間があきましたが、レインコートの続きからです。

パターンを引いてみましたので、皆さんご参考に。

ミリタリーの特殊なパターンなので結構貴重じゃないかと勝手に思っております。

 

パターンの中の記号はぐちゃぐちゃになりそうだったので、消していますが、参考までに。

このコートが↓

身頃です。

下端完全に直線でした。ミリタリーならではですが、直線と限定されるとパターンって一気に自由度が下がるので難しいんですよね、、、

 

!袖!

後でお見せしますが、後中心もわです。かなり特殊ですが、アウトドア製品に多い袖です。実際他の某アウトドア製品も調べてみましたが、ほとんど同じパターンでした。

 

 

 

コートならではの襟の開き具合です。衿ぐり付け側のラインがシャツ衿とか、ジージャンに近いなあと思います。

 

全部重ねて、肩線(と思われるところ)でカットした状態↓

 

肩線があいまいなので、はっきりと断定できませんが、後ろの袖の振りが異常にキツイ感じですね。運動量に一役かっています。単純なのですが、このバランス難しいんですよねえ、、、

 

工業用がこちら

身頃、前見返し、簡易比翼、後ろ切り替え(内側)脇マチです。

衿先の中に芯替わりの生地が入っていたのが、印象的です。

ミリタリーなのに衿先のシルエット気にするんだ ;-) というのが、なんともフランスらしいというか、、、

 

衿は一応展開していますが、様子をみて増やすかもしれないです。が、ナイロンなので、あまり多く展開するとしわしわになるので、本当にすこしだけかと思います。

裏は綾なので接いでますが、平織りなら必要ないかなあと思います。

 

 

袖が、、、前身頃とつながって、尚且つ肩線、後ろ中心無しです。

用尺確認したら、4mは超えそうです :-|

いいナイロン結構高いんですよね、、、

 

あと一応ポケットも、、

 

 

ここからは縫製です。

 

生地と糸選び、針選びなど考えてやらないと、難易度がグンと上がってしまうので、慎重にいきたいと思います。押さえ金も買おうかなあ、、、

 

では次回お楽しみに!

 

 

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ムームー作って①

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

いやぁ、10月に入ってめっきり秋らしくなってきましたね。

これから街の紅葉が楽しみです。

 

そんな中、ふいに身内から「ムームーを作って」という依頼があり、しかもかなり期日が差し迫っているとのことでした。

 

ムームーは見たことはあるけど作ったことはないなあ…そもそも概念が良く分からないなということで、まずどんなものなのかを調べました。

 

ムームーとは?

ハワイ諸島の女性が着用する,ウエストのゆったりした華やかなプリント模様のワンピース。ムームーは現地語で〈たち切る〉の意で,その形状からきたものとされる。アメリカ本土で用いられていたガウン風のワンピースが,ハワイにもたらされ,ムームーと呼ばれるようになった。涼しく開放的な衣服で,アロハシャツとならんでハワイの代表的な衣装となった。袖やスカートの形などに流行がみられる。日本でも1960年代初め,夏の家庭着やレジャー着としてとり入れられ,サックドレス風のくつろいだ着心地のよさが好まれている。

 

とのこと、”断ち切る”の意味のほかに”短く切る”とかもあるみたいです。

素材は木綿と書かれているところが多いですが、アロハと同じ流れなら正しくはシルクなんじゃないかなと思います。(古布を使うはずですし…)

ただ高価格なので、安くてなじみのある綿が最近は多いということなのではないでしょうかと予想してます。

 

ではササっと作成していきましょう。

希望のデザイン画です。

(・へ・;;)うーむ・・・・

まあ大体わかりました。袖がないので期日内にはできそうですね。

適当に立体で胸のギャザーのところをみながら、どんな仕様にするか考えます。

それで、まず土台となるAラインワンピースを作図します。

 

着丈は着用して地面から3-5センチ浮くくらいですが、ウエストをゴムで絞る形にしたいので、その分持ってかれる寸法も計算に入れた長さにしないとなーと、考えながら作図です。

 

ウエスト周りゴムの仕様はこんな感じの仕様にしようかとおもいます。

 

生地は今回はシルクよりのサラっとした落ち感のある生地を使う予定です。

先ほど記述したとおり、源流はシルクをつかったのではないかとおもうので…。

これは神田にあるアロハ系の専門店で購入しました。

アロハ生地はすごーく高いです!綿プリントでも良い柄は¥3000/mくらいが平均かとおもいます。今回私は¥1500/mくらいのです)

 

ちなみにアロハの生地の柄は決まりごとがあり、ハワイアン柄(パンノキ、プルメリア、ハイビスカスやサーフ、フラにかかわる事柄など)に関わるもので構成される柄でないといけないです。私の↑柄はパンノキかな?

 

今回の生地は柄がハッキリしすぎているので、裏側を使おうかと思います。

 

←表  裏→

 

そしてトワル組みです。

ササっと組んだAラインワンピースの上に立体でフレアーギャザーを作り、バランスを見ます。(急いで組んだので雑ですみません、形の雰囲気だけ見たかったので)

→ 

丈とフレアの位置が気に入らないので修正、、

 

こんな感じかなーと、完成パターンを作ります。

今回は全体的にゆったりした形で襟ぐりも広いので、あきなしです。

(ひと手間省けました!)

ポケットもつくりました。(なにかと便利かと思い…)

ではこれで裁断していきましょう!

 

 

 

 

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