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2019 年 12月 27 日 – パタンナーズライフ

2019年 12月 中国広州 企業セミナー

 

みなさま、こんにちは。

 

本日はLE・OPERAの松村代表中国企業セミナーのレポートをご紹介します!

 

 

場所は中国の広州。

緯度的には沖縄くらいで気温が高く、真冬なのにTシャツの参加者もいたそうです。笑

 

 

今回、研修する企業は2006年創業のカジュアル衣料では中国NO.1の会社で世界規模でショップ展開をしている「UR」という会社です。

 

メンズ・レディース両方合わせて4日間のセミナー開催でした。

 

 

使用するボディはヨーロッパの体型を研究して独自に開発された物だったそうで1体30~40万円もするそうです。

ボディには会社ロゴと1台ごとにシリアルナンバーもついていたみたいです(+_+)

かっこいいですね!!!

 

 

レディースボディの特徴は厚みがあり胸も大きくバストポイントが低めに設定されており、ヒップのサイズは大きく大臀部の厚みも大きくつくられていたみたいです。

 

メンズボディも胸の厚みが大きく大胸筋が大きく設定されていて、ヒップサイズは標準ですが幅が狭く後ろの大臀部の厚みが大きく作られ、その分幅が狭く見えています。

 

メンズ・レディス両ボディに共通して凸凹が大きくよりリアルな体型になっていたそうです!

 

 

 

 

セミナー1日目。

ボディのテープ貼りとストレート原型作製。

 

 

参加者はパタンナー35名、デザイナー5名。

 

まずはボディに基準となるバスト・ウエスト・ヒップの水平ラインを決めます。

その後はLE・OPERAの普段の授業と同じくラインを参考にしてストレートの身頃原型作製です。

 

ボディの胸の厚みが大きくバストのダーツがかなりあったみたいです。

なので、日本のボディで作ったジャケットを着せると胸の所で余ります。

O岩もそうですが余ってる箇所を見るとダーツを取りたくなってしまいます(^^)/

 

 

日本の紳士服の作図は昔のままのボディに合わせて研究されている物が多く、海外で販売すると胸や肩が当たって着難い服になってしまう恐れがあります。

 

 

 

午後からは身頃の原型からジャケットの身頃までを作製しトワールで確認します。

 

 

 

 

 

2日目は各自ボディに合わせて作った身頃の確認と袖の作製です。

 

 

トワールです。

ヒップ寸法はゆとりがありますが太腿が発達しているのでその部分が当たっています。

また袖の高さが足りていないので身頃との隙間が大きくなってしまっています

修正としては前のヒップ寸法を半身で1センチ出し、袖山を5ミリ出せば問題ないレベルでした。今回は時間が限られていたので修正手順の説明をして、トワールの組み直しはできなかったそうです。

 

 

 

 

3日目はレディスのストレート原型作製とジャケットの作図です。

 

 

最初にボディを見せてもらった時から胸の立体感がリアルに表現されているので胸の上部にかなりくぼみがあり、上着の原型を取るには無理があったそうですが、講習前日に補正の方法を思いついて凸凹をうまくコントロールできたそうです!

 

これのおかげで原型も綺麗に取ることができ、ジャケット身頃の作製にも取り掛かれたみたいです。

急な発想で打開できたのはさすがLE・OPERAの代表だと思いました!

 

 

 

 

身頃とアームホールのパターン完成後、全体のバランスを見ると違和感を感じてサイズ確認をすると、ゆとり寸法を足していなかったというハプニングもあったそうです(+_+)

 

しかし、原因と補正方法を伝えて無事に身頃のトワールも完成できました(^^♪

 

 

 

 

 

午後からと4日目にかけては袖の作製と2枚袖の表情の出し方を研究した後、トワールを完成させ、ここからは何の問題もなかったようで綺麗なテーラードジャケットが出来あがっています!

 

 

 

 

 

メンズとレディースを並べた状態です。

 

 

 

 

 

最終日はラグランスリーブの仕組みと作製方法の説明をし、こちらも時間に限りがあったためトワール組みまではできませんでした。

 

ただ、参加された皆様の必死な様子がこの作業場に表れていますね(*_*)笑

 

参加した皆様、何かを掴んだようで満足してもらえたようです!!!

最後に完成したチーフのトワルと並べて撮影。

 

 

 

 

 

以下、LE・OPERA松村代表の感想です!

 

中国では以前も他のアパレルでオリジナルボディを使ってジャケットの講習を行いました。

中国ではボディの研究が進んでいて企業の努力が伺えます。

それに反して現在、日本のアパレルでは昔のままの同じボディを使い続けていて、今のユーザーの体型と乖離した商品が作られています。

世界を視野に入れて生産をしていくのであればその辺りの研究が特に必要だと感じました。

 

 

 

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