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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2021 年 5月 31 日 – パタンナーズライフ
2021 年 5月 31 日 – パタンナーズライフ
カーブ定規の使い方スカート編&ダーツ山作製動画、スウェーデン軍50sジャケット①
本格的に梅雨入りしましたが、微妙な天気が続きますね・・
雨と緊急事態で外に出られない状況ですので、↓の動画を見て復習をしてみて下さい
カーブ定規を使う箇所とダーツ山のお話です。
パターンを引いた事が無い方は定規のどこを使用すればいいのか分からないと思います。
そんな方に向けて作製しました。
ただ、使う箇所は個人差がありますのであくまで参考として、使い慣れてきたら自分の使いやすい箇所を覚えていくと良いと思います。
さて、今回はなかなか子供用のパンツの生地が見つからなくて、ちょっと別の事を差し込んでみようと思います。
ちょっとマニアックな路線を少し・・
スウェーデン軍の50年代頃のジャケットです
映画に出てきそうな雰囲気で、これくらい古いのは実はあまり持っていなくて形を見てみたかったので購入しました。好きかどうかで言うと微妙なところ・・・ 正直勉強用にって感じです。
袖が凄く振っています。それに合わせて肘の膨らみもすごい
振りが強いせいで後ろのアームあたりがものすごく余っています。
少し後ろから見るとすごく余っているのが分かります。運動量にはなりますが、ちょっと過剰な気がします
肩線は後ろに後退しているタイプですね。ヨーロッパ系の古着には結構多くみられる肩線ですね。ダーツ処理がしやすいとかイセが入れやすいなど諸説あります。
衿の後ろは凄い首にあたる感じになっています。実際着用すると少し首の後ろに当たります。
衿はなんと地衿も表衿もバイアス使いでした 今ではない生地の扱い方ですね。
衿は開いた時、衿ぐりにゆとりが多く生地が固いため結構立体的な形になっています。
ただ、縫製が雑すぎて左右対称になっていませんが、、、
衿を立たせるとこんな感じでした。バイアスでとっているからか、衿をたてた時の方が綺麗な気がします 首から綺麗に離れてアゴには当たらなさそうですね。
後ろから。衿ぐりが凄い登っています。。そのかわり肩先にかなり重さを感じます。
前端は古い年代のもの特有のラウンドカットでした。お腹あたりにゆとりが入るので好きですが、その分歪みは生じます。固い生地ならなおさらですね。
購入した際古着屋さんと話したのですが、もしかしたらテーラーが作った軍服なのかも?という話が出ました。普通はこんな生地のタグとかは付けないので・・・
ただ、文字も読めないので謎のままです
ポケットは謎の裏にでっかい当て布・・たしかにポケット口は開きにくくなりそうですが、そこまでいるんだろうか?
ディティール的に面白かったのが表衿の落としミシン。衿先が固すぎたのか外して縫っています。左右同じような外し方をしていたので狙っているものと思います。
これは使えそうなテクニックですね
で↓実際に着用した状態です。
一気に昔の古着着ています感がでました
後ろのアームが余りまくっていてきになりますね。
衿を立てた時の衿回りは結構好みでした。
だだし↑これはちょっと・・鎌底が上に設定されすぎているせいで、当たって引っ張られてタスキシワが出ています。体型に合っていないのもありますが、さすがに鎌底を上に設定しすぎじゃないかと・・筋肉質な人が着たらなおの事当たりそうです・・
このままカタチを調べて修正してもいいかなと思ったのですが、縫製が雑過ぎて、左右非対称だったので、まずそのまま一度サンプルを縫ってみることにします。
ではまた次回!