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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2022 年 3月 15 日 – パタンナーズライフ
2022 年 3月 15 日 – パタンナーズライフ
動画ブロードシャツ
4月期の入学生募集中です!
曜日によっては埋まっている席も出てきているので、入学を考えている方はお早目にお願いします!
暖かくなってきて新しく何かトライしてみるのもいいかと思います!是非服作りを一緒にしてみましょう!
そして↓こういった事も続けています!
他にはない動画だと思いますので是非ご覧ください!
第1弾として選んだ生地はブロードです!
#1~3まであって次で一応完結です。
まず#1は生地の概要。
ということで、ブロードの織りや長所・短所の説明。
ドレープ感等をご覧頂けます!衿の形を作ってみたり、色々見ごたえがある内容です。
生地を買いに行く前に見て頂きたい内容です!
#2はブロードを扱う際のパターンの注意点です。
アームホールや裾、脇線等のカーブのライン取りや仕様面に関して触れています。
パタンナーの方ももちろん見て楽しめる内容です!
最後は
#3はブロードを扱う際の縫製の注意点です。
生地の特徴からどのようにすれば不具合を回避できるか・・・等を解説しています。
動画が上がり次第コチラでもお見せしようと思いますのでお楽しみにです!
そして今回はお先にちょい見せです
せっかくブラウス1着を縫ったので、動画にはない細かい部分や、苦労したところなど説明していこうと思います!
では・・↓こんな感じのシャツになりました
まず大枠として考えていたところから・・
「薄手の光沢があるブロード」を使用する事を決めた時自然と「あ、ドレスシャツでそんなに絞らないシルエットで作ろう」と考えました。
全体的にタイトだけど絞り過ぎていないバランスで、ダーツ量を減らしています。これは生地の特性にも合っている事なので、「生地に適したシルエット」とも言えます。
生地・デザイン・パターン・仕様・縫製は全てバランスがあり、「どうしたいか?」でそれぞれを変化させて調和すると「完成度の高い服」が出来ると個人的には思っています。
あとは生地の様子を見て、パターンを引きながらその都度考えて調節していった。という流れでした。
この作り方の流れは人それぞれだと思いますが、その方の得意とする所が一番融通が利きやすいと思うので、私の場合はパターンで調節という手段で作りました。
生地が得意な方とデザインや縫製が得意な方はまた別のアプローチがあると思います。
↑裾、ダーツ
縫製上でもっとも拘った点は「いかに薄く仕上げるか」です。
細かいところでいくとこういった角の縫代が集まるところを極力カットしました。
前裾の角は斜めに折り込む事で厚みを分散しています。ステッチも場所によっては工夫した入れ方をしています。生地の厚みがあるだけでシワがかなり入るのでこの生地に適した始末の方法を模索しました。
こういう所は皆さんあまり気にしないところかなと思うので一度試してほしいです。
ステッチ幅を1mmで縫っていましたが、ちょっとミスして微妙に太くなってしまいました 修行が足りません・・裏は切り込みを入れて縫代を中に折り込む仕様です。
昔のブログで切り込んだ三角布を中縫いするテクニックもありますので気になる方は見て下さい
http://www.leopera.com/pl/?p=5961
カフスのステッチは生地が厚くなるところを避けてボタン付け位置とボタンホールに向かうようにして返し縫いを隠しています。これもドレスよりのステッチの入れ方です。
ヨークのステッチは綺麗に縫えたと思います。縫製の時かなり気を使いました 前端のステッチとここはかなり目立つ部分なので特に気を使って縫うようにしています。
真っ直ぐって結構難しいんです。心の乱れで結構ぶれます・・
ヨークのパターンはほんとはスプリットヨーク(後ろ中心で接ぎがあり、左右バイアスカット)で作ってもいいかなと思いましたが、難しいのが「バイアス×地の目が通っている箇所」の縫製です。バイアスになっているという事は生地がズレやすく、縫いにくいので、今回かなり薄手で少しのミスでシワになりやすいなと判断してその案は不採用にしました。馴染んで動きやすくなるから結構好きなのですが、こういう生地を扱う際は向いてないのかなと思います。
袖山は正直結構高く設定したので難易度高めでした・・ ステッチ幅は0.7cでほんとにぎりぎりでした・・これ以上は絶対吊りジワが多くなるし、袖山では縫代が余ってしまいします。縫製の上手な方はここも1.0cmくらいのステッチでもいけるかも知れませんが、私には難しかったです・・・
量産の事を考えないのであれば、むしろ手でまつった方が綺麗だったかなと思います。
衿はもう少し固い衿を入れても良かったかなあと思います。カジュアルに着るならこれくらいでもいいかも知れません。が、「表衿は少し固めの芯を入れて裏は薄く」など工夫しても良かったかも、、うーんここは毎回悩ましい所ですね、、、
衿は外回りもう少し開いてやや丸い感じでレディースっぽくしても良かったかも知れないです。ちょっとだけ衿を大きく見せる事で広い肩幅を目立たないように見せたかったので今回広めにしました。
ちょっと外回り足りなかったですね・・ ただ、あんまり開きすぎると、衿の内側のシワが気になるという・・難しいところです。
こんな感じで色々反省点が出ましたが、むしろこういった反省点を見つけるために縫って確認しています。自分で縫うとほんとによく見えてきます。
満足いく出来栄えになるまで、ここから何回も縫って綺麗にしていくことが大事です!
まあやればやるほど見えてきてしまうんですが・・・
この企画はシリーズ化してお伝えする予定なので皆さん是非ご覧ください!
ではまた!