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2023 年 6月 – パタンナーズライフ

特殊袋縫い①

梅雨入りしてすぐに晴れの日が続く良くわからない天気になっていますね・・

雨の日にはレインコートを着用したいですが、通気性悪くてなかなか手が伸びないです :-|

皆さんレインコート着て厚くないんでしょうか・・そして着たまま電車に乗ると迷惑・・・

長袖でもまったく暑くない服を誰か開発して下さい・・ :cry:

 

 

新規の方もスカート原型という最難関 :roll: も終わりまして、線が綺麗になってきました!正確に出来ると気持ちがいいもんですね!

新規の方も少しずつ慣れてきた頃で質問にお答えするのに忙しいです :-)

 

 

動画の方も少しづつ登録者数伸びてきており、お役立ち情報や服の楽しさが伝わっているのかなと思います!ほんとに無料でいいのか分からないレベルのものなので皆さん是非登録してご覧ください!

 

 

 

さてちょっと変わった仕様を見付けまして、やってみたくなったので直ぐ縫って確認してみました ;-) 面白い仕様です

特殊な袋縫いです。

 

そのためには先に普通の袋縫いから・・

↑2枚の生地を外表にして地縫いします(今回は0.5cm幅)

その後アイロンで割ります

毛抜き合わせにして(縫い目が真横にくるようにプレス)ステッチを入れます(今回は0.7cm)

表から見ると片倒しの状態、裏は裁ち端が無く、綺麗な状態です。

 

良く薄手の生地で綺麗な裏側の見た目にしたい時に使われます。

あとは表にステッチを入れたくない場合なんかにも有効です。

 

 

 

さてそんな袋縫いですが、、ここから変わったポイントです 8-O

先程出来た袋縫いの縫代を片倒しします↑の状態です。

その後「コバステッチを入れます!?」 8-O

↑こんな感じでもう一度片倒しすると、「割った状態みたい」に見えます 8-O

最初見た時は??とかなり混乱しました・・

 

「なんの意味が・・・?」

分からないので、 とりあえずやって見ながら考える事にしました :lol:

見た目は裏側の縫い代の見た目は綺麗ですが、「そもそも袋縫いも綺麗じゃないか?」と思い「?」が膨らみました・・

うーんもう少しやってみないと分からないですね・・・

 

実はこの生地「Aラインの麻のワンピースの脇の縫い目」に使用されていました :-P

おそらくこうじゃないかなと思う事があるので、次回お伝えしたいと思います!

ちなみに↓こんなのもやってみました!!

 

ではお楽しみに!

 

 

 

 

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2023PM2級②

皆さん、こんにちは

遂に6月に突入してもう上半期が終わってしまうのが驚きですΣ(・□・;)

ついこの間年を越したような感覚だったのですが(笑)

4月入学の生徒さん達も課題に少しずつ慣れてきて服作りの楽しさを分かってきてもらえたのではないでしょうか

これから夏にかけて体調を崩しやすくなりますのでお体に気をつけて上半期を駆け抜けましょう!

 

 

それでは今年行われるパターンメイキング検定2級の2型目の参考作図を紹介したいと思います。

 

↓デザイン画がコチラです

3面体のダブルのジャケットです

1型目と同様にボタン間隔やポケット位置、持ち出しの幅、着丈、衿の大きさのバランスを取るのが非常に難しいデザインでした。

 

 

↓寸法です

着丈 = 53cm


肩幅 = 40cm


バスト = 94cm


ウエスト = 83.6cm


裾周り = 99.2cm


袖丈 = 58cm


袖幅 = 33.2cm


袖口 = 24cm


袖山 = 16.7cm

 

ボディはキプリスの9ARです

 

 

↓パターンです

ウエストダーツは後ろ中心で10mm、後ろ切替で35mm、前切替で11mm、前身頃で12mmです。

ダーツの分量はトワルを組んだ際に多少異なると思いますので参考としてお考えください

サイドネックは4mm削り、後肩では6mm開く設定で展開しています。

バストダーツは衿ぐりで3°開いて、1/4残しで処理しています。

ここの寸法は1型目と同じです。

後肩で切り開く分量とバストダーツを畳む量を1型目と同じにすると同じAHと袖が引けますので練習の段階でバランスの良いダーツ処理分量を決めておきましょう

 

 

↓袖山です

イセは全体で38mmです

イセの分量は参考値ですがあまり多くし過ぎると、ピン打ちの際にシワになりやすいので注意しましょう

本番で袖に不具合が生じた時に備えて袖山の修正方法も練習しておきしょう

袖付けのピン打ちは難しく時間がかかる箇所なのでたくさん練習して綺麗なピン打ちを目指しましょう

 

↓衿です

衿腰25mm、衿幅48mm、衿の開きは25°です。

今回のデザインは衿幅が広いので衿の開く分量は多めに設定しています。

あまり開き過ぎるとSNPあたりで衿が抜けるので要注意です!

ラペルと衿外周りのライン、ゴージラインの位置、開く分量のバランスが難しく私も何度もトワルを組みました( ;∀;)

衿は本番で修正する時間はないと思いますので沢山練習して対策して下さい!

 

 

↓前身頃です

 

ボタンの大きさは23mmで設定しています。

ボタンやポケット位置、ラペルの大きさ、ボタンの間隔、持ち出しの幅、すべての位置を考えて設定しないとバランスが崩れるので非常に難しいです。

特にボタンの縦と横の間隔を間違えると縦長過ぎるシルエットに見えるので要注意です

本番でバランスを考えながら作図する時間はないのでトワルを組んで自分なりのバランスを決めてから試験に臨みましょう。

 

 

↓提出用パターンです

名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!

 

 

↓完成トワルです

袖丈が58cmで、絵型の袖丈からの差で着丈を決めると前身頃の衿、ポケット、ボタンなどの縦横の比率のバランスが取れません。

本番でバランスを取るのは難しいのでラペル返り止まりの位置を覚えるなどして寸法のバランスをある程度決めておきましょう

今回はバストラインから15mm上の位置に設定しています。

 

 

↓工業用パターンです

提出は縫代なしパターンになりますが、工業用パターンも参考にご覧ください。

今回の3面体ジャケットはマニピュレーション展開がありますので複雑な箱ポケットの構造を理解しておいた方が試験本番にも焦らないと思いますので余裕がある方は頭の片隅に入れとく事をオススメします

 

 

今年の2級のデザインはどちらもバランスを取るのが非常に難しいので何回もトワルを組んで自分の中でベストなバランスを見つけて試験本番に臨みましょう!

それでは2級を受験される皆さま頑張ってください!

 

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