TOP » 2024 年 9月 – パタンナーズライフ

2024 年 9月 – パタンナーズライフ

2024PM検定3級②

皆さんこんにちは

 

突然秋がやって来ましたね。最近は着る服がなくて悩んでいますが、東京の人はちゃんと季節にあった服装ができて凄いなぁと常々感じます。

取り残されないように季節感を心掛けたいと思います!

 

10月~の生徒さんを募集中ですので

まだ空き席もありますので、検討されている方はお早めにご連絡ください

また

授業見学もできますのでお気軽にお越しください!

 

11月30日に行われるパターン検定3級の2型目をご説明します

 

出願期間は10月8日(火)までになりますので、受検を検討されている方はお早めにお申し込みください!

 

では早速ですが2型目のデザインがこちらです。

 

プリンセスラインという縦の切替のブラウスです。

身頃はまるでジャケットのような形で、前後のダーツとフレアのバランスを取るのが大変でした。

 

以下が寸法です↓


着丈 = 56cm

肩幅 = 40cm

バスト = 97cm

裾回り = 100.6cm

袖丈 = 19cm

袖幅 = 35.9cm

袖口 = 34.7cm

袖山 = 13.9cm

 

以上になります。ボディはキプリス9ARになります。

 

パターンです↓

 

ウエストダーツは、後ろの切替3.7cm、脇で2.0cm、前のダーツで1.3cmです。

数字はあくまで参考値になるので、一度トワルを組んでみて自分の形を見つけるのをおすすめします。

サイドネックは0.4cm、肩のダーツではダーツ先を1.2cm脇側へ移動し、そこから0.6cm開いて設定しています。

 

これらの寸法を一定にしておくと、アームホールの寸法も一定に保つことができ、同じ袖を付ける事が出来ます。

 

前身頃です↓

 

前身頃のバストダーツは3度ほど残しています。

ボタンは11.5mmで間隔は9.0cm、前下がりは0.5cで設定していますが、この辺りのバランスも一度トワルを組んでみて微調整してみてもいいかもしれません。

 

袖です↓

袖のイセ量は合計18mmで、袖山の高さは、13.9cmです

袖付けは焦って付けると吊ったりしわができたりし易いので、時間配分を考えながら余裕をもって臨めるように練習しておきましょう!

 

衿です↓

 


衿腰は1.0cm、衿幅は6.4cmに設定していますが、組んでみて外周りが足りなくなったり余ったりする場合は、前と後ろの円を変えて修正しながら、自分のラインを見つけて本番で失敗しないように練習しましょう!

 

 

 

トワルです↓


 

 

衿先は浮きやすいので、縫い代はしっかりプレスしましょう。

袖山のイセはピン打ちで見た目の印象が格段に変わるので、衿と袖は特に練習してほしいところです!

 

また、今回は身頃がほとんど2級のようなデザインで裁断、ピン打ちに時間がかかると思うので、以前解説した1型目と時間配分を比較して、どちらも余裕を持って対応できるように練習しておきましょう(^^♪

 

実技試験は3時間半です。

作図1時間半、トレースからトワル組みまで一時間、提出パターン抜き出して記号記入で30分、これで見直し時間に30分使えます!

 

 

完成パターンです↓

 

地の目、わのマーク、CF、CB、見返し線、合印、イセマーク、パーツ名称、ダーツの倒し方向、ステッチなどの必要と思われる記号は忘れず記入して下さい。

 

 

工業用パターンです↓

 

本番までまだ2カ月あるので、余裕を持って練習すれば十分間に合いますが、筆記試験も同日に行われるので、実技とバランスよく練習しておきましょう(^^)/

ではまた!

カテゴリー: M, パターンメーキング検定関連 | コメントをどうぞ

務歯隠しファスナーポケット

皆さんこんにちは

 

9月も中盤に差し掛かり段々と過ごしやすい気候になってきましたね!(^^)!

只今汐留の美術館で開催されているポール・ケアホルムというデンマークの家具デザイナーの展示を見に行ってきました!

家具の展示物を見に行くのは初めてだったのですが実用性とデザイン、空間との共生が考えられたディティールが非常に見ていて楽しかったです

これからさらに秋が深まっていくので食や芸術にたくさん触れたいですねぇ(*^▽^*)

 

 

 

それでは今月は務歯隠しのファスナーポケットの仕様について紹介したいと思います(^^)/

アウトドア系の服でよく見かけるディティールですね!

実際に縫ってみたので是非参考にしてみて下さい(^^♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓コチラがパターンです

 

 

 

 

 

それでは縫製していきましょう!

生地の裁断後、まずは下ポケットのマチをアイロンで折り

下ポケットとファスナーを明き止まりのノッチ間縫い合わせます

 

 

 

ファスナー明き止まりに切込みを入れてファスナーを裏に返し、コバステッチを入れます

このファスナー明き止まりに切り込みを入れる工程が後々重要になってきます!

 

 

 

続いては上ポケットと上ポケット見返しを中表で縫い、

表に縫い返しコバステッチを入れます

 

 

 

上の写真の様にコバステッチを重ねて入れ下ポケットと縫い合わせてから

2cmSTを叩きます

 

 

 

ちなみに、上ポケットとファスナーを縫い付ける時のステッチ幅が狭すぎると

ファスナーのスライダーの厚み分で写真の様にボコっと膨らんでしまうので

ココのステッチ幅の設定は要注意です!

 

 

 

土台布に叩きつける前にポケットの外周りを1cmで折り込みます

最初の方の工程で、下ポケットとファスナーを縫い合わせた後に切込みを入れてから縫い返す事で、ポケットの外周を折り込む時に縫代の厚み軽減する事が出来ます

 

 

↑最後に外周りをコバステッチで縫ったら完成です

難しい仕様と言うわけではありませんでしたが、やっぱり実際に縫ってみるとパターンの意図を汲み取る事が出来るので、次に同じような仕様のパターンを作る時に応用が効きますね

 

是非お試し下さい!

 

カテゴリー: KJ, 部分縫い | コメントをどうぞ