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2024 年 10月 31 日 – パタンナーズライフ
2024 年 10月 31 日 – パタンナーズライフ
少し変わった両玉縁ポケット
皆さん、こんにちは
10月期の生徒さんが入学されてから1カ月程が経過しましたが、パターンや縫製の授業はいかがでしょうか
「こんなにmm単位で修正するのかぁ」と思った生徒さんもいるのではないでしょうか(笑)
最初は手引きでの原型作図、シーチングの地直し、トワルのピン打ちなど物凄く細かくて一見地味な作業ですが課題の原型作りは綺麗な服を作る土台となりますので、ココをしっかり身に付けて頂くと今後服を作っていく際の目が養われます
製図する際やピンを打つ手つき、考え方の基礎をしっかり固めて様々な服作りをしていきましょう!
それでは最近見かけたちょっぴり変わった両玉縁ポケットの仕様の紹介を致します!
ハイブランドのパンツで向布を袋布で挟んで裁ち端を始末している仕様がありまました
よく見かける向う布の下端処理の仕様は
①二つ折りしてコバSTで叩きつけ
②中縫いして縫い返し
③裁ち端をロックしてコバSTで叩きつけ
↓ポケットの内側を引っ張り出した写真です
向う布を袋布で挟んで縫うので内側の綺麗に見えるのですが、実際に縫製してみて他にも何かメリットがあるのか確認してみたいと思います(^^)/
↓他にもポケット口に入れる切り込みの解れ防止の為に貼る部分芯の角が丸くカットされていました
部分芯の角を丸くカットする事で芯の剥離を防止する役割りがあるので、恐らくここのブランドもその意図があってこの様な貼り方をしているのかなと推測しています
やはり高価格帯の服は細部まで拘りが詰まっていますね(◎_◎;)
まずはパターンから見ていきましょう!
袋布は向う布を5㎜幅で挟み込み
土台布の裏側の部分芯は
参考にした仕様と同様に角を丸くカットしています
それでは縫製手順を見ていきましょう!
まずはパターンの裁断後、土台布の裏側に部分芯を貼ります
向う布を5mm幅で袋布を挟んだ後、両玉縁ポケット付け位置に付けた印同士を合わせて
土台布裏側と袋布表側を合わせて仮止めします
口布下端の縫代を1cmで折り
袋布とポケット付け位置の印を合わせて中表で縫います
ポケット口12.5cm、5㎜幅玉縁×2の1cm幅で設定したので
2本のステッチ間が1cm、長さが12.5cmになっているかの確認はお忘れなく(^^)/
紙ヤスリ、PPテープなどを使うとステッチが真っすぐ縫えるのでオススメです
口布を2本のステッチの真ん中の位置で切った後、縫代を割り土台布にYの字で切り込みを入れます
割りアイロンした縫代を包んで口布を作る前に、写真の様に裁ち端を1mmカットする事で設定した口布幅を作る事が出来ます
カットせずに包むと生地の厚み分で口布幅が少し太く仕上がってしまいます
口布の形を整えながら裏側に返した状態です
土台布をYの字に切り込んだ時に出来た矢羽根を口布と縫い、
口布下側縫代を縫い止めます
↓途中経過がこの様になっています
口布下端をコバSTで袋布と縫います
土台布を包む様に袋布両端を5㎜幅で縫います
袋布が土台布の裏側になる様に引き出してから袋布の周囲を5mmSTで縫い、
ポケット口に手を入れた時に袋布が開かない様に、土台布は避けて下の写真の3辺を縫います
↓完成です
向こう布を袋布でタックの様に挟んで縫う事で中から見た目が綺麗に仕上がっています
ココからはあくまでも推測ですが実際に縫ってみて向う布裁ち端を袋布で挟んで縫う事のメリットが見た目が綺麗以外に何かあるのか考えてみました(^^)/
↓左:向う布裁ち端を袋布で挟む
右:向う布縫代を1cmで折りコバSTで袋布に叩きつけ
ウールとスレキで縫ってみると右の写真にはパッカリングが起こっている事が分かります
折りコバSTで向う布下端を始末しているので、厚いウール2枚と薄いスレキ1枚の厚みの違いがある生地を重ねて縫う事でスレキ側が縫い縮んでしまっています
それに対して、袋布で向う布を挟んで縫っている方はパッカリングが起こっていません
他にも何かメリットはあるのかもしれませんが気が付いたのは以上の点です
やっぱり実際に縫ってみる事で色々な気付きがありますね
ブログを読んで下さった皆様も自分が持っている洋服で「なんでこんな縫い方なんだろ?」と思った物があったら是非実際に縫ってみて下さい
きっと沢山の発見があるかと思います!
↓今回触れたパッカリングが発生する原因やその他の縫製不良の原因・改善策をまとめた動画がありますので是非ご覧になってみて下さい(^^♪