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2025 年 2月 28 日 – パタンナーズライフ

PM検定1級合格への道のり④

皆さんこんにちは

去年の10月期の生徒さんが入学されてから半年が経過しますね(*’▽’)

パターン、ソーイングセミナーも最初は慣れない事が多く大変だったかと思いますが、

特別講習にも積極的に参加される生徒さんも多く我々講師も非常に嬉しいです!

更に課題が進んでいくと、より理解も深まり応用的な発想が出来る

様になるので是非様々な洋服を見て、パターンを引いて、縫製をしてみてください(^^)/

 

 

 

3月2日(日曜日)から4月期入学生徒の募集スタートします。


また、


同日3月2日(日曜日)に行われる体験セミナーのご予約も受付中です!体験セミナーは東京校のみの開催で、お電話でのご予約お願い致します。

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東京校TEL03-5473-1519


体験セミナーの空き席も残り僅かとなってきましたので参加希望の方はお早目にご連絡ください

 

 

 

 

 

今回の「PM検定1級合格への道のり」はについて解説します

 

 

早速ですが不合格トワルと合格トワルを比較していきましょう

 

 

不合格トワルの袖は少し外側に開いてしまっていますね

人が自然にたった時の腕は肘が少し外側に向いて前に振っているので

合格トワルの様に前に回り込んだ袖が良いでしょう(p_-)

 

 

では何故この様な違いが発生するのでしょうか?

 

続いては作図を見ていきましょう!

 

 

不合格作図の方は袖山頂点と鎌底が一直線になっているのに対して、

合格作図は袖山頂点と鎌底が1.5cズレています

 

 

↓袖を外した身頃トワルを見ると肩先の頂点位置と鎌底位置の縦軸はズレているのが分かります

 

 

従って袖山頂点と鎌底をズラシていない袖を付けると捻じれが発生

して袖が外側に開いた状態になってしまいます

 

 

袖はトワルを組んでから時間が経過するとダレてしまったりします

試験本番では今回のブログで説明したポイントやピン打ちをする際の

イセの配分などを注意して臨むと綺麗なトワルが組めるので、練習する際はトワルを1日寝かせてから状態を確認してみのもオススメです

 

それでは次回の「PM検定合格への道のり」もお楽しみに!

 

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パンツの裏地について

皆さんこんにちは

 

3月2日の体験セミナー引き続き募集中です!

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東京校のみ開催でお電話でのご予約お願い致します!

TEL03-5473-1519 ル・オペラ東京校

 

あっという間に2月も終わりに差し掛かり、今期の授業も残り少なくなってきました。

 

今期入学された生徒さんから中々複雑な質問もされるようになり、こちらとしても勉強させられることが多いです(^^)/。あと一カ月弱、残りの課題も頑張りましょう!

 

 

さて、今回はパンツの裏の仕様についてご紹介したいと思います。1箇所だけ、というよりは見たことはあっても意外と仕様や意図が分からない箇所をピックアップしていきます!

 

 

①ベルト、持ち出し裏のスレキ

 

まず、持っているパンツを見ていると、裏面に裏地とスレキを使い分けているものがありました

 

 

特に、ドレスパンツなどの前明きの持ち出しの裏面、ベルトの裏面は薄い素材のものが多い印象です

 

これは単純に厚みを軽減するためでもありますが、コスト削減の目的もあるかと思います。またシャツをインすることが多いために、厚みを抑えつつ、かつ滑りの良さでシャツの収まりを良くすることも出来ます。逆にミリタリーやワークウェアなどの場合は裏面も表地のタフさが欲しいため、裏面も表地を使うことも多いです

 

 

また、ベルト裏によく使われているこのようなテープの付いた生地も、滑り止めとしての機能があり、シャツのズレ防止になります。これはフォーマルウェアだけでなくスポーツウェア(ゴルフウェアなど)などにも多く見られるほか、オーダーメイドのスラックスなどで高級感を出す目的で採用されることも多いそうです

 

ちなみに、ベルト裏のスレキはパンツ裏専用生地として売られています。裏付きの前明き、ウエスト周りの縫製はまた機会にご紹介します!

 

②ガゼットクロス

 

 

股ぐり部分にこのような丸いあて布が縫い付けられているものがあります。股ぐりは着用時に最も摩擦や負荷がかかるため、補強布を入れることで生地そのもののダメージを軽減します。また、これにより縫い目が裂けるのも防ぐことが出来ますし、肌へのあたりも軽減出来ます

 

これはスーツパンツに限らずミリタリーやスポーツウェアなど多くのアイテムに見られます

 

③前パンツのみに裏地

 

 

歩行時や座る動作により、パンツは着用していくうちに膝部分が伸びることが多いため、表地の摩擦を軽減するために前側のみに裏地が使われていることがよくあり、これにより膝の滑りを良くすることが出来ます

 

ちなみに、裏地の裾は断ち切りにされているものも多く、ヒートカットなどによりほつれを防止して、三つ折りなどによる余計な厚みを避けています

 

ここで、総裏、膝当て裏(前のみ膝丈まで)、半裏(前後共に膝丈まで)、裏なしが採用されるケースと、メリットデメリットについて説明していきます

 

総裏

 

総裏に限らず、裏地のメリットとしては

・防寒と耐久性に優れる

・摩擦によるダメージ防止

・シルエット保持

 

などがあるので、ウール素材のパンツや、礼服、タキシード、などは総裏仕様のことが多い印象です。

 

裏地が付くことのデメリットがあるとすれば、厚みが増す、通気性が悪くなる、コストがかかるくらいなので、高級なものほど総裏が多いですね

 

前のみ

 

今回のような前側のみひざ下まで使われるものは総裏よりも少しカジュアル向きなものが多いです

 

前部分のみに裏を付けることで膝の伸びを軽減するうえ、総裏よりも軽く、コストを抑えることが出来ます。

 

デメリットとしては後ろ側が摩擦に弱い生地の場合、毛玉などが出来やすくなります

 

前後両方

 

前だけでなく後ろのヒップ下から太もも辺りまで裏地が付いているものです

 

前のように膝丈くらいまで長くしないことで軽さをある程度確保しながら、ヒップ周りの摩擦を減らすことが出来ます。これにより機能性と軽量化のバランスを取っているとも言えます

 

裏なし

 

裏地なしのパンツは軽さやコスト面でのメリットが大きく、通気性を重視したいパンツ(など)に多く見られます

 

またチノパンやデニムなどはカジュアルなどカジュアルなどのように生地自体が丈夫なため裏地が不要となるものもありますし、ミリタリーやワークパンツなどは機能性、耐久性、実用性を最優先に作られているため、裏地が付かないのが一般的です

 

これらのアイテムは裏地があることで逆に表地の破れなどを補修しにくくなる、というデメリットもあります。乾きやすさや重量などを考えても、寒冷地用などでない限り裏地は付けないほうが良いとされているようです

 

裏なしのデメリットしては丈夫な生地とはいえ着用していくと膝部分が伸びてしまう点、裏なしのため落ち皺などが出来やすい、などがありますが、ミリタリーやワークウェアで見られるモールスキンやヘリンボーンなどは


・高密度で丈夫

・形状保持力が高い

 

などの特徴により影響を最小限にとどめます。そう考えると、よく考えられて作られているなと感心しますね(^^)/

 

 

ここで、膝部分が伸びたパンツのアイロンによる修正をご紹介します

 

 

 

 

 

 

 

履いていくとこのような膝部分で溜まったような皺が目立ってきます

 

 

これは膝の地の目が歪むことで起きるため、アイロンである程度歪みを修正することが出来ます。まず、正面に蒸気を当てながら浮いた分をつぶすイメージでプレスします。この時に浮き分を逃がさないように意識しましょう

 

 

 

 

 

これだけでも浮きはある程度軽減できますが、脇から見ると赤丸の部分がまだ前に出ているのが分かります。そこで、膝部分が凹むようにくせ取りを行うことで、脇から見て不格好に見える膝の膨らみもなくすことが出来ます

 

くせ取りは製作の段階でのみ行うと思われる方もいらっしゃいますが、既製品であってもくせ取りを行うことで、体型に合った形に調整することが出来ます。特にウールなどは熱と蒸気により繊維の結びつきを一時的に緩め、冷やすことで形が固定される熱可塑性という性質が強いため、より効果は期待できます

 

参考までに、以下の動画でパンツのくせ取り、既製品のアイロン掛けについて紹介していますので、良ければご覧ください↓

 

 

 

 

ここまでパンツの裏面について幅広く説明しました。調べてみて裏地の付き方一つ取ってもバリエーションがあり、しかもその用途あるいは表地の種類に応じて選ぶことが大切であると改めて感じました

 

今回は浅く広い内容になったので、今後はアイテムごとの特徴や生地などについてご紹介できればと思います

 

ではまた!

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