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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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ダウンは作れるか?⑩パターン研究 – パタンナーズライフ
パタンナーズライフ
ダウンは作れるか?⑩パターン研究
いよいよあと2週間となりました・・
クリスマスももうすぐそこに迫っているので、師走感が増してまいりました!
家の大掃除のタイミング全くないので、年始ですね(笑)
前回もお伝えしましたが、12月29(木)までは講習があります!その次は1月12(木)からになりますので、ご見学やお問い合わせをされる方はご注意下さい!
年末年始で時間のある方は↑イメージトレーニングで勉強しておきましょう!
メルトン編です!
生地の特性を動画で見る事が出来ますし、「生地の厚み」について説明しています!
是非ご覧ください!!
さて私たち講師は日々パターンの研究をしています。
プロの方も通われる学校です。私たちも研究、練習して技術を磨いておかなければ説得力はないかと思います。
基本をマスターしても、そこから先の応用があります。
服作りには終わりはなく、ずっと研究していくものかと思いますが、一定のレベルを超えてくると沢山の事が見えるようになります。(←私はこれが楽しくて続けています)
そこからさらに進むと、所謂「前人未踏」の領域に入ってきます。
↓
これはジャケットの後身頃ですが、見たことがない部分に切り込みが入っています まあ切り込みの場所がどうというよりは、「新しいクセ取りの方法」や「クセ取りを行う上で、パターン上ではどんな操作が適切か?」「ダーツはどのように移動しているのか」という研究を代表がしておりまして、私たちに教えてくれました。
「クセ取り」というのはアイロンで形を作り上げる事になりますが、今はパタンナーの方でも「正確に」出来る人はほとんど見ません。テーラーの方だと当たり前にするこのクセ取りですが、既製品だとそこまで時間をかける事が出来ないのと、正確に出来なければ製品として不安定になります(ものによって肩幅が違うなど)
そのクセ取りをマスターするだけでなく「新しい方法」を検証したりという研究をしています。(もちろん他にも研究内容はたくさんあります!)
生徒の方にはお伝えしているスペシャルな内容ですが、こういった研究が正確なパターンメイクに生かされる事は言うまでもないと思います
もっともっとレベルアップしたい!という方の質問にお答えして満足して頂けるようするため私たちも日々勉強です!!
さらに「疑問に思ったら実行」は大事だと思いますので↓頑張りました
着画です。暖かい・・・というよりむしろ暑い・・・
フードをしたらめちゃくちゃ暑いです
しかし苦労しました・・最初から作ったほうが多分ラクなんじゃないだろうか・・・でもダウンに関して色々考える事が出来たのは大きかったです。主には「表と裏の差」ですね。ダウンを入れるとそれだけで「膨らむ」わけですから縦と横に生地が「持ち上がる」わけです。ダウンの量が多ければ多いほどその量は増えるわけです。ものによっては4cほど持ち上がったりします。
これを言葉で言って説明するのは簡単なのですが、「やっていない事」を説明するより「試した結果」を伝える方が何倍も伝わる気がします。
正直縫うのは辛かったですが(笑)やってよかったと思います。
あとはこの理論はジャケットなどにも言える事ですから、「大げさに差が付いた表と裏の服」で研究出来たのは良かったです
袖の振りや角度もどれくらいが良いか?という事を再度考えるきっかけにもなりました。
絞ると顔が隠れます(笑)ふざけてないですよ
こういうサムホールなんかも「袖口から何センチでどれくらい開いていたらいいか?」など細かい所の勉強にもなりました。中々やらないディティールこそいろんな事を考えなければいけないと思います。
裾の吹き出してくる量は正直ダウンの分量によって違うとも思いますが、「これくらいのダウン量だったら裏はこのくらい大きくしておく」という経験値が得られるので、これも良かったです。
少しずつ進めてきて、かなりの時間がかかってしまいましたが、全体の総評は「やるべき」です。頭だけで理解するのではなく、手を動かして「経験値」としましょう!
もう二度とやりたくないですけどね(笑)
以上年内になんとか終わりました!
ではまた!