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パタンナーズライフ

額縁始末 縫代優先?角度優先?

今年最後のブログ更新です。

今年も早かったですね・・年末の新橋は去年よりもかなり人が多い気がします。

コロナを気にしなくなってきたので皆さん呑みに出ているようです。年末はえらい事になりそうですね・・ :roll:

 

年末年始は12月26日~1月9日まで休講のため見学や問い合わせが出来ませんのでご注意ください。

年が明けるといよいよ4月入学の準備が始まりますが(早い・・)申し込みをお考えの方は一度見学に来て頂けるとイメージが掴みやすいと思いますので是非ご検討下さい ;-)

 

では年末年始にゆるっと見る事の出来る動画を↓

ダッフルコートを解体してます :roll: どんな仕様になっているかはばらしてみるのが一番です(ばらしても分からない事は多いですが、とても勉強になります :lol:

そんなばらしている様子を長めに撮影してみたので、年末年始にゆるっとご覧頂ければと思います!

 

 

 

さあ、今年最後は「額縁始末」についてです ;-)

生地が厚い場合角の部分の縫い代が分厚くなり過ぎるので、それを防ぐため斜めに縫うやり方ですね。

本来は左だけが多いですが、左右どちらもやってみました :lol: 多く見られるのはベンツや袖口の本切羽と言われる仕様のものです(基本ベンツと同じです)

 

↓パターンです

 

裏地付きの方が多いので付けました。

右側持ち出しの表地が2枚になっているタイプです(ここは本来裏地にして薄く仕上げているものが多いです)

裾は30mm控えました。キセは10mmです。

ここで大事な事は「どこを縫うか」を良く理解しておく事です。

持ち出し幅が40mmで縫代10mmで、合計50mmです。

対して裾は控えが30mm、10mmキセ分+縫代10mmで、50mmです。

そうすると、額縁の角度は45°ではなくなります。ここが結構ややこしいところなので、必ず紙を折り畳んで確認するようにしましょう :roll: 以外な見落としがあるかもしれません・・

↓別のタイプ(45°を優先して)もやってみました。

45°を優先すると縫代幅や控える量が変わります。

欲しい持ち出し幅や、裾の縫代幅、額縁の角度どうしたいかを決めてからパターンを引くようにしましょう :-P

ちなみに

裾は控えが40mm、10mmキセ分+縫代10mmで、60mmになります :roll:

ややこしいですね・・・

ちなみに45°の方が綺麗に縫代を折る事が出来るので収まりが良い気がします。

 

あとは縫って確認する事をオススメします!かなり角の部分が複雑なので、縫わないと構造を理解するのは難しいかなと思います・・

裁断あと止まり位置、ベンツを縫います。(通常のベンツの縫い方なのでここはサラッと気味に)

裏もキセを入れて縫っておきます。裾も20mmで折っておきます。

裏を持ち出しに縫います。ここも通常の縫い方ですが、裏の裾は先に折っておく事がポイントです。

その後額縁始末します。実はタイミングが大事で

額縁→持ち出し→裾などの手順だと上手く縫う事が出来ません。

実際に手順を変えて縫うと(↑これはうまくいっているやり方です)ここの縫代が・・

最後こんな感じで飛び出してきます。

ベンツ(持ち出し)コの字に裏と縫い合わせて→額縁始末→裾の順番で縫うようにしましょう。

縫い終わってひっくり返すとこんな感じです。裾が最後だと7mm手前くらいまで縫い込む事が出来るので、ほぼ隙間は出来ないです。(ちょっと出来ます、これは私では解決出来ない問題でした :cry: 思い付いたらトライしたいと思います)

生地がかなり集まっているので、縫う箇所は要確認です ;-)

↑完成です。

「額縁始末」は存在は知っていて「あの斜めに縫うやつね」とイメージはすぐ出来るのですが、「条件が変化した際の額縁の角度と縫代設定」はかなり複雑です。

また、裾の角などが手まつり出来るような場合は良いですが、速度を考えると極力ミシンで全て完結してしまいたいところです。

ベンツの角や見返しの裏地を手まつりしない方法は意外に難しいので(縫ってみるとやり難い事が多いです。)確認をするようにしましょう!

 

では冬休みに入るので、生徒の皆さんは部分縫いをしてみてください!

あれ?ってなる事が多い仕様です!

 

では良いお年を :lol:

 

 

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