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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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ウエストゴムの交換とゴムの種類について – パタンナーズライフ
パタンナーズライフ
ウエストゴムの交換とゴムの種類について
こんにちは K です。( ´_ゝ`)
夏が来たので暑いですけど個人的に嬉しいです。
本校の近辺でも夏祭りが行われ、気持ちがウキウキしますね、これが日本人の性というものなのでしょうか…(笑)
さて、先日私のもとにパンツのゴムがきついから交換してほしいという事で、今流行りのワイドパンツがきました。素材もサラッと滑りのいいものです。
これ、後ろだけギャザー入れてありますけど、内側のベルトの芯になってるのは一種類のゴムテープなんですよね。
作った方は一枚でゴムとベルト芯を兼ねたものを使いたかったようで、厚みのある硬めのゴムテープをチョイスされてるのですが、それがきつく感じたようです。
こういうの、若い人には耐えれてもある程度年齢がいくと着心地が重視されるので、製品提案する方や販売員さんはその辺を気にしてあげるべきかなとは思います。
そこまで安い値段のものじゃなかったようですし…着れるならなんとか直して着たいですよね…そりゃ…と私も思いました。
まあでも、フルで交換すると大変ですしベルト芯としてはよい厚みでしたので、後ろのゴムだけソフトなものに変え、念のため少し寸法も大きくしようと思いました。
今回使用したのは品番がオペロン301というソフトめのゴムです。
これを、図のように接ぐことにしました。
つないでしまえばあとは閉じるだけですので特に苦労はありませんが、縫い代が重なった部分は厚みがでるので、表地の縫い代調節が必要だった事、ベルトループが少しめんどくさかった所で、時間をとられました。
完成!
さてさて、最近巷ではこのようなウエストにゴムが入ったタイプが流行っておりますね。
ウエストゴムも色々と種類がありますので、ここで私がサンプルとして持っているゴムの紹介と備考録を置いておきます。何かご参考になればとおもいます!
手元にあるのは↓です
上から
①オペロン201
最も基本的なウエストゴムとして、以降の説明もこの製品と比較した感想になります。
②オペロン301
201よりソフトで柔らかい、伸び率は201と同じくらい。
③紅鶴 織りゴム
かなり硬めの織りゴム、風合いとしては、今回のケースの最初に使われてたゴムに近い
伸びはオペロンとさほど変わらないが、オペロンより形状が崩れない(ビローンとなりにくい)
④石目ゴム
紅鶴と同じくらい固く、厚みは紅鶴よりある、だが柔軟性はオペロンくらいあり、伸び率も他と比べて優秀。値段が高いのが難点。
⑤ウーリーゴム
かなり伸び率がよく、裏面が起毛してて肌触りがよくやわらかい。ベルト芯のような使い方はできないが、部分使いや裾口にはよいかも、ただやはり耐久が劣っているので形状が保ちにくい。
⑥ボタンホールゴム
201並みのしっかりしたゴムにボタンホールがあるので、比翼や取り外せるパーツの連結部につかうと勝手がよいと思う。
⑦KIYOHARA トランクスゴム
手芸か洋裁やってると一度は目にする、にわとりちゃんマークの会社の製品。
(ゴム以外にも釦やら何やら色々作ってる。)
これは完成した物に対し後づけ出来るように、肌に直接当たる部分はパイルになっており優しい風合い、厚みもあれば伸びもよい。
が、ベルト周りに使うはそのパイル部分の厚みが邪魔なので、私は仮縫いでつかいます。
後づけで、初心者向けにはいいのかもしれない。
⑧KINTENMA ソフト織りゴム
ゴム製品の老舗、金天馬さん。ゴムの製品を色々だしてます。だいたいゴム一筋の会社。
この製品は最高級天然ゴムを使用しているそうで、201より柔らかく厚みがありしっかりしている。伸び率もいいし形状も崩れない、今回のケースで使用するか迷いました。
もし先にあった、オペロンや紅鶴が無かった場合、金天馬さんの商品はパッケージに入って街の手芸屋などにも広く流通してるので、こちらを使うといいかと思います。
金天馬さんはオペロン(ポリウレタン弾性糸)を使用したシリーズもあります。
⑨LYCRA ライクラファイバー織りゴム
繊研新聞の広告でよく見かける、ライクラ(登録商標)ですね。アメリカのデュポン社が開発したポリウレタン弾性繊維です。ゴムと違って快適で、耐久性に優れている!というのが売りの化学繊維のようです。
確かに基が同じなだけあって、201と301に酷似している…(特に301)
が、ライクラという名があるだけでしっかりしているように感じます。気のせいでしょうか?
このサンプルはOKADAYAで出してる製品です。
以上が参考になればと思います。