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第三回中国出張講習・後編

どうも K です。( ´_ゝ`)

いやあ、秋も深まってきましたね。朝晩もいよいよ寒く暗くなるようになってきましたね。

さて、今回は前回の代表の中国出張の続きで、広州での実習となります。

 

参加された人物は

前回(7月11日のブログ参照)のパンツセミナーで良い評価をして頂いた方が数名、同じく前回参加したチーフパタンナーの会社から7名を引き連れてくれました。それと新しく別のチーフクラスのパタンナーの方々も参加されました。

そうして全体で35名となりました。

 

3日~5日目

今回はジャケットとラグランスリーブの講習です。

 

開催前の話では3名位のグループでボディーを1体使う予定でしたが、ボディーのメーカーが無料でボディーを提供したために35名全員分のボディーが有りました!

まず初めは立体裁断で身頃の原型を作りますが、それをチェックするにも人数分の時間が掛かるので教える側の負担も大きくなります。  (ボディ増えましたしね…)

 

受講生の待ち時間も長くなりその合間の質問攻めが大変でした。

しかも説明の最中に作業中のパターンに手を出しながら、みなさんイロイロな質問をぶつけてくるのでなかなか前に進みませんでした。

 

その間、それぞれの実務の話を聞くと、

こちらのパタンナーは細く見せる為に胸幅を大きく取りたくないのでその反動で、袖の上の部分ばかりが大きくなって非常に動きにくい袖を作っていて身頃のゆとりのバランスについての説明が理解しにくい様でした。

そんな時に以前ジャケットの講習に参加していた人が自分の作ったサンプルの画像をみせながらみんなに説明してくれた事には驚きました。(一度信頼を得るとすごく親切です)

 

前回のパンツセミナーを参考に作ったパンツが綺麗に出来ていたので、それを見せに現物を持ってきてくれる会社の方も居ました。

と、同時にセミナーの手法でしたのに綺麗に出来なかったとクレームが有りました。

詳しく話を聞くとその会社のチーフ本人はセミナーに出ていなくてセミナーを受けた部下が曖昧な理解のまま商品を作ったのが原因で、修正の箇所が多々ありました。

その際にも「私はこの方法で綺麗に出来た」と言いながら画像見せて説明してくれた受講生が居ました。

 

見本のトワールをボディーに着せる頃には皆さん集中して説明を聞いている感じで、テーラーカラーのトワールを着せ付けた後は、チェックの待ち時間を利用して何通りかのバリエーションのトワールを作るくらい熱心でした。

 

最後の質問コーナーではあまり大きな修正もなく、日本から持って行ったジャケットとトレンチコートのサンプルは最後に見せようと思っていたのですが、チェックの待ち時間の間に誰かが勝手にボディーに着せ付けてみんなで見ていました!(この辺もまさに中国的です)

 

メンズのパターンに関する質問も幾つか有りましたが、作る側の理想とするイメージが確立されていないので修正の方向性を見つける事が出来にくい様でした。


そしてまたホテルでハプニング…

今回のホテルでは窓の取っ手が取れていて半開きになっていたので、クーラーの効きが悪く室温が32度くらいになっていました。

 

中国散策

今回は老師との出会いは有りませんでしたが、通勤ラッシュのバスに乗り、市街を歩き回り生の中国を体験しました。

中国のサラリーマンはほとんどスーツを着ていません、証券マンや不動産の営業位しかスーツは着ないそうです。

町の中では高級車を乗り回す人と、路上で商品を並べて売っている人、ただ寝転んでいる人、チラシを必死で配っている青年、など今の中国の現状と言うか、貧富の差をまざまざと体感しました。

洋服の文化もまだ未成熟で、これからさらに成熟していく過程で完成度の高い商品の需要が増えてくると感じました。

 

帰りの飛行機では隣に座ったビジネスマンと話していました。

工場を厦門に立ち上げ、社員教育のための3か月の出張を終えて帰る所で、中国についての印象は

女性は「目が良く手先も器用」と言う事でした、対して男性は「良く働くが作業が少し雑」と言う事でした。

初めにしっかりと社内教育していく事で対応できるとも言っていました。

 

5月から始まった中国のセミナーですが、年内は終了し来年また中国全土で年4回位のセミナーが出来れば良いなと思います。

講習する為に準備するパターンの研究も進みますし、日本と中国の体型の違いや習慣の違いからくるパターンの変化についても、よい研究材料になり刺激がもらえる体験でした。

 

 

お疲れ様でしたー。

なかなか濃い一週間だったと思います。

中国の方は良くも悪くも非常に積極的で、身内には非常に親切な方々だとおもいます。

ビジネスになると不利益を避け、合理的な考えを好まれる傾向にあり、その辺の一部は日本も見習うべき部分があると思います。

そんな中の経済成長の末、本来共産圏であるはずが、まるで資本主義のような経済状態にあり、その土壌でどのように衣服の文化が成長していくのか、楽しみではあります。

良い物は良いと、みんなが選べるようになれば、良い衣服文化が根付くことでしょう。

 

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