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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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「生地特性の動画ブロード#2」ダウンは作れるか?⑥ – パタンナーズライフ
パタンナーズライフ
「生地特性の動画ブロード#2」ダウンは作れるか?⑥
体験セミナー開催致しました
皆さん興味深々で楽しんで頂けた感じで何よりでした!
普段服を作っていてもどうしても垢抜けない・・という悩みもありました・・
やっぱりそこはパターンかなと思います
プロの技術あれば、そこは製品のクオリティに(場合によってはそれ以上)なります
皆さんにはその技術をお伝えしてクオリティが上がったり、服をつくる事の楽しさを伝えられたらなと思います!
4月期の募集も開始しましたので興味のある方はお気軽に見学にお越し下さい!
↓今回行った体験セミナーの様子です。動画もありますので是非見て下さいね
http://www.leopera.com/md/?p=6391
そして服をつくる事の楽しさには、クオリティが上がったと実感する事が必要ですが、生地の知識は必要不可欠かと思います!
この動画は頑張りました
いつも頑張ってはいるんですが、なんというかちょっと手ごたえみたいなものを感じています。「パタンナーが作る生地選びからデザイン、縫製までの動画」って無いと思うんですよね・・ たぶん出来ないというか
中でも「パターンにおいて注意するべき点」というのは皆さんに見て頂きたいところです!
ブロードを使ってシャツを作る際は(もちろんそれ以外でも)参考にして下さい!
またチャンネル登録お願いします!
では、前回ダウンのパターンを抜いてみたところでした。
出来たパターンを見てみましょう
身頃と前立てです
前立てはフード端まで続いているもので叩きつけでした。ラインは真っ直ぐですね。
身頃の特徴は
①衿ぐりが広い(中に着込む事とダウンが中に入る事を考えるとこれくらい広くないと窮屈かと思います)
②前の肩傾斜が急(これも衿ぐりに入ってるゆとりを十分にとるためかと思います。これなら中に厚手のタートルネックを着ても大丈夫そうです)
③脇は絞っていた(隙間を埋めると考えてもいいし、腕回りにゆとりを持たせたいとも言えるかと思います)
④アームホールが極端にカーブがキツイ(所謂鎌幅のところです。腕の厚みを考慮せず狭いアームを引いてしまうと、寸法的に短くなるので結果袖幅が狭くなってしまいます。見方を変えると鎌底は上に上げて付け根に近付けるので、運動量が増してるとも言えます。)
このあたりが大きな特徴でしょうか。
特にアームのラインは複数の意味がありそうですね
なんにせよ「中にダウンがたくさん入っている」という事と
「隙間を無くし、運動量を確保する」という完全に機能面に特化しているパターンに思います。
フードのパターンです。フードを被ると完全に覆われた形になりつつ、首を動かしてもフードが変に動かない形でした。パーツ数は少なくしてあります。少しでも裏のダウンを入れるパーツを減らすためでしょうか。そう考えると切り替えが大量に入って立体を作り過ぎているものはダウン製品には向かないかなとも思います。
横が見えないのがちょっと怖いなと思います。ただ防寒を優先するのであればこれでもいいのかな・・
袖は切替たっぷり入っていました
地の目を基準にパターンを抜き出してみるとこんな感じでした。袖下部分にこれでもかというくらい運動量を出しています。これでマチのような役割を果たしています。
地の目を無視してくっつけると意外にダーツ量は少ないものでした。
特に肘の辺りは少し膨らませて、腕の曲げやすさは考えているのかなと思うパターンでした。地の目が少しバイアスになっていたりするので、何か目的があるように感じますが、ここは作ってみて考えてみたいと思います。
というところがとりあえずの考察です。
他にもたくさん気になるところはありますが、全体的に「カーブ」は抑えているように感じました(アーム以外)
ナイロン生地を縫うので、「カーブだと吊りやすい」というのもあると思いますが、単純に「縫いやすくしたい」というところが大きい印象です。
表地のラインは裏にも直結します。変にダーツを取り過ぎたりすると裏が大変な事になるのでやはり「ダウンを入れる事を考えたパターン」なんだなと思います
いやあ楽しいですね
あとは工業用パターンを作りますが、書き込み大変ですね・・・・
そして↓資材どうしようかな・・・
このダウン作製はまだまだ続きます・・ 皆さん長くお付き合いよろしくお願いします!