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パタンナーズライフ

リフォーム こだわりのある服作り ③

そろそろ4月で新規の方が入学される時期です。
今期は特に継続された方が多く、ほぼ満席という状態になりました。

これからももっと満足してもらえるような講習を用意していきます!
目指せ継続100%です!

ではでは、前回のピヨさんの続きです。



デザインが決定したので、
もっとも重要な生地の特性を考えながら、パターンを引いていきます。


まずは、前回もう既に完成したものをお見せしたプルオーバータイプから

まずは生地を調べてみましょう
 

糸を解いてみます
  


 
上が生地の糸です

燃やして臭いを嗅いでみましたが、化繊のいやな臭いがしませんでしたし、光沢があまり無いことから考えても、綿と考えられます。

糸は撚り(糸は紡ぐ際に撚りをかけ、短い糸を絡めて長い糸を作る方法が一般的です。)が非常に甘いので、強度があまり無く、安価な生地と思います。(多少劣化しているのでもう少し強度はあったかもしれませんが・・・)
縫糸は綿糸だと思います。ポリエステルの糸ではありませんでした。いわゆるカタン糸です。独特の風合いがあり、カジュアルなものに多く使われていて、後染めの製品などに使うと、一緒に同じ色に染まります。

 

組織的には平織の生地です。綿素材なので1度縫ったところは穴があいたままなので使えません
ブロードやポプリンのように密に織られておらず、糸も太番手なので、シーチングだと思われます。
シーチングは普通衣料用に使用されることは少ないのですが、何かの余ったシーツをスカートにしたものかもしれません
シーツに使われるからシーチングとも言うようですし。
 
プリントは裏側に染み出していることから考えて、一般的なシルクスクリーンによるプリントだと思います。
裏側に染み出してしまっているのが、昔ならではですね。

という分析のもと・・・



パターンを引いてみました!
単純な構造ほど立体感が出しにくいので、私は難しいと思います。
デザインの意図としては「大きなTシャツを着て、ドレープが出た感じ」ということだったので、あまり複雑なことはしませんでした。

ただ前と後ろのフレアの分量は衿ぐりをイセたり(縮めて縫う)して微妙な調整はしました。(このバランスが難しいんです)

肩先は少しドロップさせ、アームホールのくりで袖に少し立体感を出しました。

身頃と袖のバランスがちょっととりにくかったですかね・・・

トワルはコチラ
 


衿ぐり、ポケットはデザイン性が表れるところなので、微妙な調整をデザイナー(ピヨさん)と一緒に決めました。

今回はこの辺りで・・・次回は縫製です!

お楽しみに!!!

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