TOP » ベンチコート➁ – パタンナーズライフ

パタンナーズライフ

ベンチコート➁

こんにちは。

かなり寒くなってきました :-P 秋服が着る期間が極端に減っている気がします・・

1枚仕立てのコート着る期間いつ?w

10月期も始まり、少し落ち着いてきましたがそういっている内にもう年末近づいています。早くないですか?

 

 

では、前回の続きで、少し修正かけたベンチコートです。

 

生地が大幅に違うので、雰囲気は変わります。

少し仕様に工夫をしてみました。

ツイードのコートなのでこれからちょうどいいです :lol: 久々に季節感ありますw

パターンは後ろのネックまわりだけ少し修正してほとんどそのままいきました。

後ろのハネは抑えられています。(もう少し少なくても良かったかも :-|

後ろはドレープもう少しあっても良かったかもしれません。・・猫背だなあ・・

袖は裏がしっかりしているのでかっちり形が出ました。

前を開けるとこんな感じです。

 

 

 

裏は今まで使用してきた生地の余っているものをパッチワークのように使いました。(もったいなくてw)ついでに胸にポケットも足しています。

オリジナルは裾を表貫通で叩きつけていましたが、ツイード生地の柔らかさを生かしたかったので、ふらしています。

今回やってみて一番面白かったのが袖のパイピングです。

イードと裏地縫い代をパイピングで挟んで、それから身頃高でステッチ。生地が10枚くらい重なっていますwゴツゴツ音をたてながら縫いましたw

そのおかげでアーム周りが硬く仕上がりアームホールが丸く仕上がったので(柔らかいと下にダレます)脇のダレを防ぐことが出来ました

ここまで硬い生地でやったことはなかったのですが、アームホールのステッチで全体のシルエットが変わるいい例になりました。

 

 

ポケット裏も余っていたテープを使いました。

ファスナーの下端は2cmほどふらしてファスナーをひっかけやすくしています。

裾と後ろ中心の縫代は割って、その上にニットテープをたたき付けています。これが一番薄く仕上がるかなと思います。

あとはツイードの生地と同じくらいの柔らかさなので、一緒に少し伸びてくれます。吊らなくて良いですが、製品だと丈が変わってダメでしょうねw

前見返しの端もやってみました。ここもある程度伸びてくれるので表地を吊り上げなくて良かったです。芯を貼ったり、固いパイピングだと吊りやすくなってしまうので。

 

 

最後にポケットを2重にして少し硬く仕上げました。口の位置にボタンでもつけようかと思いましたが、生地が硬くなれば、口は開きにくくなるなと思い、こちらを採用しました。

機能的にもハンドウォーマーと実際に携帯などを入れるしきりになって結構よかったです。

 

さてほとんど同じパターンでも生地や仕様を変更するだけでここまで形が変わるので、「同じパターンを生地変えで作る時は全て変更しなければ完成度の高い服は出来ない」と思います。

 

いろんな生地で試してみる事をオススメします。

 

それではまた!

 

 

 

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>